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東出昌大、告白して振られた経験「あります」 瀬戸康史も失恋告白 <初日舞台あいさつ>

映画「寝ても覚めても」の初日舞台あいさつに登場した東出昌大さん
映画「寝ても覚めても」の初日舞台あいさつに登場した東出昌大さん

 俳優の東出昌大さんが9月1日、東京都内で開かれた主演映画「寝ても覚めても」(濱口竜介監督)の初日舞台あいさつに登場。「忘れられない恋愛はある?」という質問に東出さんは「僕の恋愛観はいいじゃないかな」とかわそうとするも、司会から「振られた経験はないですよね」と聞かれると、「いや、あります、あります。告白して振られた経験が」と答えていた。

 舞台あいさつには、唐田えりかさん、瀬戸康史さん、山下リオさん、伊藤沙莉さん、「黒猫チェルシー」の渡辺大知さん、濱口監督も出席。瀬戸さんにも同様の質問があり、瀬戸さんは「(失恋をしたことは)ありますよ。中学2年生から高校1年生までお付き合いした彼女が本能の赴くままに行動した結果、僕は振られまして。その日は『神様なぜこんな仕打ちを』と壁をたたいた経験があります。ピュアって怖いですね」と振り返っていた。

 映画は、芥川賞作家の柴崎友香さんの同名小説(河出書房新社)が原作。大阪に暮らす21歳の朝子(唐田さん)は、不思議な行動を取る青年・麦(ばく、東出さん)と出会って恋に落ちるが、麦は朝子の前からこつ然と姿を消す。2年後、大阪から東京に引っ越した朝子は、麦とそっくりな顔の亮平(東出さん)と出会い、戸惑いながらも亮平に引かれていく……という物語。東出さんは麦と亮平の2役を演じた。

 この日は、サプライズゲストとして、原作者の柴崎さんも登場した。

東出昌大、ヒロイン唐田えりかは「現場のミューズだった!」 「寝ても覚めても」対談

映画「寝ても覚めても」について語った東出昌大さん(右)と唐田えりかさん
映画「寝ても覚めても」について語った東出昌大さん(右)と唐田えりかさん

 東出昌大さんの主演映画「寝ても覚めても」(濱口竜介監督)が、9月1日に公開された。芥川賞作家・柴崎友香さんの恋愛小説の映画化で、5月開催された第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。こつ然と姿を消した運命の恋の相手を忘れられない女性が、彼とうり二つの顔をした男性に好意を抱き、戸惑いながらも、引かれていくさまを描き出したラブストーリー。今年、公開作が目白押しの東出さんが一人二役に初挑戦。ヒロインの朝子役には、オーディションで抜てきされた唐田えりかさん。これが本格的な映画デビュー作となった。東出さんと唐田さんに聞いた。

 ◇人を好きになることは止められない

 ――恋愛の危うさ、怖さ、痛み、温かさ……恋する感情がほとばしるすてきな作品でした。唐田さんは初めてのヒロイン役ですが、演じるのは難しくなかったですか。

 唐田さん:難しいというより、朝子をこう演じようと考えないで、無の状態で臨みました。濱口監督に「キャストの芝居を見て、声を聞いてください」と言われ、それを意識しながら芝居するうちに、朝子の感情が勝手に湧き出るのを感じました。

 ――元彼を忘れられず、顔がそっくりの彼に引かれる朝子をどう思いましたか。

 唐田さん:まず、脚本を読んで同じ女性として共感しました。朝子は自分にうそがつけない人。真っすぐに生きているところが感じられて、私は好きです。

 ――東出さんは、朝子のように恋に衝動的な女性を男性としてどう思いますか。

 東出さん:演じた身でなんとも言えないのですが……(笑い)。現場で監督が語った中で、「人を好きになることは止められない」という言葉が印象に残っています。映画を見ながら「自分だったらどう選択するのだろうか」と考えると思いますが、この映画の中での登場人物の選択は、物語において必然だったと思います。そういう前置きをしつつ、僕は朝子のように生きる女性については、肯定派です(笑い)!

