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小栗旬、太宰治役で「人間失格」の誕生秘話描く 蜷川実花監督の新解釈で 2019年公開

映画「人間失格」で太宰治を演じる小栗旬さん (C) 2019 『人間失格』製作委員会
映画「人間失格」で太宰治を演じる小栗旬さん (C) 2019 『人間失格』製作委員会

 文豪・太宰治の遺作「人間失格」の誕生秘話をテーマにした映画「人間失格」が、俳優の小栗旬さん主演、蜷川実花さん監督で製作されることが12月3日、分かった。本作で蜷川監督と初タッグを組む太宰治役の小栗さんは、短期間で大幅な減量を行ったといい、「私という人間から見えてくる太宰治という凄絶(せいぜつ)な人生を駆け抜けた一人の文豪の足跡が皆様の心に刻まれることを祈り、作り上げていければと思っております」と意気込みを語っている。

 映画は累計1200万部以上を売り上げた小説「人間失格」の実写化ではなく、太宰治自身と3人の女性の目線から、実話を基にしたフィクション作品。ベストセラー作品を連発しつつも、正妻と2人の愛人という3人の女性と関係を持ち、愛人と川に身を投げた太宰治。膨大なリサーチを経て、太宰治の恋と生涯を、蜷川監督ならではの新解釈とビジュアルで描く。11月上旬にクランクインし、12月中旬にクランクアップ予定。2019年公開。

 ◇蜷川実花監督のコメント

 太宰治本人の物語を作りたい。そう思いついた時からこの役をできるのは絶対に小栗旬しかいないと思っていました。スターである彼にしか見ることのできない景色、トップを走り続けているからこそ抱える孤独、誰もまだ見たことのない小栗旬。連日の撮影で鳥肌が立つことが何度もありました。魂を賭けた芝居に毎日震えています。これをやるための今までの人生だね、と2人で話しています。ご期待ください。

 ◇小栗旬さんのコメント

 お話をいただいたのはずいぶん前のことだったと認識しております。悩みました。この文豪を自分を通して生み出すことができるのだろうか。自分がこの人生を生きることはできるのだろうか。しかし、監督から僕でなければ、というお言葉をいただき、脚本に魅了され、決断いたしました。

 今はただただ、最高の孤独とは一体どこに存在しているのか。手に入るものなのか。そんなことを日々感じながら、一歩一歩、太宰に寄り添いながら過ごしております。私という人間から見えてくる太宰治という凄絶(せいぜつ)な人生を駆け抜けた一人の文豪の足跡が皆様の心に刻まれることを祈り、作り上げていければと思っております。お楽しみに。

 ◇池田史嗣プロデューサーのコメント

 この作品は小説の映画化ではなく、実話を基にしたフィクションとして、文学界のスーパースター・太宰治の衝撃的な人生と彼の遺作であるあの傑作小説、「人間失格」の誕生秘話を描くオリジナル企画です。謎に満ちた不世出の天才に迫ることがどれだけ難しいことか。挑む以上、逃げたりごまかしたりしてはいけない。その覚悟と責任感を持って長い時間を費やして企画を練り上げ、徹底的にリサーチを重ね、前に「紙の月」でご一緒した脚本家、早船歌江子さんが3年かけて素晴らしい脚本を書き上げてくれました。

 太宰治を演じるのは、当代随一のトップスター・小栗旬。意外だと思われるかもしれませんが、これ以上の配役はないと確信しています。求めたのは“演じる”だけではなくご自身を投影して役を“生きて”もらうこと。その願いに真摯(しんし)に応えてくれた小栗さんは万全の役作りと大幅な減量を経て今、どうしようもなく純粋で、色気があって、残酷なまでに魅力的な男として生きてくれています。

 撮影にはカンヌ映画祭を制した「万引き家族」の近藤龍人さんを迎え、最精鋭のスタッフが集った現場では、鬼気迫る演技合戦が繰り広げられています。その中心にいる蜷川実花監督の凛(りん)としたたたずまい、時にお父様である故・蜷川幸雄さんがひょういしたのではないか、と感じることがあります。監督も主演も、人生をかけて挑む作品。とんでもない映画ができそうな気がしています。どうぞご期待くださいませ。