のみとり侍

  • スタッフ:
    監督:鶴橋康夫
  • キャスト:
    阿部寛▽豊川悦司▽斎藤工▽風間杜夫▽大竹しのぶ▽前田敦子▽桂文枝▽笑福亭鶴光▽ジミー大西▽オール阪神▽福本莉子
  • 公開日:
    2018年05月18日公開
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のみとり侍あらすじ

 映画「のみとり侍」は、小松重男さんの歴史小説「蚤(のみ)とり侍」(光文社文庫)が原作。俳優の阿部寛さんが主演を務める。飼われている猫ののみ取りと、「女性に愛を届ける」ことを意味する“のみとり”を裏稼業にしている侍の姿を描く。
 阿部さんのほか、寺島しのぶさん、豊川悦司さん、斎藤工さん、風間杜夫さん、大竹しのぶさん、前田敦子さん、桂文枝さんらも出演している。

スタッフ

監督:鶴橋康夫

のみとり侍キャスト

阿部寛▽豊川悦司▽斎藤工▽風間杜夫▽大竹しのぶ▽前田敦子▽桂文枝▽笑福亭鶴光▽ジミー大西▽オール阪神▽福本莉子

のみとり侍公開日

2018年05月18日公開

<インタビュー>「のみとり侍」阿部寛と前田敦子に聞く(下) 「結構楽しかった」ラブシーン撮影秘話

映画「のみとり侍」について語る阿部寛さん(左)と前田敦子さん
映画「のみとり侍」について語る阿部寛さん(左)と前田敦子さん

 俳優の阿部寛さん主演の映画「のみとり侍」(鶴橋康夫監督)が全国で公開中だ。十代将軍・徳川家治治世の江戸の町を舞台に、主君の逆鱗(げきりん)に触れ、猫の「のみとり業」に左遷された男の奮闘ぶりをコミカルに描いている。主人公の小林寛之進を演じた阿部さんと共演の前田敦子さんに話を聞いた。

 ◇阿部の声が「大好き」

 猫ののみとりとは、実は、女性に愛のご奉仕をする“添い寝業”という裏の顔があった。生真面目な寛之進は、戸惑いながらものみとり稼業に取り組んでいく。そんな彼に、女性のよろこばせ方を指南するのが、豊川悦司さん演じる小間物問屋「近江屋」の入り婿(むこ)、清兵衛だ。前田さんはその清兵衛の妻おちえを演じている。

 阿部さんが印象に残るシーンに挙げたのは、うなぎ屋で寛之進が清兵衛からおちえの恐妻ぶりを聞かされる場面。「あれは豊川さんとの最初のシーンでしたから、結構難しいシーンでしたが面白かったですね。あとは豊川さんの“行為”をのぞいているシーン。撮影はまるまる1日あったんですけど、ああいう経験はないですから面白かったです(笑い)」と打ち明ける

 阿部さんにも、寺島しのぶさんが演じる女性とのラブシーンがあるが、恥ずかしさはなかったという。「過去の鶴橋監督の作品を見ていましたから、きっとすごくきれいに撮ってくださるだろうなと思っていました。それに応えたいと思ったし、僕の場合、豊川さんの(行為の)“丸写し”という、勉強しながらやっているというコミカルさがあったので、普通とはまた違うぎこちなさがあっていいし、あれは結構楽しかったです(笑い)」とやりがいと楽しさのほうが勝ったようだ。

 前田さんが印象深いと挙げたのは、阿部さんの声。阿部さんは今回、寛之進の心境を表現するナレーションも担当している。前田さんはその声が「大好き」で、しかも「その声に合わせて盛り上がる、阿部さんと豊川さんの面白いシーンに出させてもらえたのがすごく幸せでした」と喜びを隠さない。

 ◇時代劇の楽しみは…

 時代劇に出演することについて、阿部さんは「たたずまいとかいろんな難しいことはたくさんありますが、一つ一つそういうことを勉強して、表現していけるというのはありがたいです。それに、男の世界や人物をきっちり描いているところが気持ちいいですよね。日本の伝統でもあるし、職人さんの技術がふんだんに生かされるから、日本人として時代劇を演じるときには、他の作品のときとは違う気持ちになります」と俳優として襟を正す。

