人間失格 ニュース

<インタビュー>小栗旬 役作りで10キロ以上の減量 蜷川実花監督「死ぬほどカッコいい男」

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」について語った小栗旬さん(右)と蜷川実花監督
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」について語った小栗旬さん(右)と蜷川実花監督

 俳優の小栗旬さんが、写真家としても活躍する蜷川実花さんの監督作「人間失格 太宰治と3人の女たち」で、作家・太宰治(本名:津島修治)を演じている。これまでも小栗さんは、蜷川監督の作品に出演したことはあったが、がっちり組んだのは今回が初めて。蜷川監督と小栗さんに、互いの印象や蜷川監督が小栗さんを太宰役に起用した理由、蜷川監督が「昭和のスター」とたたえる小栗さんの撮影現場での様子を聞いた。

 ◇最初の出会いは15年前

 蜷川監督が構想に7年の歳月を費やし完成させたという映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」は、小栗さん演じる作家・太宰治が、太宰の才能を誰よりも信じる妻に叱咤(しった)され、「人間に失格した男」の物語に取り掛かるまでを、太宰の2人の愛人と共に描き出していくエンターテインメント作だ。

 小栗さんは、7月に封切られた蜷川監督の「Diner ダイナー」(2019年)や、蜷川監督の監督デビュー作「さくらん」(2007年)にも出演していたが、がっちり組むのは今回が初めて。2人の付き合いは長く、最初の出会いは蜷川監督も小栗さんも「明確には覚えていない」(小栗さん)そうで、記憶をたぐった末に「このときが多分最初だと思う」(蜷川監督)とたどり着いたのは、蜷川監督が写真家として21、22歳のころの小栗さんを撮ったときだという。それから15年ほど時は過ぎた。

 蜷川監督は、当時と今とで小栗さんの印象は「変わらない」としながら、「小栗君とたまに撮影で会ったり、父(演出家の故・蜷川幸雄さん)の舞台で見たり、もちろん、映像やメディアで見たりしていて、これほどまでに急な坂を駆け上がる男の子を、近くで見られたことはすごく面白かったです」と感慨深げに語る。それだけに、今回一緒に仕事ができることには望外の喜びを感じているようだ。

 かたや小栗さんも、蜷川監督に対する印象は「ほとんど変わっていないです」としながら、「初めて撮ってもらった15年前から実花さんの世界は出来上がっていました。でもそれとは別に、こんな写真も実花さんは撮っているんだと驚かされる」ことがあり、そのたびに「カメラマンとしてどんどんすごい人になっていっている」と感嘆させられるという。

 ◇小栗は「昭和のスターみたい」

 蜷川監督はオフィシャルブログに、「小栗旬という人は、死ぬほどカッコいい男ですね。一緒に仕事できて幸せでした」と書き込んでいる。その真意を聞くと「もちろん、撮影現場の女性たちは(小栗さんを)好きだけど、若い役者の崇拝の仕方が異常なんです」と明かす。「スタッフからもすごく評判がいいし、人としての包容力だったり、リーダーシップだったり、座長としてそこにいるたたずまいに、私を含めてみんなが助けてもらいました。その人間力は素晴らしかったです。圧倒的でした。みんなが夢中になって当然だと思いました。昭和のスターみたいですよ」と称賛の言葉が止まらない。

 さらに、「差し入れの仕方一つとってもそうですし、うちの子供が(現場に)遊びに来た時の対応もカッコいい。本当にすごかった」と続け、それを蜷川監督の隣で、うつむき加減で聞いていた小栗さんが、「ありがたいです」と恐縮する一幕もあった。

 ◇脚本開発しながら「断られたらどうしよう」

 蜷川監督は、太宰という人間を「箇条書きにすると、すごくダメな、嫌な男」と表現する。その上で、「文壇からは正当に評価されなかったけれど、世間からは人気があって、“スター選手”としてトップを走っている人にしか見えていない景色を見ていたはずだ」と推測する。そういう人間が、「周囲の人々を、肉体をもって魅了していく過程を表現する」ためには、演じる俳優が「人間性も含めてチャーミングであることはすごく重要」であり、だからこそ、「演技だけではどうにもできない、肉体的なものが持つ説得力」がある小栗さんこそが適任と踏んだのだ。

 とはいえ、蜷川監督が小栗さんを太宰役にと決めたのは、脚本開発段階のまだ早いころだったという。そのため、「断られたらどうしようと思いながら開発していた時期が何年かあった(笑い)」そうだ。

