さよならの朝に約束の花をかざろう

  • スタッフ:
    監督・脚本:岡田麿里▽チーフディレクター:篠原俊哉▽キャラクター原案:吉田明彦▽キャラクターデザイン・総作画監督:石井百合子▽美術監督:東地和生▽美術設定・コンセプトデザイン:岡田有章▽音楽:川井憲次▽音響監督:若林和弘▽アニメーション制作:P.A.WORKS
  • キャスト:
    マキア:石見舞菜香▽エリアル:入野自由▽レイリア:茅野愛衣▽クリム:梶裕貴▽ラシーヌ:沢城みゆき▽ラング:細谷佳正▽ミド:佐藤利奈▽ディタ:日笠陽子▽メドメル:久野美咲▽イゾル:杉田智和▽バロウ:平田広明
  • 公開日:
    2018年2月24日公開
UPDATE

さよならの朝に約束の花をかざろうあらすじ

 映画「さよならの朝に約束の花をかざろう」は、アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」などの脚本を手がけた岡田麿里さんが監督に初挑戦した劇場版アニメ。時がたっても少女のままのマキアと少年に成長していくエリアルの絆が描かれる。「true tears」「SHIROBAKO」などのP.A.WORKSがアニメを製作し、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」やアニメ「機動警察パトレイバー」などの川井憲次さんが音楽を手がける。

スタッフ

監督・脚本:岡田麿里▽チーフディレクター:篠原俊哉▽キャラクター原案:吉田明彦▽キャラクターデザイン・総作画監督:石井百合子▽美術監督:東地和生▽美術設定・コンセプトデザイン:岡田有章▽音楽:川井憲次▽音響監督:若林和弘▽アニメーション制作:P.A.WORKS

さよならの朝に約束の花をかざろうキャスト

マキア:石見舞菜香▽エリアル:入野自由▽レイリア:茅野愛衣▽クリム:梶裕貴▽ラシーヌ:沢城みゆき▽ラング:細谷佳正▽ミド:佐藤利奈▽ディタ:日笠陽子▽メドメル:久野美咲▽イゾル:杉田智和▽バロウ:平田広明

さよならの朝に約束の花をかざろう公開日

2018年2月24日公開

「さよならの朝に約束の花をかざろう」動員ランキングで初登場5位 動員3万2000人、興収4800万円

劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の一場面(C)PROJECT MAQUIA
劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の一場面(C)PROJECT MAQUIA

 アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(あの花)などの脚本を手がけた岡田麿里さんが監督に初挑戦した劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」(さよ朝)が24日公開され、2月24、25日の2日間の動員数が約3万2000人、興行収入が約4800万円だったことが26日、分かった。76館と小規模の公開にもかかわらず、土日の映画動員ランキング(興行通信社調べ)で5位にランクインした。

 「さよ朝」は、10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つイオルフの一族の少女マキアと、少年に成長していくエリアルとの絆が描かれている。「true tears」「SHIROBAKO」などのP.A.WORKSがアニメを制作し、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」やアニメ「機動警察パトレイバー」などの川井憲次さんが音楽を手がけた。

入野自由、「さよ朝」抜てきの新人・石見舞菜香に「大事なものを渡した」 <「さよならの朝に約束の花をかざろう」初日舞台あいさつ>

劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の公開初日舞台あいさつに登場した(左から)入野自由さん、石見舞菜香さん、梶裕貴さん
劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の公開初日舞台あいさつに登場した(左から)入野自由さん、石見舞菜香さん、梶裕貴さん

 声優の石見舞菜香さんが2月24日、東京都内で行われた劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」(岡田麿里監督)公開初日舞台あいさつに共演の入野自由さんらと共に登場した。新人ながら主人公・マキア役に抜てきされた石見さんは「台本で読み取れなかったところとかをずっと入野さんがアドバイスしてくださった。いろんなことを教えていただいて、助けていただきました」と振り返った。