 一方、前田さんは、映画の時代劇出演が初めてなら、京都の撮影所に行くのも初めて。「全部、そばで教えていただきながら」演じたというが、阿部さんは「着物(の所作)、上手だったなあ」とか、「へえ、(初めてだったなんて)すごいなあ」と感嘆。

 その上で、「柔軟ですよね。(AKB48時代は)センターで、トップにいた人が、(芝居の世界に)移ってきて、自分を真っ白にして、すっと入っていくというのは、なかなかできることではないと思います。それができる方なんですよね。今回も京都に初めて来て、そこにすっと入って、確実に存在している。僕だったらいろんな思いが邪魔しちゃってガチガチですよ(笑い)。本当にすごいなと思います」と、横で恐縮する前田さんを手放しでたたえた。

 ◇監督からもらった「自信」

 今回の作品で得たものを、前田さんは「たくさんあります」とした上で、「先輩方ばかりの中にこうやって出させていただいて、また、その先輩方の背中を見られたことは本当に幸せでした。まだそこにいたい、先輩たちの背中をもっとたくさん見ていたいと思いました」とまたとない機会を与えてもらったことに感謝してもしきれない様子。

 一方の阿部さんは、30年前に芸能事務所に入ったばかりのころ、たまたま鶴橋監督と食事をする機会があり、以来、鶴橋監督とはいつか仕事ができたらいいと願っていたという。途中、テレビドラマで仕事をする機会はあったが、がっちり組むのは今回が初めて。喜びと同時に「責任感」を胸に、今回の現場に入った。

 そして、作品が完成した今、「晴れ晴れとした気持ちです」と笑顔を見せる。「ぱっと思い浮かぶのは、現場での監督の校長先生のような温かい空気。ですから、自分の勘違いかもしれないけれど、監督からはこの年になって自信をいただきました」と充実の表情を浮かべる。

 ◇「昼間の湯上り」なみの爽快感

 今作は、若い女性には腰が引ける作品かもしれない。しかし前田さんは「構えを一回捨てて見てほしいです。本当に面白いですから。カッコいい大人の男性が可愛いと思えるんです。阿部さんも、真面目な役なのにすごいことをやっていますし(笑い)」とアピール。

 すると阿部さんも「若い方が見ると、きっと憐れで面白いですよ(笑い)。本当に楽しい作品だと思います」と賛同しつつ、「艶の部分もきれいだしね。(ラブシーン)デイ(昼間の)シーンで撮っている。ナイトシーンじゃないからいやらしくないんです。色鮮やかだし、『昼間の湯上り』みたいな爽快感があります(笑い)。そこに、人間のいろんな部分が入りこんで、生きていること自体が面白いという喜劇になっているので、ひたすら笑える作品になっています」とさらにアピール。前田さんも「何人かで見てほしいですよね。一人で見ると、(面白さを)共有したくなっちゃう」と続けると、阿部さんも「そうだね、そうだね」と大きくうなずいていた。

 <阿部寛さんのプロフィル>

 1964年6月22日生まれ、神奈川県出身。モデルを経て、87年に映画デビュー。主な映画作品に「トリック劇場版」シリーズ(2002、06、10、14年)、「歩いても 歩いても」(08年)、「麒麟の翼~劇場版・新参者~」(11年)、「テルマエ・ロマエ」シリーズ(12、14年)、「柘榴坂の仇討」(14年)、「エヴェレスト 神々の山嶺」「海よりもまだ深く」(共に16年)、「恋妻家宮本」(17年)、「祈りの幕が下りる時」「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」「北の桜守」(いずれも18年)がある。

 <前田敦子さんのプロフィル>

 1991年7月10日生まれ、千葉県出身。アイドルグループ「AKB48」で活躍し、2007年、映画「あしたの私のつくり方」で女優デビュー。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(11年)で映画初主演。主な映画作品に「苦役列車」(12年)、「もらとりあむタマ子」(13年)、「シン・ゴジラ」(16年)、「武曲 MUKOKU」「散歩する侵略者」「探偵はBARにいる3」(いずれも17年)、「素敵なダイナマイトスキャンダル」(18年)がある。