 ◇太宰は「男の人にも人気があったと思う」

 小栗さんは、脚本の決定稿を読んだとき、その面白さに魅了されたという。「太宰治という、むちゃくちゃな生き方をする、本当にダメな男なんだけど、嫌いになれないキャラクターがずっとそこにいたんです。読みながら、彼が生きている時間を想像して、すごくワクワクさせられました」と当時の心境を振り返る。ただ、太宰が実在の、しかも近代の人物であることから、オファーを受けるか否かで「少し悩んだ」のも事実。しかし結局、「この面白い脚本に出ないというのは、役者としてどうなのだろう」という役者魂が背中を押した。

 そして、太宰を演じるにあたり10キロ以上の減量に挑み、最終的には63キロまで体重を落とした。加えて、改めて太宰の著作を読んだという。「昔、太宰の作品を読んだときと比べて共感できることはすごく減っていた」そうだが、それでも、「彼がやっていることはすごく人間らしいと思います。実際、残っている文献などを読むと、お酒の席ではユニークで面白い人だったと書き残している人たちが多いので、男の人にも人気があったのだと思います」と共感を寄せていた。

 (取材・文・撮影/りんたいこ)

<公開記念舞台あいさつ>小栗旬、減量ミスで脱水症状に「勉強不足でむちゃした結果」 二階堂ふみ「役者魂を感じた」

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」の公開記念舞台あいさつに登壇した二階堂ふみさん(左)と小栗旬さん
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」の公開記念舞台あいさつに登壇した二階堂ふみさん(左)と小栗旬さん

 俳優の小栗旬さん、女優の二階堂ふみさんらが9月14日、東京都内で開催された映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督)の公開記念舞台あいさつに登場した。小栗さんは、太宰を演じるために10キロ以上減量して体を絞ったといい、「計算してたどり着けばよかったんですけど、最後にガツッと落とそうとして無理な減量をしたら、体に無理がきて。あれは勉強不足の自分がむちゃした結果でした」と説明した。

 今作で太宰治(小栗さん)の最後の愛人・富栄を演じた二階堂さんが、「小栗さんがガリガリに痩せていかれ、最後の雪のシーンではすごく(頬が)こけていらっしゃって。スタッフの方がバタバタして、どうしたんだろうと思っていたら、痩せすぎて足が動かなくて、塩水に足をつけていたのを見て、小栗さんの役者魂を感じました」と尊敬のまなざしを向けていた。二階堂さんの言葉に、小栗さんは「あれは僕の減量ミスですね。塩分がなくなって、脱水症状になったんです」と明かした。舞台あいさつには沢尻エリカさん、千葉雄大さん、蜷川監督も登場した。

<公開記念舞台あいさつ>小栗旬、ラブシーンで沢尻エリカの胸を触れず 「役者失格」と反省

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」の公開記念舞台あいさつに登壇した小栗旬さん(左)と沢尻エリカさん
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」の公開記念舞台あいさつに登壇した小栗旬さん(左)と沢尻エリカさん

 俳優の小栗旬さんが9月14日、東京都内で開催された主演映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督)の公開記念舞台あいさつに登壇。今作では、小栗さん扮(ふん)する太宰治と、沢尻エリカさんら太宰を取り囲む女性によるラブシーンが話題となっているが、沢尻さんは「最初からキスシーンで、小栗さんは慣れていらっしゃるのかなと思ったら、全然来なくて……。聞いたら、(ラブシーンを)あまりやったことないようで、『もっと来いよ』と思っていたんです」と笑顔で語った。

 沢尻さんの暴露に、小栗さんは「あの初日は、“役者失格”だなと思っていて……。最初の段取りで、いざ『触りなさい』と言われたら、恥ずかしくて」と照れ笑い。蜷川監督からも「何度も『胸、触りなさい』って言っても、結局触っていないんだよね」と明かされ、小栗さんは「監督から『男の子と女の子ならこうなるでしょ?』って言われ、それを僕は……。あの晩、とてつもなく反省しました。覚悟を決めて入ったんですけど、いざ会ったら、沢尻エリカのムードに飲まれてしまいました」と笑っていた。舞台あいさつには二階堂ふみさん、千葉雄大さんも登壇した。