 入野さんは「アドバイスというたいそうなものじゃなくて、僕が先輩方にいろいろ教えてもらって、自分の中で大事だなと思ったものを(石見さんに)渡した」とコメント。さらに、今作では「僕が中学校の時からご一緒している音響監督」が参加しており、「『もう大人だから頼むぞ』と言われたのを覚えていますね」と語った。舞台あいさつには、声優の梶裕貴さん、主題歌を担当した歌手のrionosさん、岡田さん、プロデューサーの堀川憲司さんも出席した。

梶裕貴、収録は涙ながら… 「病んでいる役がやりやすい」発言も? <「さよならの朝に約束の花をかざろう」初日舞台あいさつ>

劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の公開初日舞台あいさつに登場した梶裕貴さん
劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の公開初日舞台あいさつに登場した梶裕貴さん

 声優の梶裕貴さんが2月24日、東京都内で行われた劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」(岡田麿里監督)公開初日舞台あいさつに登場した。今回の制作は、映像制作前に声を収録するプレスコの手法だったといい、梶さんは「プレスコの段階から感情移入して、キャラクターの気持ちや物語の展開に胸を刺されるような思いで、涙をこぼしながら収録しました」と明かした。

 本作で梶さんは、マキアと同じイオルフの一族の少年クリムの声優を担当。役柄について梶さんは「クリムは後半以降、病んでいく」といい、「そっちのほうがとてもやりやすかったな」と明かして、観客の笑いを誘っていた。

入野自由、「あの花」岡田麿里の初監督アニメ公開で「ありがとうとおめでとうでいっぱい」 <「さよならの朝に約束の花をかざろう」初日舞台あいさつ>

劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の公開初日舞台あいさつに登場した入野自由さん
劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の公開初日舞台あいさつに登場した入野自由さん

 声優の入野自由さんが2月24日、東京都内で行われた劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」(岡田麿里監督)公開初日舞台あいさつに登場した。同作は、入野さんが主人公の声優を務めたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(あの花)の脚本を担当した岡田さんの初監督作品で、入野さんは「きょう初日を迎えて『ありがとう』という気持ちと『おめでとう』という気持ちでいっぱいです」と思いを語った。

 さらに入野さんは、「岡田さんとは『あの花』でご一緒して、いつかまた作品で関われたらと思ったときにこんなにすてきな作品で、しかも監督という立場でやられている作品に関われるのはすごくうれしかった」と振り返った。台本を読んだ際は「ものすごく感動して、その場で麿里さんにメールして、『めっちゃ感動しました。絶対すてきな作品になりますね。よろしくお願いします』って言ったぐらい」と明かした。

 舞台あいさつには、声優の石見舞菜香さん、梶裕貴さん、主題歌を担当した歌手のrionosさん、岡田さん、プロデューサーの堀川憲司さんも出席。入野さんからのメールについて「覚えてます」とうれしそうに明かした岡田さんは「企画が始まって5年、なかなか企画が通らず制作を初めて3年……。こうやって皆さんに見ていただく日のためにみんなで頑張ってきたので、今はうれしいという気持ちと緊張でいっぱいです」と思いを語っていた。

さよならの朝に約束の花をかざろう
さよならの朝に約束の花をかざろう
さよならの朝に約束の花をかざろう
さよならの朝に約束の花をかざろう
さよならの朝に約束の花をかざろう
さよならの朝に約束の花をかざろう

<インタビュー>石見舞菜香、岡田麿里初監督「さよ朝」で主人公マキア役 アフレコで「どうしても涙が…」

劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」で主人公のマキアの声優を務めた石見舞菜香さん
劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」で主人公のマキアの声優を務めた石見舞菜香さん

 岡田麿里さんが初めて監督した劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」が2月24日に公開。主人公マキアの声優を務めたのが石見舞菜香さん。配役が決まってから1年間、毎日のように台本を読み続け、クライマックスシーンのアフレコでは「どうしても涙が出てしまった」と語る石見さんに、作品の見どころやアフレコ現場の様子などについて聞いた。

