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<映画紹介>「まく子」西加奈子の小説を映画化 山崎光初主演 父・草なぎ剛との不器用なやりとりが印象的

映画「まく子」の一場面 (C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
映画「まく子」の一場面 (C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)

 直木賞作家・西加奈子さんの同名小説を映画化した「まく子」(鶴岡慧子監督)が、3月15日からテアトル新宿(東京都新宿区)ほかで公開。大人になりたくない少年が不思議な少女と出会って成長する姿と、ある奇跡を描いた物語。「真夏の方程式」(2013年)で恭平役を演じた山崎光さんが映画初主演を果たした。思春期のもやもやをみずみずしく演じ切っている。浮気性の父親にふんした草なぎ剛さんとの不器用なやりとりが、印象に残る。

 小学5年生のサトシ(山崎さん)は、山あいの温泉街で旅館「あかつき館」を営む両親と暮らしている。母親の明美(須藤理彩さん)は旅館を切り盛りし、父親の光一(草なぎさん)は料理長として働いている。サトシは、大人の体へと成長していく自分に抵抗感、女好きの父親に嫌悪感を抱いていた。ある春の日、旅館の従業員用の寮へ母親と共に引っ越してきたコズエ(新音<にのん>さん)が、サトシのクラスに転入してくる。サトシはその不思議な魅力に引かれていく。ある日、コズエがサトシに秘密を打ち明ける……というストーリー。

 NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」で松坂桃李さんの子供時代を演じた山崎さんが、14歳(撮影時)で主演デビュー。自身も思春期の真っただ中にあり、リアリティーにあふれる表情で、繊細に演じている。コズエ役の新音さんは、RADWIMPSの「狭心症」のミュージックビデオにも出演したモデルで、大人っぽく謎めいた美少女ぶりで存在感を放っている。つみきみほさん、お笑いコンビ「しずる」の村上純さん、根岸季衣さん、小倉久寛さんらが出演している。

(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)


 王道の「通過儀礼」を描いている。思春期に差しかかかったサトシの揺れる心情が、リアルでほほ笑ましい。大人になるのが怖いサトシの言葉、一挙手一投足が、10代のものであり、対照的に自分の成長を楽しむコズエに引かれるのも分かる。

 サトシが超えるべき相手の父親・光一は、女好きのダメ男だが、演じる草なぎさんが、優しさと色気も兼ね備えた演技で、本当は家族を愛する男であることを繊細な演技で見せてくれる。父親の手で握られたゴツゴツとした握り飯も味わい深い。光一がサトシとどう対峙(たいじ)するのかも見ものだ。登場人物は、不器用に生きる素朴な人間ばかり。すべての人を祝福するかのような美しい奇跡をぜひ見届けてほしい。

 主題歌は、高橋優さんが書き下ろした「若気の至り」。群馬県の四万温泉の自然豊かな美しい風景の中でロケをしたという。劇中の砂絵は、鶴岡監督の友人で砂絵アニメーターの佐藤美代さんが手がけた。(キョーコ/フリーライター)

(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
出典:YouTube

<完成披露上映会>草なぎ剛、“浮気するダメおやじ”で「新境地」 身長が「最近2センチ伸びた」発言も

映画「まく子」の完成披露上映会に登場した草なぎ剛さん
映画「まく子」の完成披露上映会に登場した草なぎ剛さん

 草なぎ剛さんが2月20日、東京都内で行われた映画「まく子」(鶴岡慧子監督、3月15日公開)の完成披露上映会に共演の須藤理彩さんらと登場。主人公・サトシの父親で、女好きの光一を演じている草なぎさんは「浮気をしたり、どうしようもないダメおやじを演じていまして。個人としては、新境地を切り開くことができたんじゃないかなという役なので、みなさんにもぜひ楽しんでいただけると思います」と手応えを明かした。