出典:YouTube

“太宰”小栗旬が“愛人”沢尻エリカに「一緒に堕ちよう」 激甘&キザなせりふ連発の本編映像

出典:YouTube

 俳優の小栗旬さん主演の映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督、9月13日公開)の本編映像「太宰のヤバすぎるセリフ集編」が9月13日、公開された。太宰治(小栗さん)が、作家志望の愛人・静子(沢尻エリカさん)に「一緒に堕(お)ちよう」「死ぬ気で恋、する?」と口説く場面など、太宰の甘くキザなせりふをまとめた映像となっている。

 映像には、太宰が“最後の女”富栄(二階堂ふみさん)に初対面でキスを迫るシーンも収録。富栄に「ダメ」と抵抗されるも、太宰が「大丈夫、君は僕が好きだよ」とささやき、再びキスを迫る場面が描かれている。このせりふは、実際に太宰が富栄に言ったとされているものだという。また、正妻・美知子(宮沢りえさん)とのシーンでは、太宰が布団に寝転がりながら美知子に甘える様子も描かれる。

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」の一場面 (C)2019 「人間失格」製作委員会
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」の一場面 (C)2019 「人間失格」製作委員会
(C)2019 「人間失格」製作委員会
(C)2019 「人間失格」製作委員会
(C)2019 「人間失格」製作委員会
(C)2019 「人間失格」製作委員会
(C)2019 「人間失格」製作委員会
(C)2019 「人間失格」製作委員会

<映画紹介>「人間失格 太宰治と3人の女たち」小栗旬が妻・宮沢りえを泣かせる天才作家に 愛人役で沢尻エリカ、二階堂ふみ

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」の一場面 (C) 2019 『人間失格』製作委員会
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」の一場面 (C) 2019 『人間失格』製作委員会

 俳優の小栗旬さんが太宰治を演じる映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督)が、9月13日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほかで公開される。才能はあるが、女々しい上に女にだらしなく、そのくせ言うことはでかいという、しょうもない男を小栗さんが熱演。小栗さんの代表作の1本になることだろう。

 作家・太宰治(小栗さん)は、身重の妻、美知子(宮沢りえさん)と2人の子供がいながら、作家志望の太田静子(沢尻エリカさん)や、美容師の山崎富栄(二階堂ふみさん)と愛人関係を結んでいた。そんな夫の才能を信じ、叱咤(しった)し続ける美知子。遂に太宰は「人間に失格した男」の物語に取り掛かるが……。

 取り巻き相手には、「愛人は作品を書くために必要だ」とのたまい、愛人となる女性には「一緒に堕(お)ちよう」だの「君は僕が好きだよ」(「君は僕が好きになる」ではなく)だのと甘言を弄(ろう)する。そんな太宰に「何なんだ、この自信と色男ぶりは!」とあきれるが、それこそが、今作における太宰治の魅力だ。

 対する女性たちの、何とたくましくりりしいことか。夫の度重なる不貞に心を痛めながら、その才能を信じ、「本当の傑作を書きなさい」と尻をたたき続けた美知子。「愛されない妻より、ずっと恋される愛人でいたい」と言い切った静子。そして、妻の元へ戻ろうとする太宰に、「行ってください」と青酸カリをちらつかせる富栄。富栄の太宰への執着にはうすら寒さも覚えるが、とにかく、己の生き方を貫こうとする女性たちに共鳴する人は多いはずだ。

 7月に公開された「Diner ダイナー」(2019年)では、ゴージャスかつとがった演出で観客を魅了した蜷川監督。今回はそこまでではないものの、色彩や小道具の使い方に“蜷川印”を刻みつつ、太宰という男、彼を取り巻く3人の女性たちの人間性を浮かび上がらせていく。太宰が「人間に失格した男」の執筆を決意する場面では、その表現の方法に心が湧き立った。太宰が文机に向かい猛然と書き進めていく場面では、その独特の描写に、一旦はあっけにとられたものの、そこに蜷川監督の「創るために壊す」という概念が潜んでいることを知り、やがて、なるほどなあと感服した。

 ちなみに、美術を担当したのは、「Diner ダイナー」にも参加したEnzoさんだ。(りんたいこ/フリーライター)

(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
(C) 2019 『人間失格』製作委員会
出典:YouTube

