リズと青い鳥

  • スタッフ:
    監督:山田尚子▽脚本:吉田玲子▽キャラクターデザイン:西屋太志▽美術監督:篠原睦雄▽色彩設計:石田奈央美▽楽器設定:高橋博行▽撮影監督:高尾一也▽3D監督:梅津哲郎▽音響監督:鶴岡陽太▽音楽:牛尾憲輔▽音楽制作:ランティス▽音楽制作協力:洗足学園音楽大学▽吹奏楽監修:大和田雅洋▽アニメーション制作:京都アニメーション
  • キャスト:
    鎧塚みぞれ:種崎敦美▽傘木希美:東山奈央▽リズ/少女:本田望結
  • 公開日:
    2018年4月21日公開
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リズと青い鳥あらすじ

 映画「リズと青い鳥」は、吹奏楽がテーマのアニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する鎧塚みぞれと傘木希美を中心とした物語で、みぞれと希美の姿が描かれている。脚本の吉田玲子さん、キャラクターデザインの西屋太志さん、音楽の牛尾憲輔さんら「映画 聲の形」のスタッフが再集結した。
 「響け!ユーフォニアム」は、武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」(宝島社)が原作のアニメ。北宇治高校の吹奏楽部を舞台に、新たに赴任した顧問の厳しい指導の下、ユーフォニアム担当の黄前久美子ら吹奏楽部員が成長する姿が描かれた。テレビアニメ第1期が2015年4~6月、第2期が2016年10~12月に放送された。
 「リズと青い鳥」は、「響け!ユーフォニアム」「映画 聲の形」と同じく、京都アニメーションが製作する。2018年4月21日に公開。

スタッフ

監督:山田尚子▽脚本:吉田玲子▽キャラクターデザイン:西屋太志▽美術監督:篠原睦雄▽色彩設計:石田奈央美▽楽器設定:高橋博行▽撮影監督:高尾一也▽3D監督:梅津哲郎▽音響監督:鶴岡陽太▽音楽:牛尾憲輔▽音楽制作:ランティス▽音楽制作協力:洗足学園音楽大学▽吹奏楽監修:大和田雅洋▽アニメーション制作:京都アニメーション

リズと青い鳥キャスト

鎧塚みぞれ:種崎敦美▽傘木希美:東山奈央▽リズ/少女:本田望結

リズと青い鳥公開日

2018年4月21日公開

<インタビュー>「少女たちのため息を描く」 山田尚子監督がこだわり抜いた表現

劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面 (C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面 (C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

 「映画 聲(こえ)の形」などの山田尚子さんが監督を務めた劇場版アニメ「リズと青い鳥」が4月21日、公開を迎えた。アニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する鎧塚みぞれ、傘木希美という2人の高校生を中心とした物語で、2人の繊細な心の動きを丁寧に描く。作品を作る上で「少女たちのため息を描く」ことをテーマにしたという山田監督に、映像、音などの表現のこだわりを聞いた。

 ◇少女たちの「心の中に下りていくような」作品

 武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」(宝島社文庫)が原作。北宇治高校吹奏楽部のオーボエを担当するみぞれにとって、フルートを担当する希美は数少ない友人。強く執着するが、徐々に関係が変化していく。「響け!……」「映画 聲の形」と同じ京都アニメーションが製作する。

 山田監督は、これまで「響け!」のシリーズ演出として作品に携わってきた。同シリーズは昨年、みぞれと希美の物語を描く「リズと青い鳥」、2年生になった黄前久美子たちのその後を描く新作の2本の公開が発表されている。この2本の製作を決定する上で、山田監督らスタッフは武田さんの新作のプロットを読んだという。山田監督は「そこには、久美子の物語と、みぞれと希美の物語の2本がしっかりと立っていて、1本ずつの映画にできるんじゃないかという話になりました」と振り返る。

 今回のタイトル「リズと青い鳥」は、劇中に登場する童話で、それを基に作られた楽曲のソロパートをみぞれと希美が演奏する。山田監督は、プロットを読んだ際に「童話の『リズと青い鳥』にすごく胸を打たれました」といい、「『愛している』の形や相手を思う心のすれ違い、齟齬(そご)というか、お互い思い合っているのに、形が違うだけでこんなにすれ違っちゃうのかと。それが、すごく構造として面白いなと思って、そのくみ上げをぜひやってみたいと思った」という。

 制作にあたり山田監督らスタッフがスローガンとしたのは、「少女たちのため息を描く」ということだった。山田監督は「『響け!』はけっこう熱血な作品で、少女たちががんがん階段を上っていくような爽快感のある作品だったのですが、今回はすごくフォーカスを絞った状態で女の子2人の悩みなどを描くということで、逆に階段を下りていくような、心の中に下りていくような作品。繊細に丁寧に美しく描きたかった」と語る。

 ◇2人の関係性は「言葉だけでは片付かない」 音で表現された心の変化

 みぞれと希美の2人の関係性を表現する上で「2人の会話は表面上は、うまく成り立っているように見えるけど、実際に2人が思っていることや言っていることはずっとすれ違っている。そこを大事に、ブレないようにしました」と山田監督。