 草なぎさんは、須藤さんから原作小説を昨日読んでいたことを指摘されると、笑顔で認め、「昨日沖縄に行っていたんですけど、帰りの飛行機で読んで。さすがに今日、舞台あいさつなので原作読んでおこうと思って」と告白。「すっごい面白かったです。映画見てからの原作って、内容分かってるんで」と続けて、一同を笑わせていた。

 さらに不思議な美少女・コズエを演じた新音さんに「背、(撮影時から)伸びた?」と聞き、新音さんが「伸びました。いま165(センチ)ぐらいあって……」と答えると、草なぎさんは「もう抜かれちゃうね」と笑いつつ、「おれ最近2センチ伸びたんだよ。40(歳)超えても2センチ伸びるから。あきらめないほうがいいよ」と身長が伸びたことを明かして一同を驚かせていた。舞台あいさつには主演の山崎さん、鶴岡監督も出席した。

草なぎ剛、“息子”を後ろから抱きしめる 出演映画の特報公開

映画「まく子」の場面写真(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
映画「まく子」の場面写真(C)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)

 俳優の山崎光さんが主演し、草なぎ剛さんらが出演する映画「まく子」の特報映像が公開された。草なぎさん演じる光一が、息子の慧(山崎さん)に「みんな変だよ、お前も俺も」と真剣な表情で語りかけるシーンのほか、慧を後ろから抱きしめる姿などが収められている。さらに、須藤理彩さん演じる慧の母・明美、新音(にのん)さん演じるストーリーのキーパーソンとなる慧の同級生のコズエも登場する。

出典:YouTube


 特報は、「現代を生きる大人たちに贈る」というテロップのあと、「信じること、与えること、受け入れること、そして、変わっていくこと」というコズエのナレーションが流れる。ラストでは、コズエが慧の耳元で“衝撃的なせりふ”をささやく形で締めくくり、物語のキーパーソンでもあるコズエの存在を印象づけている。

直木賞作家の小説「まく子」が実写映画化 14歳の山崎光が主演抜てき 草なぎ剛が父役に

映画「まく子」に出演する(左上から時計回りに)山崎光さん、新音さん、須藤理彩さん、草なぎ剛さん
映画「まく子」に出演する(左上から時計回りに)山崎光さん、新音さん、須藤理彩さん、草なぎ剛さん

 直木賞作家の西加奈子さんの小説「まく子」(福音館書店)が実写映画化されることが5月16日、明らかになった。2010年「ちょんまげぷりん」(中村義洋監督)で映画デビューし、その後「ツナグ」(平川雄一朗監督)や「真夏の方程式」(西谷弘監督)などに出演した山崎光さん(14)が主演を務める。山崎さん演じる主人公の慧(さとし)の父親役で草なぎ剛さんも出演する。「くじらのまち」や「はつ恋」の鶴岡慧子監督がメガホンをとる。

 「まく子」は、西さんの直木賞受賞後の第1作となる作品。小さな温泉街に住む小学5年生の男の子・慧が、不思議な魅力を持つ美少女の転入生・コズエと出会い、彼女に秘められた大きな秘密を知ることで、少しだけ大人へと近づいていく……というストーリー。思春期の葛藤や親と子の確執、再生を独特の世界観で描いている。

 今回主演に抜てきされた山崎さんは「初めて主演という大役をいただき緊張していたのですが、鶴岡監督の分かりやすい指導と、スタッフさんたちのサポートのお陰で、思い切って楽しく演技することができました」とコメント。草なぎさんは、作品について「『まく子』は、誰しも持っている、どうしても失ってしまう大事な感情、思いを、もう一度取り戻してくれる作品です」と語っている。

 「Blue Wind Blows」(富名哲也監督)に出演し、映画出演は今作で2回目となる13歳の新音(にのん)さんが美少女の転入生・コズエ、須藤理彩さんが慧の母親・明美をそれぞれ演じる。

 映画「まく子」は2019年公開。