【動画】藤原竜也、小栗旬に“でこピタ”&“ゼロ距離”でささやく…「もーっと堕ちろよ」

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」で太宰治(小栗旬さん・右)ににじり寄る坂口安吾(藤原竜也さん)(C) 2019「人間失格」製作委員会
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」で太宰治(小栗旬さん・右)ににじり寄る坂口安吾(藤原竜也さん)(C) 2019「人間失格」製作委員会

 俳優の小栗旬さん主演の映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督、9月13日公開)の本編映像「太宰と安吾編」が9月9日、解禁された。天才作家・太宰治(小栗さん)に作家の坂口安吾(藤原竜也さん)が迫り、額をぴたりとつけた“ゼロ距離”でささやく様子が収められている。

 公開されたのは、酒と薬に溺れて破天荒な生活を送っていた坂口が、酔っぱらいながらも太宰に傑作を書くよう檄を飛ばすシーン。坂口は「やだね~! 女房だの子どもだの、壊れて困るもんなんて作家は持っちゃいけねーんだよ」と大声で話しかけながらじりじりと太宰に近寄り、2人の距離はほぼゼロに。さらに安吾は太宰に額をぶつけ「人は堕(お)ちる。生きてるから堕ちる。なぁ太宰、もーっと堕ちろよ」とささやき、最終的には自分が椅子から落ちてしまう様子が映し出される。

出典:YouTube

【動画】藤原竜也、小栗旬に“でこピタ”&“ゼロ距離”でささやく…「もーっと堕ちろよ」

出典:YouTube

 俳優の小栗旬さん主演の映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督、9月13日公開)の本編映像「太宰と安吾編」が9月9日、解禁された。天才作家・太宰治(小栗さん)に作家の坂口安吾(藤原竜也さん)が迫り、額をぴたりとつけた“ゼロ距離”でささやく様子が収められている。

 公開されたのは、酒と薬に溺れて破天荒な生活を送っていた坂口が、酔っぱらいながらも太宰に傑作を書くよう檄を飛ばすシーン。坂口は「やだね~! 女房だの子どもだの、壊れて困るもんなんて作家は持っちゃいけねーんだよ」と大声で話しかけながらじりじりと太宰に近寄り、2人の距離はほぼゼロに。さらに安吾は太宰に額をぶつけ「人は堕(お)ちる。生きてるから堕ちる。なぁ太宰、もーっと堕ちろよ」とささやき、最終的には自分が椅子から落ちてしまう様子が映し出される。

「文スト」春河35が“太宰治”小栗旬を描き下ろし 朝霧カフカの絶賛コメントも

春河35さんによる太宰治の描き下ろしイラスト
春河35さんによる太宰治の描き下ろしイラスト

 人気マンガ「文豪ストレイドッグス」の作画を担当する春河35さんが、俳優の小栗旬さん主演の映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督、9月13日公開)の太宰治(小栗さん)を描き下ろしたイラストが8月30日、公開された。イラストは、春河35さんが映画をイメージして制作したといい、バーのカウンターで一人タバコをふかす太宰の姿が描かれ、「花の彩りに魅せられ 見惚(ほ)れる作品でした」とコメントが添えられている。

 描き下ろしイラストには、蜷川監督が太宰を愛した3人の女性をそれぞれイメージした花も描かれている。菖蒲(しょうぶ)は太宰の正妻・美知子(宮沢りえさん)、梅は太宰の弟子である愛人の静子(沢尻エリカさん)、椿は太宰の最後の女・富栄(二階堂ふみさん)を表現している。

 「文豪ストレイドッグス」の原作を手がける朝霧カフカさんも、映画を鑑賞し、劇中の太宰について「すごい。ただすごい。本当に太宰がいる。(東京・銀座のバー)ルパンで太宰が座っていて、グラスを片手に語っている。目に見える太宰の表情、目に見えない太宰の精神。すべてがここにある。これが太宰だ。永遠に目が離せない」と絶賛のコメントを寄せている。

 「文豪ストレイドッグス」は、マンガ誌「ヤングエース」(KADOKAWA)で連載中のマンガ。中島敦や太宰治、芥川龍之介など文豪たちが異能力を駆使して戦う姿を描いている。テレビアニメが第3シーズンまで放送されている。

成田凌、“太宰治”小栗旬に激しく詰め寄り… 感情むき出しの演技で新境地?