 ◇岡田監督から「そのままで」と言われたアフレコ

 「さよならの朝に約束の花をかざろう」は、10代半ばで外見の成長が止まり、寿命は数百年というイオルフ民族の少女マキアが主人公。「別れの一族」と呼ばれるイオルフの民は、ヒビオルという布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らしていたが、彼らの長寿の血を求め、メザーテの軍が攻め込んでくる。なんとか逃げ出したものの、仲間も帰る場所も失ったマキアは、親を亡くしたばかりの赤ん坊と出会い、エリアルと名付ける……というストーリー。

 石見さんは、初めて脚本を読んだ時のことを「純粋にお話を見ようと思って読んでいたんですけど、読み終わった後は放心状態で、言葉にならない感情が自分の中に生まれて……。こんな作品を、私はちゃんとできるかなっていう不安が、やっぱり最初はすごくありました」と振り返る。

 そんな不安を抱えたままアフレコに臨んだ石見さんは「最初は緊張もあって、ちょっと背伸びして頑張って演じていた」という。そんな時、岡田監督から「今不安でしょ? そのままでいいから、無理にキレイにしゃべろうとしなくていいから、その不安な気持ちのまま、そのままでしゃべってごらん」というアドバイスを受けたと話す。

 「マキアちゃんが私に近い性格だったこともあって、岡田監督にも音響監督にも『そのままで』と一番言われたかもしれないです。『声も作らずに、そのままで一生懸命にしゃべったらマキアになるから』と言われました」と石見さん。マキアは不安を抱えながら、幼いエリアルを母親として懸命に育てようとする。マキアの不安と自身の不安がリンクする部分も多かったという。

 ◇少女のままのマキアを演じる難しさ

 マキアは、見た目は少女のままだが、エリアルが成長するにつれ、内面は母親として成長していく。加齢で声が変わるキャラクターではないが、石見さんは「最初は頼りない、自信がないキャラクターから、エリアルやいろんな人と出会って中身が成長して、最終的には強い女性、母親になるという変化をつけられたらいいなと思いました」と役作りについて語った。

 石見さんが悩んだのは「どうしたらマキアが母親でいられるか」だった。エリアルは、子供時代を子役の声優が演じ、青年になってからは入野自由さんが演じている。成長し声が変わるエリアルに対して「母親で居続けるのが難しいなと思いました。エリアルが成長して、マキアと同じぐらいの年齢の見た目になるので、自分の中で整理を付けるのが難しくて。岡田監督ともたくさんお話をさせていただいて『青年になってもマキアの中ではエリアルはずっと子供。それは変わらない』という意識を持って演じていました」と思いを語った。

 ◇先輩たちに支えられたアフレコ現場

 本作には、茅野愛衣さん、日笠陽子さん、沢城みゆきさんら第一線で活躍する声優が集結している。そんな中でのアフレコは「いろんな方に支えていただいた現場でした」と石見さん。自身について「スタジオにこもってずっと悩んじゃうタイプ」といい、本作の現場でもそんな場面があったという。「そんな時に茅野さんが『息が詰まっちゃうから』と外に連れ出してくださって、いろんな相談に乗ってくださったりとか、『ちゃんとご飯食べてる?』と心配してくれた」とエピソードを明かした。

 クライマックスのシーンのアフレコについて、「台本をいただいてから1年ちょっとの間、毎日のように読んでいたんですけど、どうしても涙が出てしまって。その時も皆さんにティッシュをいただいて(笑い)。いろんな方がそうやって支えてくれるのがありがたかったです」と振り返った。

 改めて見どころを聞くと、「私自身、完成した作品を見た時に、一つの作品をみんなで全力で作り上げた、愛にあふれた作品なんだなというのが伝わってきました。この作品は、性別や年代によって見方が変わる作品だと思います。実際にお子さんがいるお母さんが見たら共感できるシーンがあったり、逆にエリアルのようなお母さんに時にはツンと冷たくしてしまう青年が見たら、また別の感じ方をするかもしれない。親子そろって見たらきっとすてきだなって。お互いの大切さに気づける作品だと思います」と語った。

