人魚の眠る家 ニュース

<インタビュー>篠原涼子、脚本を読んで「嗚咽するほど泣いた」 夫役・西島秀俊と共有した思いも

映画「人魚の眠る家」で主演した篠原涼子さん
映画「人魚の眠る家」で主演した篠原涼子さん

 女優の篠原涼子さんが主演した映画「人魚の眠る家」(堤幸彦監督)が公開中だ。東野圭吾さんのベストセラー小説が原作で、篠原さんは突然の事故により意識不明となった我が子を守り抜こうとする母親を演じた。役に懸ける思いや撮影現場の様子などについて聞いた。

 ◇困難に立ち向かう母役に抵抗も 夫・市村正親が背中押す

 映画は、2人の子を持つ播磨薫子(篠原さん)が主人公。薫子は、会社を経営する夫・和昌(西島秀俊さん)と別居状態で、娘・瑞穂(稲垣来泉ちゃん)の小学校受験が終わったら離婚することになっていた。ある日、娘がプールで事故に遭い、意識不明の状態に。回復の見込みがないまま眠り続ける我が子を前に、奇跡を信じる夫婦はある決断を下す。そのことによって次第に運命の歯車が狂い……という展開。

 今作のオファーが来た際、篠原さんは「うれしい半面、子供がいる身として役を引き受けることに抵抗があった」と明かす。そんな篠原さんに「やった方がいい」と背中を押したのは、夫である俳優の市村正親さんだった。篠原さんは脚本を読んだ際、「共感や切なさ、悲しさ、救いようのない気持ち、いろいろな思いが込み上げて、嗚咽(おえつ)するほど泣いてしまった」といい、薫子を演じたことを「すごくやりがいのある大きな仕事だった」と振り返る。

 演じる上では、難しさや大変さを感じることはなかったといい、「この一つの作品で終わってしまうのはもったいないと感じるほどに、もっともっとこの役をやりたいと思った」と熱く語る。一つのシーンに対しても「このシーンを何回もやりたいと思うぐらい、どう絞ろうかなと思うぐらいでした。同じシーンもいろいろなバージョンがあるなと思いました」と振り返り、「ただ、やはり相手の演技とセッションすることによって生まれるものもあるし、自分自身のその日のコンディションもあるので、そこを大事にした」とこだわりを語る。そうすることで、薫子という一人の女性のさまざまな面を演じることができたという。

 ◇堤監督から「強い女性であればそれだけでいい」

 篠原さんは今回初めて堤監督の作品に参加し、「堤監督は、役者の心をつかむために丁寧にケアしてくださった。すごくやりやすかった」と語る。映画の撮影は、ストーリーに沿って撮影する「順撮り」の方法で行われたといい、「(自身が演じる薫子は)感情がものすごく大切なキャラクターなので、どんな順番で精神がどう変わっていくかを見せなければいけなかった。そこを順撮りしてくれたのは、すごく助かった」と話す。

 撮影は、薫子ら家族が暮らす家をセットで作り上げたといい、「本当にこの家に住んでいるんだな、娘たちとみんなで温めてきた場所なんだなと気持ちが入りやすかった」と語り、演じる上で「白けることが全くなく、入り込めた」という。「役者がやりやすいようにトータルバランスで考えてくださったのが堤監督。お芝居では『こうしてほしい』ということをしっかりとアドバイスしてくださって、現場ではユーモアのあることを言って和ませてくれた。本当に心の広い、器の大きい方で、こういう人がいるんだと圧倒された」と信頼を寄せている様子だった。

 さらに、篠原さんが演じた薫子は、“眠り続ける”娘にすべてをなげうって向き合い、狂気とも思える行動も見せる難しい役どころだが、演じる上で指針となったのが、堤監督からの言葉だった。

 「堤監督は最初の打ち合わせで、『芯の強い女性像をイメージしているので、涼子さんもその気持ちを大切にやっていただきたいです』と言われました。『強い女性であればそれだけでいい』と。その言葉が私にはすごく分かりやすかったし、自由にできるなと思いました。それさえ分かっていれば平気というぐらいに役に入り込めた」と明かし、そこに堤監督の「優しさを感じた」という。

 ◇夫役・西島秀俊と共有できた思い

 篠原さん演じる薫子と共に、娘が目を覚ますという奇跡を信じる夫・和昌を演じたのが、俳優の西島さんだ。篠原さんとは、3度目の共演となる。篠原さんは「お互い結婚をして子供を持って、夫婦役をやるのは今回が初めて」といい、だからこそ「思いを共有できた」と話す。