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」で太宰治(小栗旬さん)に詰め寄る若手編集者・佐倉潤一(成田凌さん) (C) 2019「人間失格」製作委員会
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」で太宰治(小栗旬さん)に詰め寄る若手編集者・佐倉潤一(成田凌さん) (C) 2019「人間失格」製作委員会

 俳優の小栗旬さん主演の映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督、9月13日公開)の新たな場面写真が8月27日、公開された。小栗さん扮(ふん)する太宰治に、成田凌さん演じる若手編集者・佐倉潤一が「たかが不倫小説じゃないですか!」と大声を上げ、激しく詰め寄るシーンが写し出されている。

 成田さんは、男性ファッション誌「MEN’S NON-NO(メンズノンノ)」(集英社)の専属モデルを務めながら俳優として活躍。今年はアカデミー賞新人賞を受賞し、4月に公開された映画「愛がなんだ」(今泉力哉監督)では煮え切らないダメ男を演じ、“ハマり役”と話題となった。これまで、どこかつかみどころのない役を演じることが多かった成田さんだが、本作では太宰治に振り回される編集者・佐倉として、一緒に喜んだり、怒ったり、嫌悪感をぶつけたりと、感情をむき出しにした演技に挑戦し、新境地を開拓している。

 演じる佐倉は、実在した複数の太宰の担当編集者たちを融合させた映画のオリジナルキャラクター。学生時代からのファンと公言し、ことあるごとに太宰の前に現れては、自社で小説を書いてもらうようアピールを欠かさない真面目な人物として描かれている。また、太宰の持ち込む女性関係のトラブルにたびたび巻き込まれる苦労人の一面ものぞかせている。

 小説家としての才能がある半面、どうしようもないダメ男の太宰を間近で見ていた佐倉について、成田さんは「小栗さん演じる太宰を大尊敬して、大軽蔑していた人。二つの両極端な気持ちを常に持ちながら太宰を守っていた」と表現。相反する複雑な思いで太宰の才能を信じ続けている佐倉として、劇中で新たな魅力を放つ成田さんに注目だ。

宮沢りえ、“夫”小栗旬と“愛人”二階堂ふみの密会を目撃 「人間失格」主題歌入り予告編映像

出典:YouTube

 俳優の小栗旬さん主演の映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督、9月13日公開)の主題歌入り予告編映像が8月9日、解禁された。天才作家・太宰治(小栗さん)が愛人・富栄(二階堂ふみさん)と密会している場面を、妻の美知子(宮沢りえさん)と子供たちに目撃されるシーンが収められている。

 また、予告編には、当時、無名作家だった三島由紀夫(高良健吾さん)の首を、太宰が絞めるシーンも。三島から「僕は太宰さんの文学が嫌いです」と批判された太宰が「あんた、俺のことが好きなんだよ」と三島の首に手を掛けている。予告編の後半には、スカバンド「東京スカパラダイスオーケストラ」による主題歌「カナリヤ鳴く空feat.チバユウスケ」が流れている。

<ジャパンプレミア>小栗旬、太宰治役は「楽しい半分、しんどい半分」 沢尻、二階堂らと「すてきな時間過ごした」

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」のジャパンプレミアに出席した小栗旬さん
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」のジャパンプレミアに出席した小栗旬さん

 俳優の小栗旬さんが7月25日、東京都内で開催された主演映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督、9月13日公開)のジャパンプレミアに出席。今作で、太宰治を演じた小栗さんは「(オファーを受けて)うれしかったです。できあがった脚本を読ませていただいたら、大変そうだなって思ったけど、やらなかったら役者としてどうなのかなと思うぐらい素晴らしくて、やってよかったです」と語った。

 イベントには、沢尻エリカさん、二階堂ふみさん、成田凌さん、蜷川監督も出席。今作では、太宰と正妻・美知子(宮沢りえさん)、愛人の静子(沢尻さん)、愛人で最後の女・富栄(二階堂さん)との関係などが描かれている。

 太宰を演じた感想を聞かれた小栗さんは「楽しかったです、楽しい半分、しんどい半分」と明かし、「沢尻さんとは素晴らしいラブストーリーをやらせていただきましたし、ふみちゃんとはドロドロとした話がありましたし、(成田さん演じる編集者の)佐倉君には大体文句を言っていて。すてきな楽しい時間を過ごせてもらい、後半に向けて、太宰が追い込まれていくので、それも楽しんでもらったら」と笑顔で話した。