 マキアとエリアル、彼らが出会う人々、イオルフの民のさまざまな絆と愛が描かれる本作。石見さんが思い悩みながら演じたマキアの成長に注目したい。

(C)PROJECT MAQUIA
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<インタビュー>岡田麿里、初監督作で描きたかったこととは… “約束”に込めた思いも 「さよならの朝に約束の花をかざろう」2月24日公開

劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の一場面 (C)PROJECT MAQUIA
劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の一場面 (C)PROJECT MAQUIA

 アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」などの脚本を手がけた岡田麿里さんが監督に初挑戦した劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」が2月24日に公開される。監督の岡田さんに、作品への思いを聞いた。

 ◇脚本だけでは到達できないところを目指した

 「さよならの朝に約束の花をかざろう」は、10代半ばで外見の成長が止まり、数百年の寿命を持つイオルフの一族の少女・マキアが主人公。“別れの一族”と呼ばれるイオルフの民は、人里離れた土地でヒビオルという布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らしていた。両親がいないマキアは、仲間と穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで孤独を感じていた。そんなある日、イオルフの長寿の血を求め、メザーテの軍が攻め込んでくる。なんとか逃げ出したものの仲間も帰る場所も失ったマキアは、親を亡くしたばかりの赤ん坊と出会い、エリアルと名付け育てていく……というストーリー。

 これまで作品の脚本を担当することが多かった岡田さんは、初監督をやる上で「脚本だけでは到達できないところに挑戦したかった」と語る。「アニメ制作では、脚本家は一番最初に作業があって、その後はスタッフにお任せする形になるんです。それもあって、アニメの制作は共同作業ですし、みんなと一緒に最後まで作品に付き合っていくということをすごくやってみたかったんです」と話す。

 脚本家として作品に参加する場合は、「キャラクターの表情やせりふ、仕草、景色の色とか、そうしたところまで想定した脚本って、やっぱり限界がある」という。「でも、監督として絵コンテなどの話し合いや作業から参加することができれば、いつもより脚本も突っ込んだものにできるのではないかと」と思いを語った。

 ただ、監督として自分の思いを伝えることには苦労したという。「伝えるときにどこを省略していいか分からなくて、副監督の篠原(俊哉)さんには『そこまで言っても作画さんには伝わらないよ』とよく言われていました。本当に素人考えだったこともすごくいっぱいありました。今回、劇場版ということもあって、温かさや重厚感がある“黒”を多めに映像に入れたいと思っていたんです。でも実際にやってみたら、黒ってすごくおっかないみたいで、やらないだけの理由があるんだなって……」と、初監督ならではの難しさもあったようだ。

 岡田さんは、製作する中で「『これは素人考えなのかもしれないから言わないほうがいいな』と黙っていたこともあった」という。「でも、やっぱりいかんと思って、後から『やっぱりあそこを』と言ったりもしていて、毎日家に帰って『あそこは言うべき』『あそこは直すべき』と考えていました。すごく皆さんに迷惑をかけてしまったところもあるんですけど、ちょっとずつスタッフの皆さんも質問してくださるようになって、すごく皆さんに支えていただきました」と感謝の気持ちを語った。

 ◇タイトルの「約束」に込められた思い

 劇中でマキアはイオルフの長老・ラシーヌに「外の世界で出会いに触れたなら、誰も愛してはいけない」と言われる。長い年月を生き、“別れの一族”と呼ばれるイオルフの民を岡田さんは「美しい場所に住んでいる潔癖な人々」と表現する。そんなイオルフたちが「いろんな感情を得ていって、汚れていくことで成長していく姿を描きたかった」と話す。

 本作のタイトルには「約束」というワードが入っているが、そこには岡田さんの思いが込められているという。「この作品って何なんだろうなって、思ったときに『約束』というワードを入れたいと思ったんです。今回は『誰かが誰かを強く求める物語』なんですよね。どのキャラクターも、自分の置かれた役割や自分の決めごとにすごくとらわれていて、例えばマキアは、自分が母親じゃなかったらエリアルが離れていってしまうかもしれないと思っている」と語る。劇中でマキアは、母としてエリアルにある約束をするが、岡田さんはそんなマキアを「必死に母親であろうとしている」と表現した。