 (取材・文・撮影/りんたいこ)

のみとり侍
出典:YouTube

<インタビュー>「のみとり侍」阿部寛と前田敦子に聞く(上) 撮影は「思い出しただけで笑っちゃう」

映画「のみとり侍」に出演した阿部寛さん(左)と前田敦子さん
映画「のみとり侍」に出演した阿部寛さん(左)と前田敦子さん

 俳優の阿部寛さん主演の映画「のみとり侍」(鶴橋康夫監督)が18日に全国で公開された。十代将軍・徳川家治治世の江戸の町を舞台に、主君の逆鱗(げきりん)に触れ、いきなり猫の「のみとり業」に左遷された男の奮闘ぶりをコミカルに描く人情喜劇だ。主人公の小林寛之進を演じる阿部さんは、台本を読んだとき、演じ方を間違えれば「作品を壊すことになる」と感じたという。阿部さんがどのような心構えで演じていったのか。また、撮影現場はどんな雰囲気だったのか。共演した女優の前田敦子さんと共に振り返った。

 ◇阿部寛「道具になる」

 阿部さんが演じる小林寛之進は、越後長岡藩の勘定方書き役を務めるエリート侍。しかし、たった1回の失言が主君(松重豊さん)の逆鱗に触れ、猫ののみとり業に左遷されてしまう。猫ののみとりとは、実は、女性に愛をご奉仕する“添い寝業”という裏の顔があった。最初は驚き戸惑った寛之進だが、真面目な彼は、のみとり屋の親分(風間杜夫さん)と、その妻(大竹しのぶさん)の下で、せっせとのみとり業に精を出し……というストーリー。寺島しのぶさん、豊川悦司さん、斎藤工さん、桂文枝さんらも出演している。原作は、歴史小説の第一人者、故・小松重男さんによる傑作短編集「蚤とり侍」。そこから鶴橋監督自身が3編を選び出し、の1本の脚本にまとめた。

 役をオファーされたときは、「やりようによっては作品を壊すことにもなる」と懸念した阿部さん。そこで考えたのは「道具になる」ことだった。「台本がすでに面白いし、(周囲の)江戸の方々のパワーがみなぎっているので、僕としてはへたにこざかしく(観客を)笑わせようとするのではなく、道具として入って、一生懸命にそこで生きていれば自然と周りから面白くなっていく。そういうふうに演じないと鶴橋監督の期待に応えられないと思いました」と当時の心構えを明かす。

 前田さんが演じたのは、豊川さん扮(ふん)する小間物問屋「近江屋」の入り婿(むこ)、清兵衛の妻おちえだ。このおちえ、色男の清兵衛の行動に日頃から目を光らせており、夫の浮気を封じ込めるためにとんでもない策を思いつく。役をオファーされたとき、前田さんは「豊川さんの奥さんの役だなんて、私で成立するかしら」と不安が頭をよぎったというが、昔は若くして嫁ぐ女性は珍しくなかったことから、「その時代のことを考えれば、おかしくないのかなと自分に言い聞かせた」といい、また鶴橋監督からの「大丈夫だから。俺と豊川君の胸に飛び込めばいいんだよ」という言葉に励まされ、「はいっ!」と撮影現場に飛び込んだという。

 ◇褒め上手な鶴橋監督

 その鶴橋監督は、撮影現場では、阿部さんはじめ出演者の演技を「いいぞ、そう来たか」と、常に褒めてくれたという。その声を聞きながら、「こっちは、いいんだか悪いんだか分からない(笑い)。でも、それが演出なんでしょうね。こうしてくれ、ああしてくれという感じではないんです。提案はありますけど、とにかく常に褒めてくれる。ですからこちらも監督の思いに応えようという気になる」と阿部さんは振り返る。

 前田さんも阿部さんの言葉にうなずきながら、「監督は何もない時でも、『おい、あっちゃん、大丈夫か』って話しかけてくださって、私の存在をずっと確認してくださいました。それがすごくうれしかったです」と笑顔で話す。