 また、今作が、今年9月に開催されるベネチア国際映画祭の公式イベント「ジャパン フォーカス」に出品されることが発表されると、蜷川監督は「たくさんの方に見てもらえるのは、すごくうれしいので、すごく楽しみです。国を超えて見ていただける作品で、太宰のことを知らなくても楽しめると思います」と喜びを語った。

 小栗さんも「すごくうれしいです。すごく日本を感じられる作品ですので。(太宰がかつて住んでいた)昔の三鷹の町並みを、京都で撮影したんですけど、改めて見るとすごくいい絵です。日本の文化じゃないと生まれなかった作家だと思うし、作家と編集の関係みたいなものも、日本独特だと思うので、海外の人がどう楽しんでくれるのか、興味があります」と語っていた。

<ジャパンプレミア>沢尻エリカ、欲望に貪欲な愛人役「楽しかった」

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」のジャパンプレミアに出席した沢尻エリカさん
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」のジャパンプレミアに出席した沢尻エリカさん

 女優の沢尻エリカさんが7月25日、東京都内で開催された、映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督、9月13日公開)のジャパンプレミアに出席。主人公・太宰治(小栗旬さん)の愛人・静子を演じた沢尻さんは「自分の欲望に貪欲な女性を演じて、楽しかったです、それしかなかった」と語っていた。

 2012年に公開された蜷川監督の映画「ヘルタースケルター」では、全身整形のトップスターを演じて話題となった沢尻さん。今作のオファーを受けて「また実花さん映画撮るんだ、どんな重い役がくるのかって思っていたんですが、そんな要素はなく、とにかく終始楽しめました」と明かすと、蜷川監督は「今回もまあまあな役だったんですけど、前回が前回だったので」と笑っていた。

 イベントには、小栗さん、二階堂ふみさん、成田凌さん、蜷川監督も出席した。

沢尻エリカ、小栗旬と笑顔で見つめ合い… 太宰の愛人役で恋人のような甘い雰囲気

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」で太宰治を演じる小栗旬さん(右)と愛人・静子役の沢尻エリカさん (C) 2019「人間失格」製作委員会
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」で太宰治を演じる小栗旬さん(右)と愛人・静子役の沢尻エリカさん (C) 2019「人間失格」製作委員会

 俳優の小栗旬さん主演の映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督、9月13日公開)の新たな場面写真が7月16日、公開された。今回解禁された場面写真には、正妻・美知子(宮沢りえさん)と2人の子どもに囲まれている家族団らんのカットや愛人の静子(沢尻エリカさん)と恋人のような甘い雰囲気で見つめ合う姿、富栄(二階堂ふみさん)と密着する姿という太宰治(小栗さん)と3人の女たちとのスキャンダラスな恋を感じさせる姿が写し出されている。

 成田凌さん、千葉雄大さん、瀬戸康史さん、高良健吾さん、藤原竜也さんという太宰と絡む文豪や編集者を演じる豪華俳優陣の登場シーンも併せて解禁された。

 無頼派を代表する作家で同志である坂口安吾(藤原さん)から「地獄に堕(お)ちて書いてるか?」と発破をかけられ、心を許す親友の作家・伊馬春部(瀬戸さん)と酒を酌(く)み交わし、若き小説家・三島由紀夫(高良さん)に挑発されながら“傑作”を追い求める太宰。一方で、太宰の子どもを身ごもった静子の弟、薫(千葉さん)からは認知を迫られ、女たちに求められるがままに応え、女たちを傷つけている修羅場の太宰に対し、若手編集者の佐倉潤一(成田さん)は「書いてください!『人間失格』。先生にしか書けない、どこまでも罪深い小説を!」と言い放つ。そして、雪が降りしきる中、うつろな表情でたたずむ太宰の姿も。

(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会

沢尻エリカ、小栗旬の腕に抱かれ… 愛人役で“可憐な美しさと天真爛漫な少女性”体現?