 「自身の経験を重ねた部分もあったのか」と聞くと、「彼女たちを理解するために、自分がこれまで感じたことを乗せてみたりはするけれど、あくまで彼女たちの見解や理解を超えないようにした。『彼女たちはどう思っているんだろう』『前向きなことを言っているけれど、実は動揺しているんじゃないか』といった部分をちゃんと拾いたいと思った」と話す。「言葉だけで全てが片付くとは思わない」といい、会話中の手や足の仕草でも心情を表現しているという。

 繊細な心の動きを描くために、山田監督は音にもこだわった。劇中では、みぞれと希美の2人を中心に描かれる学校のパートと、童話の世界を表現したパートに分かれている。学校パートの音楽を牛尾憲輔さん、童話パートを『響け!……』シリーズで音楽を担当してきた松田彬人さんが手がけた。

 山田監督は「この線引きを大事にしたかった。学校パートは、学校を容器に見立てて、壁や椅子、廊下がみぞれと希美の行方を固唾(かたず)をのんで見守っているような音楽世界」とイメージを語る。そうした音楽世界を表現するために、牛尾さんは実際に舞台となっている学校でビーカーをたたく音や廊下の反響、足音などを録音し、音楽の素材として使用したという。

 学校を容器に見立てるアイデアは、山田監督の「彼女たちが音楽を巻き起こしていくような印象の映画にしたかった。揺れる髪であったり、足音だったり、それが音楽になっていくような作品にしたい」という思いを聞き、牛尾さんが提案したものだった。

 山田監督は「みぞれと希美が楽しそうにしていたら、周りの音も楽しそうな雰囲気で、雲行きが怪しくなったら、周囲の廊下や壁が『どうしたの?』とハラハラしているようなイメージなんです。ちょっと可愛いですよね」と笑顔で語る。「物音が生々しく聞こえてくる」ような音の表現が随所に見られる作品となっている。

 一方、童話のパートは「とにかくシンプルに、とにかく分かりやすく、人の心にすっと入り込む音楽を目標に松田さんが作ってくださっています」と話し、「映画は1回の出会いなので、その中でみぞれと希美の物語が見ていただく方の心にちゃんと染み込むような音楽でありたい」と思いを語った。

 ◇近付きすぎないように息を潜めて… 少女たちをのぞき見する感覚

 少女たちを撮る上で「彼女たちに気付かれないように撮る、という絵作りをしました」と山田監督。「カメラを据えて、じっと映すというか。室内だから難しいんですけど、望遠レンズっぽく撮ることでのぞき見感が出るように意識しました。あとは、全体的な色味もガラス越しに彼女たちを見ているようなイメージで、分厚いガラスのちょっと緑っぽい色を大事にしました。あまり近寄らないように、息を潜めて彼女たちを見るという。近付きすぎると壊れちゃうので……」とこだわりを明かす。

 音、撮影などさまざまな面で丁寧に繊細に2人の心の動きが描かれている本作。せりふの作り方に関しても、これまでのシリーズで描かれた「群像劇ではキャラクターが一発で分かるせりふの作り方が大事」という視点に対し、「今回はむしろそうではなくて、全部を引き延ばして引き延ばして、1個1個の粒子を積み重ねていくようにした」と山田監督。みぞれを演じた種崎敦美さん、希美を演じた東山奈央さんにも「分かりやすくしゃべらない」というオーダーをしたという。

 山田監督が描きたかったのは、「彼女たちが成長していく、年を重ねていく過程の1ページ」と話す。2人の関係性を「始まりから終わりを描くのではなく、途中から途中を描く。彼女たちの抱えている問題や悩みは、映画の中で始まって映画の中で終われるほど、簡単なものじゃない」といい、「嘘がないように描くことが『リズと青い鳥』というタイトルへの責任」と思いを語った。「リズと青い鳥」でみぞれと希美がどんな音を奏でるのか。耳を澄ませてじっくりと“聴く”作品となりそうだ。

劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

<映画レビュー>「リズと青い鳥」 「けいおん!」「聲の形」の山田尚子監督の新作 繊細な心の動きを丁寧に描く 4月21日公開

劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の一場面(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

 「映画 けいおん!」「映画 聲(こえ)の形」などの山田尚子さんが監督を務めた劇場版アニメ「リズと青い鳥」が4月21日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開される。吹奏楽がテーマのアニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する鎧塚みぞれ、傘木希美という2人の高校生を中心とした物語で、繊細な心の動きを丁寧に描く。

 武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」(宝島社文庫)が原作。「響け!……」のテレビアニメ第2期では、北宇治高校吹奏楽部を一度退部した希美が再び入部したが、「リズと青い鳥」では、その後の2人の微妙な関係が描かれる。

 オーボエ担当のみぞれにとって、フルート担当の希美は数少ない友人で、強く執着する。しかし、徐々に関係が変化していくことになる。「リズと青い鳥」は、2人が出る最後のコンクールの自由曲のタイトルで、童話がモデル。オーボエとフルートが掛け合うパートがあり、2人は童話の物語と自分たちを重ねる。