 岡田さんは「約束」という言葉について、「約束って何か決めごとであるとか限定することだったりもして、人はその約束や役割に縛られてうまくいかないことも多いです。でも、『自分は母親だからこうじゃなきゃいけない』と、役割にこだわることから生まれる美しい気持ちもありますよね。今回は、完璧じゃない人たちが出会って、別れていくことで、さまざまな気持ちが深まっていく物語を描きたかったんです」という。

 ◇P.A.WORKS堀川プロデューサーは「先生のような存在」

 本作は、岡田さんがP.A.WORKSの代表・堀川憲司さんに「岡田さんの100%が見たい」と言われ、岡田さんが「監督をやりたい」と申し出たことから始まった。堀川さんとさまざまな作品を共にしている岡田さんは、堀川さんに「製作人生の最後を私にください」と言ったという。

 堀川さんは、本作を自身が「ラインプロデューサーとして現場で指揮を執る最後の作品」と語っている。岡田さんは、「堀川さんには、監督をやる条件として『全てのパートに立ち会うように』と言われました。『監督は、全てのスタッフをお客様だと思いなさい。絶対に打ち合わせには遅刻しちゃだめ。この作品に力を貸してくださる方々なのだから』と教えてくださいました」と話す。

 改めて、岡田さんに堀川さんへの思いを聞くと、「堀川さんとの付き合いは『true tears』という作品からなんですけど、いつもすごく怒られていて、だけどその分、すごく認めてくださっているのも感じていて。最初の頃の、本当にまだよく分からない存在の私をすごく買ってくださいました」と振り返る。

 さらに、「私自身、調子が悪くていろいろなことがうまくいかない時期もあったんです。それでも忙しくて『うー……』となっていたら、堀川さんが『早く岡田さん、仕事なくなんないかな。仕事がなくなったら、うちの仕事全部突っ込めるのに』ということを言ってくれて、めちゃくちゃ感動した記憶があります。やっぱり人って、仕事相手が調子が悪いと、自分の仕事にも関わってくるから、(態度が)すごく変わるというか。でも、堀川さんは本当に変わらなくて。変な言い方かもしれないですけど、『人は信頼できる』ということを教えてくれた、本当に先生のような方ですね」と思いを語った。

 岡田さんと堀川さんのやりとりから始まり、さまざまなものが織り込まれていった「さよならの朝に約束の花をかざろう」を、岡田さんは自分にとっての「ヒビオル」だと表現した。その作品の世界をじっくりと味わってほしい。

(C)PROJECT MAQUIA
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<映画レビュー>「さよならの朝に約束の花をかざろう」“あの花”の岡田麿里が初監督 絆を描く感動ファンタジー

劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の一場面 (C)PROJECT MAQUIA
劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の一場面 (C)PROJECT MAQUIA

 アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(あの花)、「心が叫びたがってるんだ。」などの脚本を手がけた岡田麿里さんが監督に初挑戦した劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」が、2月24日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで公開。10代半ばで外見の成長が止まり、寿命は数百年というイオルフ民族の孤独な少女・マキアと、親を失ったばかりの赤ん坊から少年へ成長していくエリアルとの絆が描かれる。

 「別れの一族」と呼ばれるイオルフの民は、人里離れた土地でヒビオルという布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らしていた。マキアは両親がおらず、仲間に囲まれて穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで孤独を感じていた。そんなある日、イオルフの長寿の血を求め、メザーテの軍が攻め込んでくる。マキアは、なんとか逃げ出したものの仲間も帰る場所も失ってしまう。その矢先、親を亡くしたばかりの赤ん坊と出会い、エリアルと名付けて育てていく……というストーリー。

 制作は「true tears」「花咲くいろは」などで岡田さんとタッグを組んできたP.A.WORKS。キャラクター原案は人気ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズなどの吉田明彦さん、音楽は「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」などの川井憲次さんが担当。岡田さんがシリーズ構成を担当したテレビアニメ「凪のあすから」のスタッフが集結した。主人公のマキアの声優を石見舞菜香さん、エリアルを入野自由さんが担当しているほか、茅野愛衣さん、梶裕貴さん、沢城みゆきさん、細谷佳正さん、日笠陽子さん、杉田智和さんらが出演している。