 篠原さんは、子を持つ母親として「家に帰って寝ている子供の顔を見て、自分の子供は目を覚ますけど、作品の中の子供は目を覚まさない。自分たちが普段、いかに幸せなのかを実感できた。感謝しなきゃいけないと改めて思った」という。同じような思いを西島さんとも共有できたといい、「だから、同じテンションで演じられたし、引っ張ってもらえた部分もいっぱいあった。彼ですごくよかったなと。作品を盛り上げてくださった方だと思います」と思いを吐露する。

 また、最新技術の力で薫子の治療に取り組み、次第にのめり込んでいく研究員・星野を演じた坂口健太郎さんについては「ものすごく清潔感がある方なので、何か裏があるような行動をしたとしてもドロッとしたところがない。悪い癖が出ない。真っすぐな青年を演じられる素晴らしい俳優さん」と称賛する。

 信頼の置けるスタッフ、キャストに囲まれた現場では「一体感が生まれる時間が多かった。まるで舞台をやっているような気持ちになるぐらい。終わった後は、達成感がありました」としみじみと語る。

 自身も「子供を持つ母親として本当にこの作品に感銘を受けた」という篠原さん。今作は“命”や“母の愛”を描いているが、「もし自分たちが同じような状況に置かれたらどうなるか、どういう選択をするかということへの答えは出していないかもしれないし、それは人それぞれの考えだと思う。ただ、考える上でのヒントは描かれている」と説明し、「心揺さぶられる作品なので、劇場で思いきり泣いていただきたいです」とアピールしていた。

<映画紹介>「人魚の眠る家」篠原涼子主演 娘の奇跡を信じる母が切なく問い掛ける 夫役は西島秀俊

映画「人魚の眠る家」のビジュアル (C)2018「人魚の眠る家」製作委員会
映画「人魚の眠る家」のビジュアル (C)2018「人魚の眠る家」製作委員会

 篠原涼子さんと西島秀俊さんが映画初共演で夫婦役を演じた「人魚の眠る家」(堤幸彦監督)が、11月16日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほかで公開。東野圭吾さんの同名ベストセラー小説が原作。事故で脳死状態になった娘を巡る一家の葛藤を描いたヒューマンミステリーだ。眠り続ける娘に希望を捨てない母親の愛情と狂気を、篠原さんが胸に迫る芝居で演じ、見る人に切なく問い掛けてくる。

 娘・瑞穂(稲垣来泉ちゃん)の小学校受験が終わったら離婚する予定だった播磨薫子(篠原さん)と和昌(西島さん)に、突然悲劇が訪れる。瑞穂がプールで溺れて意識不明となり、昏睡(こんすい)状態に陥ったのだ。脳外科医の進藤(田中哲司さん)に「脳死の可能性が高く、回復の見込みなし」と告げられた夫婦は、究極の選択を迫られるが、奇跡を信じた薫子は……という展開。

(C)2018「人魚の眠る家」製作委員会
(C)2018「人魚の眠る家」製作委員会
(C)2018「人魚の眠る家」製作委員会
(C)2018「人魚の眠る家」製作委員会

 和昌の経営するIT機器メーカーの研究員で、薫子の信頼を得る役を坂口健太郎さん、その恋人役を川栄李奈さん、薫子の妹役を山口紗弥加さん、薫子の母親役を松坂慶子さん、和昌の父親役を田中泯さんが演じる。

 脳死、臓器移植……人の死の定義について考えさせられる難しいテーマ。母が娘を思う強い気持ちを軸に描かれる。周囲の人を振り回し、何かを見失っていく薫子。母性あるがゆえの切実な姿に共感と違和感の両方をはらみつつ、観客に問い掛けてくる。娘の死を受け入れられず、暴走していく薫子の痛いほどの感情を、篠原さんが繊細に表現した。

 近未来的な技術に頼り、娘の命を操る場面では、薄気味悪さと愛情の深さが複雑に絡み合う名シーンになった。冷静さを保とうとする父親との対比も面白い。西島さんはハマリ役だ。

 NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(2016年)や「この世界の片隅に」(18年、TBS系)などに出演した経歴を持つ子役の来泉ちゃんが、意識不明のまま成長していくという難しい役柄を見事に演じている。

 原作は、東野さんの作家デビュー30周年記念作。堤監督にとって、東野さん原作の映画化は「天空の蜂」(15年)に続く2作目。2年間の物語を2カ月かけて撮影したという。脚本は、「ガール」(12年)などの篠崎絵里子さん。(キョーコ/フリーライター)