 まず驚かされるのは「響け!……」と同じ京都アニメーションの製作ながらキャラクターデザインが大きく変更されたところだ。淡いタッチになり、キャラクターの造形がよりリアルになった。キャラクター同士の会話もリアルだ。独特の間があり、言葉を投げかけると、相手が考え、返事をする……というように、キャラクターのやり取りが丁寧に描かれている。会話がすれ違っているように見えるところもある。

 作品のイベントで、山田監督が「女の子の秘密をのぞき見している映画」と説明した通り、遠くからキャラクターのやり取りを見ているようだ。足音や息遣い、風の音など何気ない音が、大きく聞こえるところもある。映像、音などすべてが2人の心の動きのメタファーなのかもしれないと感じた。

 ストーリー自体は至ってシンプルで派手さもないが、あのシーンの意味は?などと考えさせられるところも多く、何度も見たくなる。「映画 けいおん!」「たまこラブストーリー」「映画 聲の形」とこれまでも山田監督の作品には驚かされてきたが、こんな表現もあったのか……とまた驚かされた。

 「響け!……」から引き続き、種崎敦美さんがみぞれ、東山奈央さんが希美の声優を務めるほか、本田望結さんが「リズと青い鳥」と同名の童話に登場するリズと青い髪をした不思議な少女の声を担当している。(小西鉄兵/MANTAN)

(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
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<インタビュー>「リズと青い鳥」種崎敦美、東山奈央に聞く 「一つ一つのシーンがいとおしい」 心の動きを繊細に

劇場版アニメ「リズと青い鳥」に出演する東山奈央さん(左)と種崎敦美さん
劇場版アニメ「リズと青い鳥」に出演する東山奈央さん(左)と種崎敦美さん

 「映画 聲(こえ)の形」などの山田尚子さんが監督を務めた劇場版アニメ「リズと青い鳥」が2018年4月21日、公開される。アニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する鎧塚みぞれ、傘木希美という2人の高校生を中心とした物語で、2人の繊細な心の動きを丁寧に描く。「響け!……」から引き続き、種崎敦美さんがみぞれ、東山奈央さんが希美の声優を務める。種崎さんは「一つ一つのシーンがいとおしい」と話す。種崎さんと東山さんに、作品への思いやアフレコについて聞いた。

 ◇サプライズ発表に号泣も

 武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」(宝島社)が原作。北宇治高校吹奏楽部のオーボエを担当するみぞれにとって、フルートを担当する希美は数少ない友人で、強く執着するが、徐々に関係が変化していく。「響け!……」「映画 聲の形」と同じ京都アニメーションが製作する。

 「リズと青い鳥」は、昨年9月の劇場版アニメ「劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ」舞台あいさつで製作が発表された。サプライズの発表で、登壇していた種崎さんにも知らされていなかったといい「発表された瞬間、続きを見られる!!! また演じられる!と、ただただうれしくて、号泣しました。うれし過ぎて、立っていられなかった」と興奮状態になったという。

 舞台あいさつには出席していなかった東山さんも情報を知り「えーーっ!となりました。うれしかったのですが、みぞれと希美はテレビアニメで、雨降って地固まる……と仲良くなれたのに、何かがあるんだろうな? 2人の間に何か起こるのか!?と心配だったところもあります」と驚いたようだ。

 ◇希美の以外なずるさに気付く

 種崎さんと東山さんが「リズと青い鳥」の収録に臨む前、山田監督から約30分にわたって作品の説明があった。長く丁寧な説明があったことについて、東山さんは「珍しいことです。ありがたいです」と話す。山田監督の話とは「『響け!……』とつながる話だが、別の作品のような気持ちで演じてほしい」というものだった。

 東山さんは「リズと青い鳥」の台本を読み、希美のイメージが変わったという。「テレビアニメの時は人の憧れる子。突っ走るだけでなく、憧れられるところも意識していました。『リズと青い鳥』は、テレビアニメでは描かれなかった部分も知り、意外にずるいところがあるんだ……とも感じました。新しい作品だけど、『響け!……』のイメージを損ないたくない。これも希美!と見ている人に驚いていただけるように演じられれば」と考えたという。

 種崎さんは「みぞれが希美のことを大切に思っているというのは、テレビアニメの時と変わらない。事前に、みぞれが希美と一緒にいる時は、『常にクライマックス。希美がいなくなるかもしれない……という気持ち』という説明もありました。テレビアニメでは、みぞれと希美が2人でいるシーンはそこまでありませんでした。『リズと青い鳥』では、何気ないシーンで、これまでみぞれが見せていなかった表情を見せます」と話す。

 ◇独特の間を演技で

 「リズと青い鳥」は、独特の間があるアニメ。山田監督からは、間に関する説明もあった。東山さんは「せりふを受けて、すぐにしゃべるのではなく、話を受けて、ちょっと考えて話し出す……ということでした。会話の中で、考える間が作られています」、種崎さんは「会話の中で、その言葉を初めて聞いたようなリアクションをしてほしいという話もありました」と説明する。