 冒頭からイオルフの里の美しさに目を奪われる。長い年月を生きていても少年、少女のままのイオルフの人々もまた美しい。長老ラシーヌの「外の世界で出会いに触れたなら、誰も愛してはいけない」という言葉には切なさがあり、物語の世界観に引き込まれていく。

 メザーテ軍に攻め込まれてからは、里を出たマキアと幼いエリアルの親子の物語が描かれる。周囲に助けられながら必死に母親になろうとするマキアには、思わず「頑張れ」とエールを送りたくなる。エリアルが青年に成長して、2人の抱える思いが交錯する場面では、現実の親子がすれ違ってしまうのと同じようなリアルさがあって胸をグッとつかまれる。そういう場面が多かった。マキアとエリアルの関係だけでなく、周囲のキャラクターの内面も丁寧に描かれている。誰かしら共感できるキャラクターを見つけられるのではないだろうか。

 そんな一人一人のキャラクターたちを演じる実力派声優陣の演技も素晴らしい。石見さんは自信のない少女から“母親”へ成長していくマキアを演じ切り、入野さんは思春期に差し掛かり素直になれないエリアルを好演している。声優陣の演技、美しい映像、音楽が絶妙にマッチした感動作に仕上がっている。(岡本温子/MANTAN)

(C)PROJECT MAQUIA
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さよならの朝に約束の花をかざろう
出典:YouTube

岡田麿里、醤油まき散らしながら監督志願? ド緊張エピソードを暴露される <「さよならの朝に約束の花をかざろう」>完成披露イベント

劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の完成披露イベントに登場した(左から)堀川憲司さん、石見舞菜香さん、岡田麿里さん
劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の完成披露イベントに登場した(左から)堀川憲司さん、石見舞菜香さん、岡田麿里さん

 アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などの脚本を手がけた岡田麿里さんが2月13日、自身が初監督を務めた劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」(2月24日公開)の完成披露イベントに、プロデューサーでP.A.WORKS代表の堀川憲司さんらと共に登場。イベントでは、岡田さんが「監督をやらせてほしい」と居酒屋で堀川さんに“直訴”したエピソードが挙がり、堀川さんが「その時の岡田さんは今までで一番緊張をされていました。醤油を(皿に)注ぐ手が震えて、醤油をまき散らしながら話されて……」と明かすと、岡田さんは「そこまでやってないです!」と慌てて弁解していた。

 イベントには主人公のマキアの声優を務めた石見舞菜香さんも出席。岡田さんが、オーディションの際に石見さんの声を聞いて「『見つけた』と(メモに)書きました」と語ると、石見さんは「泣きそうです」と感激した様子で、「反省点だらけのオーディションで、(当時の)日記には『このままじゃダメだ』と書いたぐらいだったので、役が決まったと聞いた時は本当にびっくりしました」と振り返った。

 最後に、岡田さんは「これまでは、脚本家として作品に関わってきたので、一番最初に制作に入って、一番最初に抜けていました。でも、今回は一番最後まで一緒にみんなといられたのがうれしかったです」とコメント。続けて、堀川さんは「岡田監督にはスタッフが報われる作品を作ってほしいとお願いしていました。スタッフを満足させてくれてありがとう」と思いを語っていた。

さよならの朝に約束の花をかざろう
さよならの朝に約束の花をかざろう
さよならの朝に約束の花をかざろう
さよならの朝に約束の花をかざろう
さよならの朝に約束の花をかざろう
さよならの朝に約束の花をかざろう

岡田麿里の初監督アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」のキャラ設定画が公開 外見の成長が止まった少女も

アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」に登場するマキアのビジュアル(C)PROJECT MAQUIA
アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」に登場するマキアのビジュアル(C)PROJECT MAQUIA

 アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」などの脚本を手がけた岡田麿里さんが監督に初挑戦した劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」(2月24日公開)のキャラクター設定画が1月23日、公開された。数百年の寿命を持ち、外見の成長が10代半ばで止まったイオルフの少女・マキア、マキアが助けた人間の子供のエリアルなどが描かれている。