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」で太宰治を演じる小栗旬さんと愛人・静子役の沢尻エリカさん (C) 2019「人間失格」製作委員会
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」で太宰治を演じる小栗旬さんと愛人・静子役の沢尻エリカさん (C) 2019「人間失格」製作委員会

 俳優の小栗旬さん主演の映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督、9月13日公開)の新たな場面写真が6月27日、公開された。小栗さん扮(ふん)する太宰治と、宮沢りえさん、沢尻エリカさん、二階堂ふみさんがそれぞれ演じた“3人の女たち”を蜷川監督が撮り下ろし。愛人・静子役の沢尻さんが小栗さんの腕に抱かれたカットでは、静子の可憐(かれん)な美しさと、天真爛漫(らんまん)な少女性が表現されている。

 正妻・美知子役の宮沢さんとのカットは、宮沢さんの抑えた表情の中に潜む繊細なまなざしが特徴。また“最後の女”こと富栄役の二階堂さんとのカットは「湿気のある吸引力」がテーマとなっている。

(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会
(C) 2019「人間失格」製作委員会

【動画】小栗旬が二階堂ふみに愛ささやく 宮沢りえ、沢尻エリカも 主演映画予告編映像解禁

出典:YouTube

 俳優の小栗旬さん主演の映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督、9月13日公開)の予告編映像が6月19日、解禁された。天才作家・太宰治(小栗さん)が、太宰の最後の愛人・富栄(二階堂ふみさん)に「大丈夫、君は僕が好きだよ」と、愛をささやくシーンから始まり、「お父さんは天才」と子供たちに語りかける妻の美知子(宮沢りえさん)、「愛されない妻より、ずっと恋される愛人でいたい」と太宰に抱かれる愛人・静子(沢尻エリカさん)、「死にたいんです、一緒に」と太宰に迫る富栄らの姿などが登場。“3人の女たち”と太宰のスキャンダラスな関係性が垣間見える映像となっている。

 併せて、本ビジュアルも公開された。太宰治に扮(ふん)した小栗さんが写し出され、「死ぬほどの恋。ヤバすぎる実話。」というキャッチコピーが添えられている。また、主題歌にスカバンド「東京スカパラダイスオーケストラ」の楽曲「カナリヤ鳴く空 feat.チバユウスケ」が使用されることも発表された。

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」の本ビジュアル (C) 2019「人間失格」製作委員会
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」の本ビジュアル (C) 2019「人間失格」製作委員会

藤原竜也が坂口安吾、高良健吾が三島由紀夫に 成田凌、千葉雄大、瀬戸康史と豪華俳優が参戦

映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」に出演する(上段左から)成田凌さん、千葉雄大さん、藤原竜也さん、(下段左から)高良健吾さん、瀬戸康史さん (C)2019 『人間失格』製作委員会
映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」に出演する(上段左から)成田凌さん、千葉雄大さん、藤原竜也さん、(下段左から)高良健吾さん、瀬戸康史さん (C)2019 『人間失格』製作委員会

 俳優の小栗旬さん主演の映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督、9月13日公開)の男性キャストが5月23日に発表され、俳優の成田凌さん、千葉雄大さん、瀬戸康史さん、高良健吾さん、藤原竜也さんが出演することが明らかになった。

 成田さんは、当時、文豪・太宰治に関わったとされる編集者数名の要素を1人に集約した映画オリジナルのキャラクターで、崇拝する太宰に執筆を依頼する熱心な若手編集者・佐倉潤一を演じる。千葉さんは、太宰の弟子であり愛人でもある静子(沢尻エリカさん)の弟・太田薫、瀬戸さんは、太宰の親友であり、ラジオやテレビなどを中心に活躍する九州生まれの作家・伊馬春部、高良さんは、太宰を批判する若き日の三島由紀夫、藤原さんは、無頼派を代表する作家であり太宰とは同士である破天荒な作家・坂口安吾をそれぞれ演じる。

宮沢りえ×沢尻エリカ×二階堂ふみ 映画「人間失格」で正妻&愛人役に

映画「人間失格」に出演する(左から)宮沢りえさん、沢尻エリカさん、二階堂ふみさん(C)2019 『人間失格』製作委員会
映画「人間失格」に出演する(左から)宮沢りえさん、沢尻エリカさん、二階堂ふみさん(C)2019 『人間失格』製作委員会

 俳優の小栗旬さん主演の映画「人間失格」(蜷川実花監督)に、女優の宮沢りえさん、沢尻エリカさん、二階堂ふみさんが出演することが1月22日、分かった。映画は文豪・太宰治の遺作「人間失格」の実写化ではなく、太宰自身と3人の女性の目線から、実話を基にしたフィクション作品。宮沢さんは太宰の正妻・津島美知子、沢尻さんは愛人で弟子でもある作家の太田静子、二階堂さんは太宰の愛人で最後の女・山崎富栄を演じる。今年9月13日に公開されることも発表された。