 希美とみぞれの関係や心の変化も丁寧に描かれている。東山さんは「よくある関係ではないし、特殊かもしれない。ただ、女子ってこういうことってあるんですよね」と感じているといい、種崎さんも「そうですよね。女子ってこういうところあるのかも。男性にも見てほしいなあ」とうなずく。

 種崎さんが「希美の後ろ姿が大好き。髪の毛が揺れるシーンを見ているだけで、泣きそうになり、ずっと付いていきたい!となるんです」、東山さんが「みぞれが希美のことが本当に好きなんだな……と感じるシーンがたくさんあります。一つ一つのシーンがいとおしい」と話すように、「リズと青い鳥」は何気ないシーンでも感情の動きが丁寧に描かれている。種崎さん、東山さんら声優陣の繊細な演技も見どころになりそうだ。

<インタビュー>本田望結、劇場版アニメ「リズと青い鳥」で1人2役 「びっくりした」山田尚子監督のオーダーとは?

劇場版アニメ「リズと青い鳥」で声優を務める本田望結さん
劇場版アニメ「リズと青い鳥」で声優を務める本田望結さん

 劇場版アニメ「映画 聲(こえ)の形」などの山田尚子さんが監督を務めた劇場版アニメ「リズと青い鳥」が、2018年4月21日に公開される。吹奏楽がテーマのアニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する鎧塚みぞれと傘木希美を中心とした物語。本田望結さんは、みぞれらの演奏する曲「リズと青い鳥」と同名の童話に登場するリズと、青い髪をした不思議な少女の2役を演じた。アフレコの際、山田監督に「2人の声を変えないでほしい」と言われ「びっくりした」と語る本田さんに、アフレコの様子や本作の見どころを聞いた。

 ◇1人2役を「声を変えずに演じる」難しさ アフレコで「涙があふれそうに……」

 アニメは、武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」(宝島社文庫)が原作。北宇治高校吹奏楽部でオーボエを担当する鎧塚みぞれと、フルートを担当する傘木希美は、高校最後のコンクールを控えていた。その自由曲として選ばれたのが「リズと青い鳥」。童話を基に作られたこの曲にあるオーボエとフルートが掛け合うソロで、2人はうまくかみ合わず……という物語だ。アニメ「響け!ユーフォニアム」「映画 聲の形」と同じく、京都アニメーションが製作する。

 みぞれと希美の2人を中心に描かれるパートと、劇中に登場する童話の世界を表現したパートがあり、本田さんは童話のパートでリズと少女を演じた。今回声優としての出演が決まった時、本田さんはうれしさと共に「どういう感じでやるんだろうという疑問が大きかった。声を変えたりしたほうがいいのかなと思っていた」という。ただ、実際アフレコ現場で山田監督に会った際、「そんなに2人の声を変えないでほしいと言われたんです」と振り返る。

 童話「リズと青い鳥」は、両親を亡くし一人で暮らしているリズの元に、ある日、青い髪をした不思議な少女が現れる。2人は一緒に暮らし始めるが、リズは青い髪の少女のある秘密を知ってしまう。自分にとっての幸せと、少女にとっての幸せを考えたリズは、愛ゆえに自らの手で幸せな日々を終わらせる決断をする……という展開。

 高校生のみぞれと希美は、童話の物語に自分たちを重ね、さまざまな思いを巡らせる。山田監督はそうしたストーリーを本田さんに説明した上で「2人を似たような感じに、本田さんのそのままの声で演じてほしい」と伝えたという。

 そこで、本田さんは「声を変えるのではなく、リズは『おとなしいお姉さん』、少女は『感情が豊かで元気いっぱいの女の子』という性格を考えながら演じることで、それぞれの個性が出せた」と話す。続けて、「しっかりと『こういうふうにやってください』と言われたわけではなかったので、ある意味やりやすいような、難しいような感じでした。アフレコ自体は、あっという間に終わっちゃったと思うぐらい楽しかった」と笑顔を見せた。

 童話「リズと青い鳥」のラストが描かれるシーンでは、「私は演じなければいけないんですけど、本当に映像に見とれてしまって……。涙があふれそうな感じでした。だからこそ、感情を乗せて演じられた」と思いを語った。

 ◇みぞれと希美のような思いを「もうすぐしたら体験するのかもしれない」

 こまやかに描写される、みぞれと希美の2人の気持ちがすれ違っていく様。そうした女の子同士の友情について聞くと、「私はきっぱり言うほうなので、嫌なことは嫌と言いますし、やりたいことはやりたいと言います」と話し、「ただ、今まで普通にしゃべっていた友達なのに、しゃべりかけづらいみたいなことを、私ももうすぐしたら体験するのかなと思うんです。大好きなお友達に素直な気持ちを話せないのは嫌なんですけど、この作品にはそういうところも描かれていて。この作品を大人の人が見たら、高校生の時のことを思い出せるし、私ぐらいの年齢だったら『高校生ってこんな感じなんだ』と想像できる」と、現在中学生の本田さんならではの思いを語ってくれた。