 ◇前田敦子の「容赦ない」演技

 撮影は京都で行われた。阿部さんが撮影現場に入ったとき、すでに前田さんは撮影を終えていたため、対面して芝居をすることはなかったが、阿部さんは「監督が、『あの子はすごいな』とおっしゃっていたので、監督が気に入るシーンができたのだなと思いました。僕が入ったときはすでに現場の士気が上がっていたので、やりやすかったです」と、前田さんに助けられたことを明かす。

 その後、完成した作品で前田さんの演技を目の当たりにした阿部さんは「豊川さん、(体が)大きいじゃないですか。そこに前田さんは、すべてをぶつけていく若い奥さんになり切っていて、それがめちゃくちゃ面白かった。一つ一つの芝居のキレも思い切りもいい。(豊川さんの髪の毛を)ぐちゃぐちゃにしたりとか、突き飛ばしたりとか、容赦のなさがぴったりはまっていて(笑い)、いやあ、気持ちが良かったですね」と賛辞を惜しまない。

 阿部さんの言う「容赦のなさ」が見られるのは、おちえと清兵衛の寝室での場面だ。前田さん自身、「台本では、S(エス)っぽくと書いてあったので、どんな感じなのだろうと思っていましたが、監督が、こう動いて、こう動いてと振り付けみたいに決めてくださったので、その通りにやったら……。あそこまでになるとは思わなかったです(笑い)」と照れながら打ち明ける。

 インタビュー中は、阿部さんも前田さんも、撮影中のことを「思い出しただけで笑っちゃう」とニヤニヤ、くすくす笑いが止まらなかった。中でも笑いを爆発させたのは、清兵衛が、おちえに家を追い出される場面について語っていたとき。あらぬ姿で出ていく豊川さんを前田さんが「でも、カッコよかったです(笑い)」と擁護すると、阿部さんも「恥ずかしい格好で、一本背負いが決まっていたしね(笑い)」と豊川さんの熱演をたたえていた。

 <阿部寛さんのプロフィル>

 1964年6月22日生まれ、神奈川県出身。モデルを経て、87年に映画デビュー。主な映画作品に「トリック劇場版」シリーズ(2002、06、10、14年)、「歩いても 歩いても」(08年)、「麒麟の翼~劇場版・新参者~」(11年)、「テルマエ・ロマエ」シリーズ(12、14年)、「柘榴坂の仇討」(14年)、「エヴェレスト 神々の山嶺」「海よりもまだ深く」(共に16年)、「恋妻家宮本」(17年)、「祈りの幕が下りる時」「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」「北の桜守」(いずれも18年)がある。

 <前田敦子さんのプロフィル>

 1991年7月10日生まれ、千葉県出身。アイドルグループ「AKB48」で活躍し、2007年、映画「あしたの私のつくり方」で女優デビュー。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(11年)で映画初主演。主な映画作品に「苦役列車」(12年)、「もらとりあむタマ子」(13年)、「シン・ゴジラ」(16年)、「武曲 MUKOKU」「散歩する侵略者」「探偵はBARにいる3」(いずれも17年)、「素敵なダイナマイトスキャンダル」(18年)がある。

 (取材・文・撮影/りんたいこ)

のみとり侍
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出典:YouTube

「のみとり侍」30年前から「阿部寛しかいない」と鶴橋監督 「北の国から」杉田成道さんと映画談議

映画「のみとり侍」主演の阿部寛さん(左)と鶴橋康夫監督 (C)2018「のみとり侍」
映画「のみとり侍」主演の阿部寛さん(左)と鶴橋康夫監督 (C)2018「のみとり侍」

 俳優の阿部寛さんの主演映画「のみとり侍」(鶴橋康夫監督)が5月18日に公開される。これに合わせて、鶴橋監督が、ドラマ「北の国から」の演出で知られる杉田成道・日本映画放送社長と特別対談を行い、5月18日付毎日新聞朝刊に掲載された。40年来の親交があるという2人の“映像の巨匠”が今作について語り合い、鶴橋監督は30年前に阿部さんと会ってから、主人公・寛之進役は「阿部寛さんしかいないと思った」と明かした。