 ベストセラー作品を連発しつつも、正妻と2人の愛人という3人の女性と関係を持ち、愛人と川に身を投げた太宰治。映画は膨大なリサーチを経て、太宰治の恋と生涯を、蜷川監督ならではの新解釈とビジュアルで描く。

小栗旬、太宰治役で「人間失格」の誕生秘話描く 蜷川実花監督の新解釈で 2019年公開

映画「人間失格」で太宰治を演じる小栗旬さん (C) 2019 『人間失格』製作委員会
映画「人間失格」で太宰治を演じる小栗旬さん (C) 2019 『人間失格』製作委員会

 文豪・太宰治の遺作「人間失格」の誕生秘話をテーマにした映画「人間失格」が、俳優の小栗旬さん主演、蜷川実花さん監督で製作されることが12月3日、分かった。本作で蜷川監督と初タッグを組む太宰治役の小栗さんは、短期間で大幅な減量を行ったといい、「私という人間から見えてくる太宰治という凄絶(せいぜつ)な人生を駆け抜けた一人の文豪の足跡が皆様の心に刻まれることを祈り、作り上げていければと思っております」と意気込みを語っている。

 映画は累計1200万部以上を売り上げた小説「人間失格」の実写化ではなく、太宰治自身と3人の女性の目線から、実話を基にしたフィクション作品。ベストセラー作品を連発しつつも、正妻と2人の愛人という3人の女性と関係を持ち、愛人と川に身を投げた太宰治。膨大なリサーチを経て、太宰治の恋と生涯を、蜷川監督ならではの新解釈とビジュアルで描く。11月上旬にクランクインし、12月中旬にクランクアップ予定。2019年公開。

 ◇蜷川実花監督のコメント

 太宰治本人の物語を作りたい。そう思いついた時からこの役をできるのは絶対に小栗旬しかいないと思っていました。スターである彼にしか見ることのできない景色、トップを走り続けているからこそ抱える孤独、誰もまだ見たことのない小栗旬。連日の撮影で鳥肌が立つことが何度もありました。魂を賭けた芝居に毎日震えています。これをやるための今までの人生だね、と2人で話しています。ご期待ください。

 ◇小栗旬さんのコメント

 お話をいただいたのはずいぶん前のことだったと認識しております。悩みました。この文豪を自分を通して生み出すことができるのだろうか。自分がこの人生を生きることはできるのだろうか。しかし、監督から僕でなければ、というお言葉をいただき、脚本に魅了され、決断いたしました。

 今はただただ、最高の孤独とは一体どこに存在しているのか。手に入るものなのか。そんなことを日々感じながら、一歩一歩、太宰に寄り添いながら過ごしております。私という人間から見えてくる太宰治という凄絶(せいぜつ)な人生を駆け抜けた一人の文豪の足跡が皆様の心に刻まれることを祈り、作り上げていければと思っております。お楽しみに。

 ◇池田史嗣プロデューサーのコメント

 この作品は小説の映画化ではなく、実話を基にしたフィクションとして、文学界のスーパースター・太宰治の衝撃的な人生と彼の遺作であるあの傑作小説、「人間失格」の誕生秘話を描くオリジナル企画です。謎に満ちた不世出の天才に迫ることがどれだけ難しいことか。挑む以上、逃げたりごまかしたりしてはいけない。その覚悟と責任感を持って長い時間を費やして企画を練り上げ、徹底的にリサーチを重ね、前に「紙の月」でご一緒した脚本家、早船歌江子さんが3年かけて素晴らしい脚本を書き上げてくれました。

 太宰治を演じるのは、当代随一のトップスター・小栗旬。意外だと思われるかもしれませんが、これ以上の配役はないと確信しています。求めたのは“演じる”だけではなくご自身を投影して役を“生きて”もらうこと。その願いに真摯(しんし)に応えてくれた小栗さんは万全の役作りと大幅な減量を経て今、どうしようもなく純粋で、色気があって、残酷なまでに魅力的な男として生きてくれています。

 撮影にはカンヌ映画祭を制した「万引き家族」の近藤龍人さんを迎え、最精鋭のスタッフが集った現場では、鬼気迫る演技合戦が繰り広げられています。その中心にいる蜷川実花監督の凛(りん)としたたたずまい、時にお父様である故・蜷川幸雄さんがひょういしたのではないか、と感じることがあります。監督も主演も、人生をかけて挑む作品。とんでもない映画ができそうな気がしています。どうぞご期待くださいませ。