(C)PROJECT MAQUIA
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岡田麿里の初監督アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」の本予告が公開 石見舞菜香、入野自由が出演

さよならの朝に約束の花をかざろう
出典:YouTube

 アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」などの脚本を手がけた岡田麿里さんが監督に初挑戦した劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」(2018年2月24日公開)の本予告が12月14日、公開された。10代半ばで外見の成長が止まり、数百年生き続け、“別れの一族”と呼ばれるイオルフ族の民のマキアや幼くして両親を亡くした男の子・エリアルなどが登場する。

 石見舞菜香さんがマキア、入野自由さんがエリアルを演じるほか、茅野愛衣さん、梶裕貴さん、沢城みゆきさん、細谷佳正さん、佐藤利奈さん、日笠陽子さん、久野美咲さん、杉田智和さん、平田広明さんが出演することも分かった。歌手のrionosさんが主題歌「ウィアートル」を担当する。

 アニメは、時がたっても少女のままのマキアと少年に成長していくエリアルの絆が描かれる。「true tears」「SHIROBAKO」などのP.A.WORKSがアニメを制作し、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」やアニメ「機動警察パトレイバー」などの川井憲次さんが音楽を手がける。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督・脚本:岡田麿里▽副監督:篠原俊哉▽キャラクター原案:吉田明彦▽キャラクターデザイン・総作画監督:石井百合子▽メインアニメーター:井上俊之▽コア・ディレクター:平松禎史▽美術監督:東地和生▽美術設定・コンセプトデザイン:岡田有章▽音楽:川井憲次▽音響監督:若林和弘▽アニメーション制作:P.A.WORKS

 ◇キャスト(敬称略)

 マキア:石見舞菜香▽エリアル:入野自由▽レイリア:茅野愛衣▽クリム:梶裕貴▽ラシーヌ:沢城みゆき▽ラング:細谷佳正▽ミド:佐藤利奈▽ディタ:日笠陽子▽メドメル:久野美咲▽イゾル:杉田智和▽バロウ:平田広明

劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」のビジュアル(C)PROJECT MAQUIA
劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」のビジュアル(C)PROJECT MAQUIA
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「さよならの朝に約束の花をかざろう」 岡田麿里の初監督アニメが18年2月24日公開 P.A.WORKS製作

アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」のティザービジュアル(C)PROJECT MAQUIA
アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」のティザービジュアル(C)PROJECT MAQUIA

 アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」などの脚本を手がけた岡田麿里さんが監督に初挑戦した劇場版アニメ「さよならの朝に約束の花をかざろう」が製作され、2018年2月24日に公開されることが7月6日、明らかになった。「true tears」「SHIROBAKO」などのP.A.WORKSがアニメを製作し、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」やアニメ「機動警察パトレイバー」などの川井憲次さんが音楽を手がける。

 草原の中を走る二人のキャラクターや大きな空が広がるティザービジュアルも公開された。また、少女が走ったり、憂いを帯びた瞳で何かを見つめる姿などが描かれた特報映像も公開された。

 岡田さんは「脚本家の視点としてずっと書いてみたかった物語です。監督として、その先にある映像や音などにも触れさせてもらえることになり、大きな喜びと同時にプレッシャーもあります」「人と人との触れあいが織りなす、出会いと別れの物語。誰もがいつかの自分を重ね合わせられるような、じんわりとした温かさのある作品を目指しています」とコメントを寄せている。

 P.A.WORKSの堀川憲司プロデューサーは、岡田さんについて「一人の作家が抱える世界観が、作品の隅々まで浸透している作品をアニメーションで作ってみたい。そんな話を脚本家の岡田麿里さんにしたことを記憶しています。包み隠すところのない岡田麿里100%の物語の中に、共同作業のセオリーでは届かないであろう、深く不可解な人の内面を描いてほしかったのです。岡田さんはそれをエンターテインメントとして書ける人です」と話している。

さよならの朝に約束の花をかざろう
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