 鶴橋監督は読売テレビで数々のドラマの演出を手がけ、「愛の流刑地」(2007年)や「後妻業の女」(16年)など映画監督としても活躍。杉田さんもフジテレビで「北の国から」を演出、その後「優駿ORACION」(1988年)や「最後の忠臣蔵」(2010年)などの映画を監督している。2人は同じドラマ演出家として40年近い付き合いがあるという。

 対談で鶴橋監督は、小松重男さんの原作を読んだ30年前に、ちょうど阿部さんと知り合い、「寛之進役は阿部寛さんしかないと思った。同じ大学(中央大学)ということもあり、いとおしく思っていたんだけど、男の盛りの一番いいときに、この作品を撮りたかった」と語る。

 杉田さんは、映画を見て「亡くなった伊丹十三さんの映画が頭に浮かびました。伊丹作品のような大人の洞察力、一ひねりした見方、インテリの持つ深み、人間存在の本質的な何かを感じさせる作品だと」と絶賛。また、時代劇の表現方法が変わってきているといい、「『のみとり侍』を撮られたことは時代劇映画にとっても非常に意義がある」とも語る。

 映画は、越後長岡藩士の小林寛之進(阿部さん)が、ひょんなことで藩主(松重豊さん)の機嫌を損ね、猫の「のみとり」をしろと命じられる。「のみとり」とは表向きは飼い猫ののみを取る商売だが、実は「女性に愛を届ける」裏稼業だった……という時代劇コメディー。寺島しのぶさん、豊川悦司さん、大竹しのぶさん、桂文枝さんらも出演している。

 対談の模様は19日午後11時から、日本映画専門チャンネルや時代劇専門チャンネルで放送される。また、両チャンネルでは同日から「24時間まるごと映画『のみとり侍』公開連動企画」を放送。映画を紹介する特別番組や鶴橋監督の映画「後妻業の女」(20日午後9時)を放送するほか、「映像の魔術師 鶴橋康夫監督傑作選」として明石家さんまさん主演の「さんまの『俺は裸だ』」や役所広司さん主演の「刑事たちの夏」などの代表作を一挙放送。映画の舞台となった老中・田沼意次の治世の江戸を描いたドラマ「剣客商売」などを紹介する特集「田沼意次とその時代」も放送される。

(C)2018「のみとり侍」製作委員会
(C)2018「のみとり侍」製作委員会
(C)2018「のみとり侍」製作委員会
(C)2018「のみとり侍」製作委員会
のみとり侍
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<映画レビュー>「のみとり侍」阿部寛が猫ののみとりに!? 色っぽくもくすくす笑える時代ものの人情喜劇 5月18日公開

映画「のみとり侍」の一場面 (C)2018「のみとり侍」製作委員会
映画「のみとり侍」の一場面 (C)2018「のみとり侍」製作委員会

 俳優の阿部寛さん主演の映画「のみとり侍」(鶴橋康夫監督)が5月18日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開。エリート侍から一転、女性に愛をお届けする“添い寝業”に左遷され、戸惑いながらも奮闘する主人公を阿部さんが演じている。一歩間違えれば“艶っぽい”作品に陥りそうな内容だが、そこは「後妻業の女」(2016年)を手掛けた鶴橋監督。軽妙洒脱(しゃだつ)な演出で、色っぽくもくすくす笑える人情喜劇に仕上げている。

 十代将軍徳川家治時代の江戸。越後長岡藩で勘定方書き役を務める小林寛之進(阿部さん)は、ある歌会の席で藩主の牧野備前守忠精(松重豊さん)に恥をかかせたことから、猫の蚤(のみ)とりに左遷されてしまう。実は、のみとりには、女性に愛の奉仕をする“添い寝業”という裏の顔があった。戸惑いながらものみとりを始めた寛之進の初めての客は、亡き妻千鶴にうり二つのおみね(寺島しのぶさん、2役)だった……という展開。

 豊川悦司さん、斎藤工さん、風間杜夫さん、大竹しのぶさん、前田敦子さん、桂文枝さんらも出演している。故・小松重男さんの短編集「蚤とり侍」から、鶴橋監督が「蚤とり侍」「唐傘一本」「代金百枚」の3編を選び出し、1本の脚本にまとめた。