 ――東出さんが演じる一人二役は、とても見ごたえがありました。ミステリアスな麦と真面目な亮平。対照的な役柄でしたが、朝子への愛し方の違いをどう捉えましたか。

 東出さん:麦はひょうひょうとして、他者からミステリアスに見えるところが魅力ではあるのですが、原作者の柴崎さんの設定によると、かぐや姫を迎えに来た使者のような、宇宙人的な人物ということでした。なので本人にとっては自然で、単純明快に朝子に接しているんです。亮平の愛し方は、愛とは何なのかを説明するのが難しいように、少し説明するのが難しい。朝子のことが本当に好きなんだと思います。自分といるのに遠くの方を見ている朝子に気づいても、それをひっくるめて彼女を愛している。見返りを求めずに、ただ愛しています。これは、多くの方に経験のあることだと思いました。

 ◇これまでの経験を捨てた東出

 ――東出さんは今回、これまでの経験を捨てて、素人のような感覚で現場に入ったとお聞きしました。二役について演じ分ける必要はなかったと。濱口監督は演出でどんなことを大事されていたと感じましたか。

 東出さん:監督は「1に相手、2にせりふ、3、4がなくて、5に自分はいらない」とおっしゃって、相手との信頼関係の中で作っていくことを大事にされていました。自分が用意してきた仕草や声音で勝負すると、結局それは自分でしかないのだ、と。心の奥から思っていることを言葉にする芝居こそが、真のリアリティーを生み出します。演じ分けようと考えることは、浅はかなことでした。濱口組では必要ありませんでしたね。

 ――これまで経験されたことのなかったことも多かったとか。どんなことが印象的でしたか。

 東出さん:ワークショップに長い時間をかけて、何百回も台本読みをしました。そして、現場に入って、本番で初めて感情を乗せてセリフをしゃべる。なかなか体験できない演出法だったので、唐田さんと違って僕の場合は、経験が邪魔になって、なかなか難しかったです。

 ――そういう意味では唐田さんが相手役でよかったことやインスパイアされることもあったのではないでしょうか?

 東出さん:撮影が進むにつれて唐田さんが朝子の力を得て、どんどん美しくなって、現場でミューズになっていったんです。それは映画の成功でもあり、同じ立ち位置の役者としては、嫉妬するところでもありますが(笑い)、本当にそれでよかったと思いました。

 ――唐田さん、東出さんからお褒めの言葉をいただいた気分は? 現場では手ごたえを感じていましたか。

 唐田さん:うれしいですね。「やったー!」と思いました(笑い)。自分の中に朝子がいるという感覚で、役と一緒に成長していったと思います。撮影中はワンシーン、ワンシーン、終わっていくのが悲しいほど、楽しかったです。

 ――相手役が東出さんでよかったことが、たくさんあったのではないでしょうか。

 唐田さん:本当にありがたかったです。東出さんのお芝居によって、そのシーンごとに自然な感情が湧き出てきました。それは、これまで経験したことがなかったことで、初めてお芝居の本質に触れた気がしました。現場では東出さんが「みんなで食事に行こう」と声をかけてくれて、関係性も作ってくださり、それも心強かったです。

 ◇カンヌでは文化の違いを感じる

 ――カンヌでの思い出を教えてください。一番楽しかったことは?

 唐田さん:みんなでステーキハウスでお肉を食べたことです!

 東出さん:ああ、楽しかった~!! そうそう、一番楽しかったことはそれです! とにかく日が長いので、長時間、取材が続いて、みんな疲れていました。

 唐田さん:がっつりステーキでしたね。あと、レッドカーペットの瞬間だけ晴れたことが印象に残っています。

 東出さん:僕は取材で、タキシードを着た濱口監督が「今、考えていることは次の作品のことです」とおっしゃっていたのが印象的でした。僕も全くその通りの気持ちで、次の作品について考えています。映画祭ってなんだかフワフワします。