 高校生活を想像して「JK(女子高生)っていう響きは、すごく楽しいというイメージがある」という本田さん。「高校生になったらいっぱい楽しいことをして、いっぱい楽しみたい。今の自分にしかできないこと、今しかできないことはたくさんあると思う。一回しかない人生なんだから、楽しみまくりたいなと思います」と目を輝かせた。

 最後に「『リズと青い鳥』は、みぞれと希美が一生懸命頑張る姿や、リズと少女のファンタジーな世界だったり、涙があふれてくるようなシーンもあったり、一つ一つが大切なシーンになっている」と語った本田さん。これから高校生になる本田さんが等身大で演じたリズと少女の世界と、みぞれと希美の物語がリンクする様をじっくりと味わいたい。

リズと青い鳥
リズと青い鳥
リズと青い鳥
リズと青い鳥

「リズと青い鳥」女の子の秘密をのぞき見するようなアニメに 山田尚子監督と原作者・武田綾乃がトークイベント

劇場版アニメ「リズと青い鳥」のトークイベントに登場した山田尚子監督(左)と武田綾乃さん
劇場版アニメ「リズと青い鳥」のトークイベントに登場した山田尚子監督(左)と武田綾乃さん

 「映画 聲(こえ)の形」などの山田尚子さんが監督を務めた劇場版アニメ「リズと青い鳥」(2018年4月21日公開)のトークイベントが4月11日、スペースFS 汐留(東京都港区)で開催され、山田監督と原作者の武田綾乃さんが登場した。アニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する鎧塚みぞれ、傘木希美という2人の女子高校生を中心とした物語で、山田監督は製作にいたった経緯を「武田先生の(小説の)プロットを読ませていただき、女の子の秘密をのぞき見した気分になった。口に出すことがなさそうな好きな思い、嫉妬などの感情をきれいごとにせずに、しっかりぶつけていることに興味を持った。女の子の秘密をのぞき見している映画になれば」と明かした。

 武田さんは、劇場版アニメを見て「美しいもの、過ぎ去ってしまうものを書きたいと思っていたのですが、映像化され、こういうものを描きたかった!と感動しました。見た後の空気感を誰かに共有したくなる」と絶賛。山田監督は「武田先生の文章は透明感があって、匂いもして、素晴らしい。何とか映像に落とし込もうとしました」と話した。

 「リズと青い鳥」は、武田さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」(宝島社)が原作。北宇治高校吹奏楽部のオーボエを担当する鎧塚みぞれと、フルートを担当する傘木希美の心の動きを丁寧に描く。みぞれにとって、希美は数少ない友人で強く執着するが、徐々に二人の関係が変化していく。「響け!ユーフォニアム」「映画 聲の形」と同じく、京都アニメーションが製作する。

「リズと青い鳥」山田尚子監督 みぞれと希美が「すごく尊い、大切な存在に」 <完成披露舞台あいさつ>

劇場版アニメ「リズと青い鳥」の完成披露舞台あいさつに登場した(左から)東山奈央さん、種崎敦美さん、本田望結さん、山田尚子監督
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の完成披露舞台あいさつに登場した(左から)東山奈央さん、種崎敦美さん、本田望結さん、山田尚子監督

 劇場版アニメ「映画 聲(こえ)の形」などの山田尚子さんが監督を務めた劇場版アニメ「リズと青い鳥」(2018年4月21日公開)の完成披露舞台あいさつが4月4日、東京都内で行われ、山田監督と声優を務めた種崎敦美さん、東山奈央さん、本田望結さんが登場した。本作は、アニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する鎧塚みぞれ、傘木希美という2人の高校生を中心に展開する物語で、山田監督は「(劇中で)希美やみぞれが抱いている気持ちは、大人になると、見過ごしてしまえるようになるんです。それを大事にしている二人がすごく尊いというか、大切な存在だなと改めて思いました」と思いを語った。

 本作は、東山さんが演じた希美、種崎さんが演じたみぞれの2人が中心に描かれるパートと、劇中に登場する絵本の世界を表現したパートがあり、本田さんは絵本のパートで少女リズと青い鳥を演じた。作品を作る際、山田監督は「希美とみぞれの2人を通して見る、リズと青い鳥の少女を本当にじーっと観察する気分でカメラを向けている感覚でやっていた」と明かした。さらに、「今一度、傷ついたり喜んだり、すごく1日が長かった時代に、もう一回ちゃんと根を下ろして見直す」ような思いで作品作りに臨んだという。

 また、自身の青春エピソードを聞かれると、「この作品作り自体が“青さ”がすごくて」と振り返った山田監督。最後には「この作品は、音楽や音を大切に作っている。映画館で見ることで最大のパフォーマンスを発揮する作品。劇場でぜひ見ていただけたらと思います」とアピールしていた。

 「リズと青い鳥」は、武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」(宝島社)が原作。北宇治高校吹奏楽部でオーボエを担当する鎧塚みぞれと、フルートを担当する傘木希美は、高校最後のコンクールを控えていた。その自由曲として選ばれたのが「リズと青い鳥」。この楽曲には、オーボエとフルートが掛け合うソロがあったが、2人のソロはうまくかみ合わず……というストーリー。アニメ「響け!ユーフォニアム」「映画 聲の形」と同じく、京都アニメーションが製作する。