 1月に公開された「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督)でシリアスな演技を見せていた阿部さんが一転、女に添い寝するのみとり侍を、飄々(ひょうひょう)と演じている。のみとり業初日、他ののみとりの男たちに交じって、「猫ののみ、とりましょう!」と奇声を上げながら町を練り歩く姿の、愉快なことといったらない。

 おみねに奉仕する場面などキワどいシーンも笑いに変えてしまうところが“鶴橋マジック”。寛之進が、豊川さん演じる江戸随一の色男、近江屋清兵衛から“のみとり技術”を指南される場面は、そのシュールな表現方法に驚きながら、ニヤニヤしてしまった。(りんたいこ/フリーライター)

(C)2018「のみとり侍」製作委員会
(C)2018「のみとり侍」製作委員会
(C)2018「のみとり侍」製作委員会
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(C)2018「のみとり侍」製作委員会
(C)2018「のみとり侍」製作委員会
(C)2018「のみとり侍」製作委員会
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のみとり侍
出典:YouTube

阿部寛、初の口上に挑戦 観客から「新参者」と大声援 <大江戸プレミア~東京完成披露試写会~舞台あいさつ>

映画「のみとり侍」の「大江戸プレミア~東京完成披露試写会~舞台あいさつ」に登場した阿部寛さん
映画「のみとり侍」の「大江戸プレミア~東京完成披露試写会~舞台あいさつ」に登場した阿部寛さん

 俳優の阿部寛さんが4月2日、東京都内で開かれた主演映画「のみとり侍」(鶴橋康夫監督、5月18日公開)の「大江戸プレミア~東京完成披露試写会~舞台あいさつ」に登場。阿部さんはイベント冒頭、舞台上から作品を説明する「口上」に初めて挑むと、観客から「大統領!」「(阿部さんが主役の人気シリーズ)新参者!」と大きな声援が送られた。

 阿部さんは「阿部寛にござりまする!」とあいさつ。作品紹介では「この作品はR-15の指定を受けました」と説明して、観客を笑わせながら「しかしながらご安心ください。女子高生の皆様が、お友達を誘って、こぞって見にこられても大いに明るく笑える作品に仕上がっております」とうまくまとめた。続いて「15歳未満の若人の方はご遠慮ください。ですが先輩方に(話を)聞いて、もんもんとしていただくのは何の不足もございません」と、ウイットに富んだ言い回しで作品をアピール。見事な口上で観客を沸かせた。

 舞台あいさつには、寺島しのぶさん、豊川悦司さん、斎藤工さん、風間杜夫さん、大竹しのぶさん、前田敦子さん、松重豊さん、鶴橋監督も出演した。阿部さんは「鶴橋監督の作品に出ることは僕にとって大変なことですから、お話をいただいたときには、二つ返事で受けられないプレッシャーがあった」と明かしていた。

 映画は小松重男さんの歴史小説「蚤(のみ)とり侍」(光文社文庫)が原作。飼われている猫ののみ取りと、「女性に愛を届ける」ことを意味する“のみとり”を裏稼業にしている真面目な侍の姿を描く。

のみとり侍
のみとり侍
のみとり侍
のみとり侍
のみとり侍
のみとり侍

福本莉子、8代目東宝シンデレラが銀幕デビュー 阿部寛主演「のみとり侍」で江戸の町娘に

映画「のみとり侍」に出演する福本莉子さん (C)2018「のみとり侍」製作委員会
映画「のみとり侍」に出演する福本莉子さん (C)2018「のみとり侍」製作委員会

 長澤まさみさんや浜辺美波さんらを輩出した「東宝シンデレラ」オーディションで2016年にグランプリに選ばれた福本莉子さんが、時代劇映画「のみとり侍」(鶴橋康夫監督、5月18日公開)に出演し、スクリーンデビューを果たすことが3月27日、分かった。福本さんは、阿部寛さん演じる主人公・小林寛之進が猫ののみとりを命ぜられて、暮らすことになる長屋の住人の娘・おみつを演じる。読み書きを無償で教えてくれる佐伯友之介(斎藤工さん)に秘かな恋心を抱く役どころという。福本さんが撮影に臨む模様が収められた映像も公開された。