(C)2018「人魚の眠る家」製作委員会
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出典:YouTube
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川栄李奈、出演映画の完成披露で親孝行 会場の母に「泣いて帰って」

映画「人魚の眠る家」のレッドカーペットイベントと舞台あいさつに登場した川栄李奈さん
映画「人魚の眠る家」のレッドカーペットイベントと舞台あいさつに登場した川栄李奈さん

 女優の川栄李奈さんが10月29日、東京・六本木で開催中の「第31回東京国際映画祭」(TIFF)内で行われた映画「人魚の眠る家」(堤幸彦監督、11月16日公開)のレッドカーペットイベントと舞台あいさつに登場。川栄さんは、会場に母が来ていることを明かし、「お母さんに絶対見てほしいと思って、すぐお母さんに『見てね』と連絡した。きょうもお母さんが来ているので、ぜひ泣いて帰ってくれたらうれしいです」と呼びかけた。

 続けて川栄さんは、自身が出演した映画の完成披露には毎回、母を招待していると明かし、「私が出た映画を完成披露で見せるのが親孝行だとマネジャーさんに言われたので、毎回呼んでいます」とコメント。また、「この作品を見て、本当に号泣してしまった。それと同時にこんなに素晴らしいキャストの皆さんの中で一緒にお芝居ができたことを、本当に光栄に思います」と思いを語った。舞台あいさつには、主演の篠原涼子さん、共演の西島秀俊さん、坂口健太郎さん、山口紗弥加さん、田中泯さん、堤監督も登場した。

坂口健太郎、西島秀俊と共演で「僕も西島さんに懐いてました」

映画「人魚の眠る家」のレッドカーペットイベントと舞台あいさつに登場した坂口健太郎さん
映画「人魚の眠る家」のレッドカーペットイベントと舞台あいさつに登場した坂口健太郎さん

 坂口健太郎さんが10月29日、東京・六本木で開催中の「第31回東京国際映画祭」(TIFF)内で行われた映画「人魚の眠る家」(堤幸彦監督、11月16日公開)のレッドカーペットイベントと舞台あいさつに登場。坂口さんは、撮影の合間に夫婦役の篠原涼子さんと西島秀俊さんが子役とはしゃいでいるのを見るのが楽しかったと振り返り、司会に「子役が西島さんに懐いているのにジェラシーを感じることはなかった?」と聞かれると、「僕も西島さんに懐いてました」と笑顔で答えていた。

 イベントには、篠原さん、西島さん、川栄李奈さん、山口紗弥加さん、田中泯さん、堤監督も登場。坂口さんは恋人役を演じた川栄さんに、2人でもんじゃ焼きを食べるシーンで「坂口さんがガチでもんじゃを食べてました」と明かされると、「おいしくて!」と話して、会場の笑いを誘っていた。

西島秀俊、篠原涼子と3度共演で振り回されっぱなし? 「1度目は撃ち殺されて…」

映画「人魚の眠る家」のレッドカーペットイベントと舞台あいさつに登場した西島秀俊さん(左)と篠原涼子さん
映画「人魚の眠る家」のレッドカーペットイベントと舞台あいさつに登場した西島秀俊さん(左)と篠原涼子さん

 女優の篠原涼子さんが主演した映画「人魚の眠る家」(堤幸彦監督、11月16日公開)のレッドカーペットイベントと舞台あいさつが29日、東京・六本木で開催中の「第31回東京国際映画祭」(TIFF)内で行われ、篠原さんや共演の西島秀俊さんらが登場。篠原さんと3度目の共演という西島さんは、「1度目は恋人未満の役で(篠原さん演じる女刑事に)撃ち殺され、2度目は(篠原さん演じるアルコール依存症の妻に)振り回され……」と振り返り、夫婦役となった今回も「また振り回されましたね」と話し、会場の笑いを誘った。

 映画は、篠原さんと西島さんが演じる夫婦が娘の命と向き合うヒューマンサスペンスで、篠原さんは「お互い(実生活で)家族を持った状態で共演するのは今回が初めてで、母親、父親というところが実生活と重なるので、お互いいろいろな話をしましたし、考えさせられるものがありました」と語った。

 西島さんは「やはり、篠原さんがご結婚されて、お子さんが生まれて、その中で実人生で積み重ねてきた重みというか、演技の深さはすごく感じました。特に今回の作品は、家族や子供についての物語なので、篠原さんの実人生ごと役に向かっていったのかなと感じています」と語っていた。舞台あいさつには、共演の坂口健太郎さん、川栄李奈さん、山口紗弥加さん、田中泯さん、堤監督も登壇した。