本田望結、「青春とは?」とピュアな質問 「恋愛のことだと…」 <完成披露舞台あいさつ>

劇場版アニメ「リズと青い鳥」の完成披露舞台あいさつに登場した本田望結さん
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の完成披露舞台あいさつに登場した本田望結さん

 女優でフィギュアスケーターの本田望結(みゆ)さんが4月4日、東京都内で行われた劇場版アニメ「リズと青い鳥」(山田尚子監督、2018年4月21日公開)の完成披露舞台あいさつに登場した。本作は、高校3年生の2人の少女を中心に展開する物語で、青春についてのエピソードを聞かれた中学生の本田さんは「青春っていうのは、どういう感じのもの……?」と、“ピュア”な質問を返していた。

 イベントには、声優を務めた東山奈央さん、種崎敦美さん、山田監督も登場。本田さんの発言に対して種崎さんが「(青春は)なんでもいいんです。もう戻れない瞬間とか」と言うと、本田さんは「青春って恋愛のことだと思ってました」とコメント。続けて本田さんが「スケートで何かできなかったことがあると、落ち込みますけど、スケート靴も一緒に悲しんでいるような気がして。だから、一緒に頑張ろうっていうのがあります。もっと大きくなっても、スケート全てが思い出に残るように試合も練習も毎日頑張りたいなと思います」と話すと、山田監督は「あなたが今、青春です」としみじみと語りかけていた。

 「リズと青い鳥」は、劇場版アニメ「映画 聲(こえ)の形」などの山田監督が手がける劇場版アニメ。武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」(宝島社)が原作。北宇治高校吹奏楽部でオーボエを担当する鎧塚みぞれと、フルートを担当する傘木希美は、高校最後のコンクールを控えていた。その自由曲として選ばれたのが「リズと青い鳥」。この楽曲には、オーボエとフルートが掛け合うソロがあったが、2人のソロはうまくかみ合わず……というストーリー。アニメ「響け!ユーフォニアム」「映画 聲の形」と同じく、京都アニメーションが製作する。

東山奈央、劇場版アニメ「リズと青い鳥」の完成に「京アニさん、ありがとう」 <完成披露舞台あいさつ>

劇場版アニメ「リズと青い鳥」の完成披露舞台あいさつに登場した東山奈央さん
劇場版アニメ「リズと青い鳥」の完成披露舞台あいさつに登場した東山奈央さん

 声優の東山奈央さんが4月4日、東京都内で行われた劇場版アニメ「リズと青い鳥」(山田尚子監督、2018年4月21日公開)の完成披露舞台あいさつに登場した。完成した映像を見た東山さんは「ひたすら良くて、本当にうまく言えないんですけど、京アニ(京都アニメーション)さん、ありがとう」と思いを語った。

 舞台あいさつには、声優を務めた種崎敦美さん、本田望結さん、山田監督も登場。本作は、東山さんが演じた傘木希美、種崎さんが演じた鎧塚みぞれという高校生の2人が中心に描かれるパートと、劇中に登場する絵本の世界を表現したパートがあり、本田さんは絵本のパートで少女リズと青い鳥を演じた。

 東山さんは「アニメだからこういう二つの世界の表現ができるんだなと思って。我々声優が演じる部分があって、本田さんが演じられる生の感じがあって絵本の世界がある。そういう二つの世界が共存している映画」と語っていた。

 「リズと青い鳥」は、劇場版アニメ「映画 聲(こえ)の形」などの山田監督が手がける劇場版アニメ。武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」(宝島社)が原作。北宇治高校吹奏楽部でオーボエを担当する鎧塚みぞれと、フルートを担当する傘木希美は、高校最後のコンクールを控えていた。その自由曲として選ばれたのが「リズと青い鳥」。この楽曲には、オーボエとフルートが掛け合うソロがあったが、2人のソロはうまくかみ合わず……というストーリー。アニメ「響け!ユーフォニアム」「映画 聲の形」と同じく、京都アニメーションが製作する。

リズと青い鳥
リズと青い鳥
リズと青い鳥
リズと青い鳥

「リズと青い鳥」キービジュアル、場面カット公開 リズと少女の姿も

劇場版アニメ「リズと青い鳥」のキービジュアル (C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」のキービジュアル (C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

 劇場版アニメ「映画 聲(こえ)の形」などの山田尚子監督が手がける劇場版アニメ「リズと青い鳥」(4月21日公開)のキービジュアルと場面カットが3月9日、公開された。吹奏楽がテーマのアニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する鎧塚みぞれと傘木希美を中心とした物語で、キービジュアルには、楽器を演奏するみぞれと希美の背後の窓に、劇中に登場する童話「リズと青い鳥」のリズや少女の姿などが描かれている。

(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
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本田望結、京アニ「リズと青い鳥」で声優に 1人2役に挑戦