 福本さんは00年11月25日生まれ、大阪府出身の17歳。16年の第8回「東宝シンデレラ」オーディションでは、応募総数9508人の中から面接審査などを経て、グランプリに選ばれ、芸能界デビューした。

 今回公開された映像では、福本さんが撮影の感想を聞かれ「緊張します」と答える場面や、撮影の合間に共演の阿部さん、斎藤さんの印象を聞かれている姿などが収められている。

 映画は小松重男さんの歴史小説「蚤(のみ)とり侍」(光文社文庫)が原作。飼われている猫ののみ取りと、「女性に愛を届ける」ことを意味する“のみとり”を裏稼業にしている侍の姿を描く。寺島しのぶさん、豊川悦司さん、斎藤工さん、風間杜夫さん、大竹しのぶさん、前田敦子さん、桂文枝さんらも出演している。

 福本さん、鶴橋監督のコメントは以下の通り。

 ◇福本さんのコメント

 初めての映画が時代劇で、撮影所が京都の太秦にある東映撮影所という伝統ある場所。そして阿部寛さんはじめ豪華なキャスト陣に驚きました。京都の太秦での撮影はまるで異国に来たような感じで、太秦に着いたらかつらをかぶり、着物を着るというルーティンが今までにない経験だったので毎日とても新鮮でした。おみつは長屋の子供たちの中でも最年長でしっかり者。みんなのお姉ちゃんなので、撮影に入って、まずは子役の子供たちとの距離を縮めるために積極的に話しかけて仲良くなりました。そして斎藤工さん演じる友之介に恋心を抱いている女の子であることをしっかりと意識して演じました。阿部さんも斎藤さんもとても優しくしてくださり、すてきで紳士な方々でした。ある日の撮影の後、鶴橋監督に「うまくいったね」と声をかけていただけたことが、ものすごくうれしかったです! 鶴橋組でのこの経験を大事に今後は、お仕事一つ一つを大切にして全力で取り組んでいきたいと思います。「のみとり侍」は若い世代の方も楽しめる時代劇になっていると思うのでぜひ見てください!

 ◇鶴橋監督のコメント

 (福本さんが)オーディションに来た際には、長屋の子供にしては大きくてきれいな子だなという印象でした。そこからイマジネーションが膨らみ、おみつは寺子屋の先生である友之介に憧れて、初恋という気持ちが芽生えているという役柄にしました。それを福本さんはただ、その場にいるのではなく、何とか友之介の身の回りのことを手伝いたい気持ちを秘めた様子をうまく演じてくれましたね。撮影現場では、はしゃいでいる子供達の中で一緒にならずに密かに座っている。それでも一度、演技が始まるとしっかりと長屋の子供たちのリーダーになっているのを見たときは、今後女優として間違いなく伸びていくだろうと思いました。時代劇であれ現代劇であれ、期待することがいっぱいある女優ですね。

(C)2018「のみとり侍」製作委員会
(C)2018「のみとり侍」製作委員会
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出典:YouTube

阿部寛、北斎の浮世絵の中でサーフィン? 主演映画「のみとり侍」(のビジュアル公開

映画「のみとり侍」の新ビジュアル(C)2018「のみとり侍」製作委員会
映画「のみとり侍」の新ビジュアル(C)2018「のみとり侍」製作委員会

 俳優の阿部寛さんが主演を務める時代劇映画「のみとり侍」(鶴橋康夫監督、5月18日公開)の新ビジュアルが3月23日、公開された。

 今回公開されたのは、東洲斎写楽の浮世絵「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」をモチーフにした、阿部さん演じる小林寛之進が登場するビジュアルと同浮世絵が並んだ“チラシビジュアル”で、チラシの中面には葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景/神奈川沖浪裏」をモチーフにしたビジュアルも登場。北斎が描いたダイナミックな荒波の上で、寛之進が猫と一緒にサーフィンをする姿が描かれている。