 ――カンヌの観客からの感想で印象的だったものを教えてください。

 東出さん:「日本人はフィアンセが、別の人に思いを寄せただけで怒るのか」とか、「カレーとラタトゥイユを間違えるのは、似て非なるもの、一人二役の比喩なのか」とか、文化の違いを感じるようなさまざまな感想が出ました。いろいろな見方があるんだなあと思いましたね。

 ――お好きなシーンを一つだけ挙げてください。

 唐田さん:全部大事なシーンなのですが、一つ挙げるなら、ラストシーン。そこに全部が詰まっています。

 東出さん:ラストの方、朝子と麦の学生時代の友達の岡崎が出てくるシーンが僕は好きで、渡辺(大知)さんの芝居も好きです。自分のシーンでは、濱口監督が「カメラを見てください」という演出が一つだけあって、そこが好きなシーンです。その瞬間だけお客さんと目が合います!

 ――2人を見守る飼い猫もアクセントとなっていてよかったです。

 唐田さん:可愛かったのですが、私は猫アレルギーなので、かゆさを堪えてました(笑い)。

 東出さん:猫が入る日は大変でしたね(笑い)。猫待ちで、テイク数が多くなって。でも、猫の入る日だけ空調が効いて涼しかったのはよかった!

 ――最後に、映画を見た率直な感想を。

 唐田さん:まだ客観的に見られてないのですが、撮影中に自分が見ていたものや、朝子の気持ちが、スクリーンにちゃんと映るんだなあと思いました。全部バレるんだなあ、と(笑い)。

 東出さん:起承転結があって、はっきりとしたハッピーエンドがある形だけがラブストーリーなのではない、ということに気づかせてくれる作品です。映画の中に出てくる川は象徴的なのですが、愛情もお互いの立ち位置も川のように移ろい行くものです。一瞬の幸福的な儚さを描けた作品になったんじゃないかなと思いました。

出典:YouTube

<映画レビュー>「寝ても覚めても」東出昌大が一人二役 性格が異なる2人の男性との運命の恋 9月1日公開

映画「寝ても覚めても」の一場面 (C)2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/COMME DES CINEMAS
映画「寝ても覚めても」の一場面 (C)2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/COMME DES CINEMAS

 俳優の東出昌大さんが主演、モデルで女優の唐田えりかさんがヒロインを演じた「寝ても覚めても」(濱口竜介監督)が、9月1日からテアトル新宿(東京都新宿区)ほかで公開。原作は芥川賞作家、柴崎友香さんの小説だ。大学時代の恋人に外見がそっくりな男性に引かれていく女性を唐田さんが演じ、その恋人役として東出さんが一人二役に初挑戦。運命の恋をミステリアスに盛り上げている。

 大阪で暮らす大学生の朝子(唐田さん)は、写真展で出会った麦(東出さん)と恋に落ちるが、麦は突然行方をくらましてしまう。東京に出て暮らし始めた朝子の前に、麦と外見がそっくりだが性格は対照的な亮平(東出さん)が現れる。引かれ合う2人だったが、数年たって……という展開。

 東出さんは今年、「菊とギロチン」など出演作が続々と公開。唐田さんはこれが本格映画デビュー作となった。亮平の同僚役を瀬戸康史さん、朝子と麦の学生時代の友人役をロックバンド「黒猫チェルシー」の渡辺大知さんと伊藤沙莉さん、朝子のルームメートを山下リオさんが演じている。

 朝子が2人の男性の間で激しく揺れるさまが描かれる。つかみどころがなく、女性に「私がいないと」と思わせるような麦。一方の亮平は、朝子にとことん優しく尽くしてくれる。恋したときの鮮烈な思い出を引きずりながら、新たな恋の火がともる朝子。痛みを優しさで受けとめてくれる亮平。2人の恋の行方にハラハラさせられる。東出さんが、妖艶さと誠実さをもって二役に命を吹き込み、唐田さんのナチュラルな美しさを引き立てている。

 5時間超えの大作「ハッピーアワー」(15年)でロカルノ、ナントなど数々の国際映画祭で注目された濱口監督の商業映画デビュー作。今年開催された第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された。恋したときの瞬間や、恋人と過ごした時間の変化、ラストへの疾走感など、最後まで飽きさせない演出が光る。

