キネマの神様 ニュース

「キネマの神様」が撮影見合わせ

 新型コロナウイルス感染のため3月29日夜に死去したタレント・志村けんさんが主演を務める予定だった映画「キネマの神様」(山田洋次監督)が、2週間ほど、撮影を見合わせることが4月3日、分かった。

 映画は、主人公の男・ゴウの現代パートを志村さん、若き日のゴウをダブル主演の菅田将暉さんが演じる予定だったが、当時闘病中だった志村さんの出演辞退が、3月26日に発表された。

 若き日のゴウのパートの撮影は、3月末で終了。4月上旬よりゴウの現代パートを撮影する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、4月4日から撮影を見合わせる。再開のスケジュールは、状況を見ながら判断する。また、新たな出演者については、現在調整中だという。

 松竹の大角正常務取締役映像本部長は「志村けんさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。悲しみをこらえ、映画を完成させることこそが、志村さんに喜んでもらえることなんだ、という強い思いを抱きながら、山田組一同、4月上旬からの撮影の準備を進めておりましたが、山田監督、キャスト、スタッフへの感染拡大防止の観点から、撮影を見合わせることにいたしました。一日も早く新型コロナウイルスが終息することを願っております」とコメントしている。

志村けん、「キネマの神様」の出演を辞退

 新型コロナウイルスに感染し闘病していることを公表したタレントの志村けんさんが、初主演映画「キネマの神様」(山田洋次監督)の出演を辞退したことが3月26日、明らかになった。所属事務所のイザワオフィスと配給会社の松竹が発表した。12月に公開予定だったが、新たな出演者や撮影スケジュールなどは、現時点で協議に至っていないという。

 イザワオフィスの井澤健社長は「今年70歳を迎えた志村にとって、本作品は人生で初の主演映画ということもあり、大きな勇気と強い意気込みで臨んでいました。それだけに、山田組の皆様にご心配とご迷惑をおかけすることになってしまい、志村も私共も、大変申し訳なく思っております。そこでこのたび、出演を辞退させていただくことにいたしました。作品のご成功を心よりお祈りすると共に、志村が病に勝ち、いつかまた山田組の皆様と一緒に撮影をさせていただくことを願っております」とコメント。

 松竹の大角正常務取締役映像本部長は「出演ご辞退のお申し出をいただき、大変残念でなりません。しかしながら、治療に専念いただくことを山田監督も望んでおり、お申し出をお受けすることとさせていただきました。山田組一同、いつかまた志村さんとご一緒できることを強く願っています。そしてなによりも、志村さんが一日も早くご回復されることを、心よりお祈り申し上げております」とコメントを寄せている。

 志村さんが演じる予定だったのは、無類のギャンブル好きで、妻・淑子(宮本信子さん)や家族に見放されたダメ親父のゴウ。若き日のゴウを、ダブル主演の菅田将暉さんが演じると発表されている。

志村けん、菅田将暉と山田洋次監督作でW主演 永野芽郁、宮本信子も 松竹映画100周年記念作「キネマの神様」

山田洋次監督の新作映画「キネマの神様」に出演する(上段左から時計回りに)志村けんさん、菅田将暉さん、宮本信子さん、永野芽郁さん(C)2020「キネマの神様」製作委員会
山田洋次監督の新作映画「キネマの神様」に出演する(上段左から時計回りに)志村けんさん、菅田将暉さん、宮本信子さん、永野芽郁さん(C)2020「キネマの神様」製作委員会

 タレントの志村けんさんと俳優の菅田将暉さんが、山田洋次監督の新作映画「キネマの神様」でダブル主演を務める。志村さんが映画に出演するのは1999年公開の「鉄道員」以来、約21年ぶり2度目で、主演は初めて。志村さんと菅田さんが共演するのは初めてで、主人公のゴウを二人一役で演じる。永野芽郁さん、宮本信子さんも出演し、永野さんは若き日のゴウ(菅田さん)が恋心を抱く食堂の娘、宮本さんはゴウ(志村さん)の妻・淑子を演じる。映画は12月公開。

 映画は、1920年に松竹の前身となる松竹キネマ合名社が設立して今年で100周年を迎えることを記念して製作。1920年は、数々の名作を製作した映画スタジオの蒲田撮影所が開所した年でもある。原作は人気小説家・原田マハさんが自身の家族、経験をもとに書き上げた「キネマの神様」(文春文庫)で、“松竹らしい家族”をテーマに描く。

 無類のギャンブル好きで、淑子や家族に見放されたダメ親父のゴウだが、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは映画。行きつけの名画座の館主のテラシンとゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間だった。若き日のゴウらは、時代を代表する名監督やスター俳優に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかし、ゴウとテラシンが共に食堂の娘に恋心を抱き、運命の歯車は狂い始める……。時代を越えて繰り広げられる愛と友情の物語。若き日のゴウが信じ続けた“映画の神様”が、時を越えて一つの家族に奇跡をもたらす……というストーリー。今年3月にクランクインし、5月にクランクアップする予定。

 ◇山田洋次監督のコメント

 その昔、映画が娯楽の王座を占め、また日本映画が世界中の関心と尊敬を集めていた黄金時代があった。あの頃の撮影所はまさに夢の工場として活気にあふれていて、通俗娯楽映画から映画史に残る芸術作品まで続々と作られていた。この時代に華やかな青春を過ごした映画人の喜びと悲しみの人生を、映画製作百年の歴史を持つ松竹を舞台としてドラマチックに描きたい。