劇場版アニメ「リズと青い鳥」で声優を務める本田望結さん
劇場版アニメ「リズと青い鳥」で声優を務める本田望結さん

 女優でフィギュアスケーターの本田望結(みゆ)さんが、「映画 聲(こえ)の形」などの山田尚子監督が手がける劇場版アニメ「リズと青い鳥」(4月21日公開)に声優として出演することが3月6日、分かった。吹奏楽がテーマのアニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する鎧塚みぞれと傘木希美を中心とした物語で、本田さんはみぞれらが演奏する曲「リズと青い鳥」と同名の童話に登場する少女と、リズの1人2役を演じる。アニメは、京都アニメーションが制作。本田さんが日本の劇場版アニメの声優を務めるのは初めて。

 本田さんは、2月28日に公開アフレコを行い、取材に応じた。山田監督に「リズと少女の違いをはっきりとつけなくてもよい」と言われたといい、「声というよりは性格やしゃべり方、テンションの高さなどを変えたほうがいいかなと思って演じました」と語った。また、「少女が泣いてしまうシーンでは、自分も泣きながらやらせてもらいました」と振り返った。

 自らも、女優とフィギュアスケーターと二つの分野で活躍をしているが「二つのことを完璧にやるのは難しいですが、どちらでも結果を残せるようにしたい。『本田望結にしかできない』と思っていただけるようにしたい」と意欲的に語っていた。

 「響け!ユーフォニアム」は、武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」(宝島社)が原作のアニメ。北宇治高校の吹奏楽部を舞台に、新たに赴任した顧問の厳しい指導の下、ユーフォニアム担当の黄前久美子ら吹奏楽部員が成長する姿が描かれた。テレビアニメ第1期が2015年4~6月、第2期が16年10~12月に放送された。「リズと青い鳥」では、「響け!ユーフォニアム」から引き続き、みぞれを種崎敦美さん、希美を東山奈央さんがそれぞれ演じる。

リズと青い鳥
リズと青い鳥
リズと青い鳥
リズと青い鳥
リズと青い鳥
出典:YouTube

「リズと青い鳥」種崎敦美、東山奈央がヒロイン声優に 「ユーフォ」のみぞれ、希美の物語

劇場版アニメ「リズと青い鳥」に登場する鎧塚みぞれ(左)と傘木希美のビジュアル(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」に登場する鎧塚みぞれ(左)と傘木希美のビジュアル(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

 劇場版アニメ「映画 聲(こえ)の形」などの山田尚子監督が手がける劇場版アニメ「リズと青い鳥」で、種崎敦美さんと東山奈央さんがヒロインの声優を務めることが2月26日、明らかになった。吹奏楽がテーマのアニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する鎧塚みぞれと傘木希美を中心とした物語で、「響け!ユーフォニアム」から引き続き、種崎さんがみぞれ、東山さんが希美をそれぞれ演じる。藤村鼓乃美さんが中川夏紀、山岡ゆりさんが吉川優子を引き続き演じるほか、オーボエ担当の剣崎梨々花役として杉浦しおりさんが新たに出演することも分かった。みぞれや希美のキャラクタービジュアルも公開された。

 「響け!ユーフォニアム」は、武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」(宝島社)が原作のアニメ。北宇治高校の吹奏楽部を舞台に、新たに赴任した顧問の厳しい指導の下、ユーフォニアム担当の黄前久美子ら吹奏楽部員が成長する姿が描かれた。テレビアニメ第1期が2015年4~6月、第2期が16年10~12月に放送された。「リズと青い鳥」は、「響け!ユーフォニアム」「映画 聲の形」と同じく、京都アニメーションが製作する。4月21日に公開。

 ◇鎧塚みぞれ役の種崎敦美さんのコメント

 みぞれと希美の物語が作られると知ったあの瞬間のことはいまだに忘れられません。「リズと青い鳥」という形でそれを描いていただきました。今より世界が狭かったあの頃に感じていたこと、実は今もだったり……。身に覚えのある、知っている感情がたくさん積み重なっていました。すごくザワザワするのに、とても静かで、どこまでも繊細でした。二人の女の子の息づかいを、ほんの少しずつの変化を、ぜひ一緒に感じていただけたらと思います。

 ◇傘木希美役の東山奈央さんのコメント

 「リズと青い鳥」は、とても空気感を大切にしている作品です。二人の表情、しぐさ、吐息まで、すべてに静謐(せいひつ)な魅力が宿っています。言葉にするのは難しいくらい、一つ一つのことが何気なくて、なのにドラマチックで……。とにかく美しい映画です。私は台本を読んで、なぜだか分からないですが涙が出てきました。明るくて、人から尊敬されるような存在だった希美が、この映画で見せる人間くさいところに心が動かされたのだと思います。「響け!ユーフォニアム」のスピンオフでありながら、一つの独立した映画としてもご覧いただける今作品、ぜひたくさんの方に二人の軌跡を見守っていただけますと幸いです。

 ◇中川夏紀役の藤村鼓乃美さんのコメント

 希美、みぞれ、優子、夏紀、皆それぞれの思いから生まれる言葉だったり行動だったり、全部が大切な一瞬一瞬を作って物語や生活を作っているんだなあと改めて気付かされ、とても“切な気持ちいい”感覚になる作品だなあと思います。なので、皆様も一瞬一瞬を見逃さず楽しんでもらえたらなあと思います! 夏紀ちゃんも相変わらず、とてもすてきなので楽しみにしていてください!