川栄李奈、映画「人魚の眠る家」に出演 坂口健太郎の恋人役で

映画「人魚の眠る家」に出演する(左上から時計回りに)西島秀俊さん、篠原涼子さん、坂口健太郎さん、松坂慶子さん、田中泯さん、川栄李奈さん
映画「人魚の眠る家」に出演する(左上から時計回りに)西島秀俊さん、篠原涼子さん、坂口健太郎さん、松坂慶子さん、田中泯さん、川栄李奈さん

 女優の川栄李奈さんと俳優の坂口健太郎さんが、篠原涼子さん主演の映画「人魚の眠る家」(堤幸彦監督、2018年11月公開)に出演することが5月30日、明らかになった。坂口さんは播磨和昌(西島秀俊さん)が経営するIT系機器メーカーの研究員の星野祐也、川栄さんは星野の恋人の川嶋真緒を演じる。

 川栄さんは「原作を読んで、とても深いテーマだと感じ、その中で真緒の生き方やあり方をうまく表現できればいいなと思いました。現場では、とても難しい役に挑まれた篠原涼子さんの、母親の強さや感情の表現を間近で見ることができ、とても勉強になりました。守るべきものがあるすべての方に見ていただきたいです」と話している。

 坂口さんは「僕が演じた星野という研究者は、命に対しての選択を迫られる家族の側で、少しずつ純粋に、そして盲目的になっていきます。正解がない現実を、星野なりの苦悩をしながら生きる姿をぜひご覧ください」とコメントしている。

 他にも、田中泯さんが和昌(西島さん)の父・播磨多津朗、松坂慶子さんは、播磨薫子(篠原さん)の母・千鶴子を演じる。

 「人魚の眠る家」は、東野圭吾さんの同名小説が原作。2人の子供を持つ薫子(篠原さん)と会社を経営する夫・和昌(西島さん)は別居状態で、娘の小学校受験が終わったら離婚することになっていた。ある日、娘の瑞穂がプールで溺れて意識不明になる。医師から「脳死」宣告が下され、究極の選択を迫られた2人は、話し合いの末に臓器提供を決断するが……というヒューマンミステリー。

篠原涼子、東野圭吾「人魚の眠る家」映画化で西島秀俊と“仮面夫婦”に

映画「人魚の眠る家」に出演する篠原涼子さん(左)と西島秀俊さん
映画「人魚の眠る家」に出演する篠原涼子さん(左)と西島秀俊さん

 人気作家・東野圭吾さんの小説「人魚の眠る家」が、女優の篠原涼子さん主演で映画化されることが12月18日、明らかになった。篠原さんとは映画初共演となる西島秀俊さんも出演し、離婚寸前の仮面夫婦を演じる。「TRICK」「SPEC」シリーズなどの堤幸彦監督がメガホンをとり、2018年11月に公開される。

 「人魚の眠る家」は、東野さんの同名小説が原作。2人の子供を持つ播磨薫子(篠原さん)と会社を経営する夫・和昌(西島さん)はすでに別居状態で、娘の小学校受験が終わったら離婚することになっていたが、ある日、娘の瑞穂がプールで溺れ、意識不明に。医師から「脳死」宣告が下され、究極の選択を迫られた2人は、話し合いの末に臓器提供を決断するが……というヒューマンミステリー。

 篠原さんは「初めて原作を読んだときから、同世代の子どもを持つ親として自分だったらどう向き合うのか? 薫子のように強くなれるだろうか? なかなか答えの出ないテーマの作品だと、ずっと心の中に残っていました」と印象を語り、「そんな作品に堤監督、旦那さん役の西島秀俊さんをはじめとするスタッフ、キャストの方々と共に向き合えるのは運命かもしれません。映画の中で答えを見つけたいと思います」と意気込んでいる。

 西島さんは「愛する子供の命の選択を迫られるという東野圭吾さんの意欲的な作品に、主演の篠原涼子さんと、夫役として本作でご一緒できることが今から楽しみです。初参加となる堤組で、この深い人間ドラマに真正面からぶつかっていきたいと思います」とコメント。堤監督は「原作に描かれていることはたいへん難易度の高い内容ですが、それはどの夫婦にも親子にも突きつけられる究極の問題であり、だからこそ挑戦すべき作品だと確信しています。考えれば考えるほど他人事(ひとごと)ではない。心して取りかかります」と気を引き締めている。