 今年1月期に放送されたドラマ「電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-」(テレビ東京系)の主題歌を担当したtofubeatsさんが、主題歌「RIVER」を手がけた。(キョーコ/フリーライター)

(C)2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/COMME DES CINEMAS
(C)2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/COMME DES CINEMAS
(C)2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/COMME DES CINEMAS
(C)2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/COMME DES CINEMAS
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出典:YouTube

唐田えりか、一人二役の東出昌大「キスが違った」 <日本外国特派員協会記者会見>

映画「寝ても覚めても」日本外国特派員協会記者会見に出席した唐田えりかさん(右)と濱口竜介監督
映画「寝ても覚めても」日本外国特派員協会記者会見に出席した唐田えりかさん(右)と濱口竜介監督

 モデルで女優の唐田えりかさんが8月29日、東京都内で行われた映画「寝ても覚めても」(濱口竜介監督、9月1日公開)の日本外国特派員協会記者会見に、濱口監督とともに出席した。同作で、同じ顔をしていながらも全くタイプの違う男・亮平と麦(ばく)の一人二役を演じた主演の東出昌大さんについて、ヒロインの朝子を演じた唐田さんは「東出さんは、麦の時と亮平の時と全然違っていた」といい、「キスが違ったんですよね」と繊細な演じ分けについて明かした。

 映画は、芥川賞作家の柴崎友香さんの小説が原作。大阪に暮らす21歳の朝子は、麦(ばく)と出会い、運命的な恋に落ちるが、ある日、麦は朝子の前からこつ然と姿を消す。2年後、大阪から東京に引っ越した朝子は、麦とそっくりな顔の亮平と出会い、戸惑いながらも亮平に引かれていく……という物語。

 唐田さんは東出さんの演技について「麦の時は、一緒にいるのにいないような、消えてしまうようなはかない人。亮平の時は、愛に包まれている感覚がすごくあった。私はその中に漂っているだけで、東出さんにすべて助けていただきました」と説明。具体的に違いが分かったシーンとして「朝起きて、麦にキスをされて」という原作にもあるシーンを挙げ、「起きて寝ぼけて(キスされて)『え? 誰この人。亮平じゃないじゃん』ってなったんですよね」と思ったといい、「やっと麦、過去から解放されたというのを、この場面で感じることができました」と話していた。

唐田えりか「ずっと夢を見ているような…」 初ヒロインで初カンヌを振り返る <日本外国特派員協会記者会見>

映画「寝ても覚めても」日本外国特派員協会記者会見に出席した唐田えりかさん
映画「寝ても覚めても」日本外国特派員協会記者会見に出席した唐田えりかさん

 モデルで女優の唐田えりかさんが8月29日、東京都内で行われた映画「寝ても覚めても」(濱口竜介監督、9月1日公開)の日本外国特派員協会記者会見に、濱口監督とともに出席した。同作で主演の東出昌大さんの相手役を務め、「第71回カンヌ国際映画祭」で濱口監督らとレッドカーペットを歩いた唐田さんは、初のカンヌについて聞かれ、タイトルに引っかけて「ずっと夢を見ているような……」と感想を語った。

 濱口監督は「もちろん私、映画好きなので、映画好きとしてずっと自分が見てきた場に自分がいる。舞い上がりましたね。興奮しました」とコメント。唐田さんは「まさか自分が(カンヌへ)行けるとは。しかもこの年で、初ヒロインを務めさせていただいたこの作品で行けるとは」と言葉を詰まらせながら語り、「本当に、とことん運がいいなと思っていました」と笑顔。「ずっと夢を見ているような現場だったので、いまだに“寝ても覚めても”夢を見ています」と語っていた。

 映画は、芥川賞作家の柴崎友香さんの小説が原作。東出さんが、同じ顔をしていながらも全くタイプの違う男・亮平と麦(ばく)の一人二役を演じ、唐田さんがヒロイン朝子を演じている。