 ◇吉川優子役の山岡ゆりさんのコメント

 自分の気持ちに正直な普通の女の子ということで、自然に出てくる感情を大切にしようと思いながら素直な演技を心がけました。どのカットも見逃さずに見ていただきたいのですが、私が大好きなのは鎧塚先輩が希美先輩に向けている気持ちです! 真っすぐでひたむきな思いがキレイで繊細でまぶしくて。みぞ先輩可愛いです。積み重なる毎日の中のとある一瞬が丁寧に描かれています。皆様の心の中にも、静かにそっと入り込んでくるような作品になっているかと思いますので、ぜひご覧ください。

 ◇キャスト(敬称略)

 鎧塚みぞれ:種崎敦美▽傘木希美:東山奈央▽中川夏紀:藤村鼓乃美▽吉川優子:山岡ゆり▽剣崎梨々花 役:杉浦しおり▽黄前久美子:黒沢ともよ▽加藤葉月:朝井彩加▽川島緑輝:豊田萌絵▽高坂麗奈:安済知佳▽新山聡美:桑島法子▽橋本真博:中村悠一▽滝昇:櫻井孝宏

(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
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リズと青い鳥

劇場版アニメ「リズと青い鳥」のキービジュアル公開 「ユーフォ」のみぞれ、希美の物語

劇場版アニメ「リズと青い鳥」のキービジュアル(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」のキービジュアル(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

 劇場版アニメ「映画 聲(こえ)の形」などの山田尚子監督が手がける劇場版アニメ「リズと青い鳥」のキービジュアルが12月15日、公開された。吹奏楽がテーマのアニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する鎧塚みぞれと傘木希美を中心とした物語で、みぞれと希美の姿が描かれている。脚本の吉田玲子さん、キャラクターデザインの西屋太志さん、音楽の牛尾憲輔さんら「映画 聲の形」のスタッフが再集結することも分かった。

 山田監督は「この作品は、一歩先も見えないくらいかたくなでけなげに日々を過ごしている少女たちの映画です。不意にこぼれ落ちてしまうため息や、鼓動、胸高鳴るようなひそひそ話、悩みの中の微熱なんかをじっと息をひそめて撮り切りたい、と思っております。思うことと想うこと。同じようでいて全く同じでないもの。思春期の、感じやすいこの時期だからこそ美しくあることができる、触れれば壊れてしまうガラス玉のような彼女たちの、有限の瞬間に皆さまと一緒に立ち会うことができれば、と思います」とコメントを寄せている。

 「響け!ユーフォニアム」は、武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」(宝島社)が原作のアニメ。北宇治高校の吹奏楽部を舞台に、新たに赴任した顧問の厳しい指導の下、ユーフォニアム担当の黄前久美子ら吹奏楽部員が成長する姿が描かれた。テレビアニメ第1期が2015年4~6月、第2期が2016年10~12月に放送された。

 「リズと青い鳥」は、「響け!ユーフォニアム」「映画 聲の形」と同じく、京都アニメーションが製作する。2018年4月21日に公開。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督:山田尚子▽脚本:吉田玲子▽キャラクターデザイン:西屋太志▽美術監督:篠原睦雄▽色彩設計:石田奈央美▽楽器設定:高橋博行▽撮影監督:高尾一也▽3D監督:梅津哲郎▽音響監督:鶴岡陽太▽音楽:牛尾憲輔▽音楽制作:ランティス▽音楽制作協力:洗足学園音楽大学▽吹奏楽監修:大和田雅洋▽アニメーション制作:京都アニメーション

(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
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山田尚子監督の劇場版アニメ「リズと青い鳥」が2018年4月公開 「ユーフォ」のみぞれ、希美の物語

劇場版アニメ「リズと青い鳥」のティザービジュアル(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
劇場版アニメ「リズと青い鳥」のティザービジュアル(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

 劇場版アニメ「映画 聲(こえ)の形」などの山田尚子監督が手がける劇場版アニメ「リズと青い鳥」が製作され、2018年4月21日に公開されることが9月30日、明らかになった。吹奏楽がテーマのアニメ「響け!ユーフォニアム」に登場する鎧塚みぞれと傘木希美を中心とした物語で、「響け!ユーフォニアム」「映画 聲の形」と同じく、京都アニメーションが製作する。

 「響け!ユーフォニアム」は、武田綾乃さんの小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」(宝島社)が原作のアニメ。北宇治高校の吹奏楽部を舞台に、新たに赴任した顧問の厳しい指導の下、ユーフォニアム担当の黄前久美子ら吹奏楽部員が成長する姿が描かれた。

 テレビアニメ第1期が15年4~6月、第2期が16年10~12月に放送され、劇場版「劇場版 響け!ユーフォニアム ~届けたいメロディ~」が30日に公開された。

(C)武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
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