 今回、追加キャストも発表され、笑福亭鶴光さん、ジミー大西さん、オール阪神さんが出演することが分かった。鶴光さんは平賀源内、ジミーさんは呉服問屋の望月屋秀持、オール阪神さんは香具師の元締・根津屋文吾を演じる。

 映画は小松重男さんの歴史小説「蚤(のみ)とり侍」(光文社文庫)が原作。飼われている猫ののみ取りと、「女性に愛を届ける」ことを意味する“のみとり”を裏稼業にしている侍の姿を描く。寺島しのぶさん、豊川悦司さん、斎藤工さん、風間杜夫さん、大竹しのぶさん、前田敦子さん、桂文枝さんらも出演している。

のみとり侍
のみとり侍

阿部寛、主演時代劇映画「のみとり侍」の特報映像公開 ふんどし姿、寺島しのぶに罵倒されるシーンも

阿部寛さん主演の時代劇映画「のみとり侍」のティザーポスター(C)2018「のみとり侍」製作委員会
阿部寛さん主演の時代劇映画「のみとり侍」のティザーポスター(C)2018「のみとり侍」製作委員会

 俳優の阿部寛さんが主演の時代劇映画「のみとり侍」(鶴橋康夫監督、5月18日公開)の特報映像が1月25日、公開された。阿部さん演じるエリート藩士だった小林寛之進が、藩主の機嫌を損ね裏稼業である“のみとり”を命じられる場面のほか、阿部さんのふんどし姿、寺島しのぶさん演じるおみねが寛之進に「この、へたくそが!」と罵倒するシーンなどが登場する。

 原作は小松重男さんの歴史小説「蚤(のみ)とり侍」(光文社文庫)。飼われている猫ののみ取りと、「女性に愛を届ける」ことを意味する“のみとり”を裏稼業にしている侍の姿を描く。豊川悦司さん、斎藤工さん、風間杜夫さん、大竹しのぶさん、前田敦子さん、桂文枝さんらも出演している。

 映画のポスタービジュアルも公開され、浮世絵師・東洲斎写楽の浮世絵「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」をモチーフに、首元にキスマークが入った阿部さんの鼻の頭に、のみが飛んでいく姿を描いたユニークなデザインとなっている。

のみとり侍
出典:YouTube

阿部寛、時代劇映画「のみとり侍」で主演 “女性に愛を届ける”侍を演じる

「のみとり侍」の主演を務める阿部寛さん  (C)2018「のみとり侍」製作委員会
「のみとり侍」の主演を務める阿部寛さん  (C)2018「のみとり侍」製作委員会

 俳優の阿部寛さんが、2018年公開予定の時代劇映画「のみとり侍」(鶴橋康夫監督)で主演を務めることが9月12日、明らかになった。阿部さんは、飼われている猫のノミ取りと、「女性に愛を届ける」ことを意味する“のみとり”を裏稼業にしている侍を演じる。「後妻業の女」(16年公開)などで知られる鶴橋監督の最新作。

 原作は歴史小説家・小松重男さんの短編集「蚤(のみ)とり侍」。阿部さんはエリート藩士ながら、藩主の機嫌を損ねてしまったため、江戸の裏稼業である猫のノミ取りを命じられる小林寛之進を演じる。映画は、現代でも通用する義理や人情が中心のコメディーとなる。

 阿部さんは、映画の印象について「『のみとり侍』というタイトルを聞いただけで、ほろっとわくわくしたし、出てくる登場人物たちが、一人一人が人間味豊かで、クスっと笑えて、泣ける脚本だなと思いました」と語っている。鶴橋監督の作品には初参加で「ずっとご一緒したかったので、こうして『のみとり侍』としてオファーいただけたことは、夢がかなったかのようでうれしい」と話している。

 寛之進が初めて“のみとり”をする相手のおみねを寺島しのぶさんが演じるほか、豊川悦司さん、斎藤工さん、風間杜夫さん、大竹しのぶさん、前田敦子さん、桂文枝さんらも出演。

(C)2018「のみとり侍」製作委員会
(C)2018「のみとり侍」製作委員会
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