祈りの幕が下りる時

  • スタッフ:
    監督:福澤克雄
  • キャスト:
    阿部寛▽松嶋菜々子▽溝端淳平▽田中麗奈▽山崎努
  • 公開日:
    2018年1月27日公開
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スタッフ

監督:福澤克雄

祈りの幕が下りる時キャスト

阿部寛▽松嶋菜々子▽溝端淳平▽田中麗奈▽山崎努

祈りの幕が下りる時公開日

2018年1月27日公開

<インタビュー>JUJU、「新参者」シリーズや主題歌に込めた思い明かす

映画「祈りの幕が下りる時」の主題歌「東京」を担当したJUJUさん
映画「祈りの幕が下りる時」の主題歌「東京」を担当したJUJUさん

 阿部寛さん主演の映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督)が全国でヒット中だ。2010年に放送された連続ドラマ「新参者」以降、8年間続いた警視庁の刑事、加賀恭一郎を主人公にした「新参者」シリーズの最新作であり完結編。今作で、劇場版の前作「麒麟の翼」以来6年ぶりに主題歌を担当した歌手のJUJUさんに、「新参者」シリーズへの思いや「泣ける」と話題のミュージックビデオ(MV)について聞いた。

 「新参者」シリーズは、人気作家、東野圭吾さんのミステリー小説「加賀恭一郎シリーズ」を原作に、これまで連続テレビドラマと2本のスペシャルドラマ、そして、1本の映画が作られてきた。今作では、ある殺人事件の捜査線上に、一人の女性が浮上。さらにその事件が加賀の失踪した母とつながっていくことで、加賀自身の“最大の謎”が明らかになっていく……。事件の鍵を握る舞台演出家、浅居博美を松嶋菜々子さんが、加賀の母を伊藤蘭さんが演じている。JUJUさんは主題歌「東京」を歌っている。

 ◇歌詞に込めた「親との関係性」

 ――新参者シリーズの劇場版の前作「麒麟の翼」で主題歌「sign」(2012年1月25日発売)を担当されて以来6年ぶりの主題歌です。JUJUさんはもともと原作のファンだそうですが、「新参者」が今作で完結することについて感想は?

 すごく嫌でした。「新参者」が終わってしまうということは、ファンとしてはものすごく悲しいし、加賀恭一郎という人が好きなので。

 私自身、東京の日本橋にはそんなに足を運んだことがなかったけれど、その魅力を新参者シリーズを通して知っていく感覚がすごく好きで。そんな日本橋から加賀恭一郎がいなくなってしまうのは非常に寂しかったです。

 ――今回の劇場版のために主題歌を担当することになったいきさつを教えてください。

 主題歌を作ってくださいというお話をいただいて。私はもともと原作を読んでいたんですけれど、うちのチームも読ませていただいて。そのあとに、映画がもう出来上がっていたんですけれど、音楽は入っていなくて、一応撮り終わってつなげたものというのを見させていただきました。

 ――その映像からインスピレーションを受けて、どういう部分を歌にしようと思いましたか。

 映画の軸になっている部分が「親との関係性」ですよね。なぜ加賀恭一郎という人はお父さんとこんなに仲が悪くて、お母さんはなぜいなくなってしまったのかというのが(シリーズの)物語の中にずっとあって、その謎がようやく解き明かされるときに、もう一つの。これまたいろんなわけありの親子がいて。2組が全然関わってないかと思ったら、そこがめちゃくちゃ濃く交錯していて。

 親との関係って、みんなそれぞれあると思うんですね。ほとんどの人は自分のやりたいことを見つけたりして親元から巣立っていくじゃないですか。そういうときって、親とのけんかがあって、言わなくてもいいことを言ってしまったり、近すぎるからこその甘えとかがあって、もめたりして。

 そのまま親元から離れてしまって、離れると親のありがたみって分かるけど、そのときには(もめたときに)言ってしまったことは取り消せないし、あんなこと言うんじゃなかったという後悔を胸に持ちつつ、どんどん大人になっていくのかなって。

 親に対する気持ち、もしも二度と会えなくなったとしても、親がくれた愛とかでこれから先も生きていけるし、愛を教えてくれたから、私も誰かのことを愛することができたり。でもこれから先、会えないかもしれないとしても、(親が)今いる場所が天国かもしれないし、まだ生きている場合でも地元だったりして離れていても、親が笑顔でいてくれることを祈りながら生きていけたらすごく幸せ。もし会えなくても笑っていてくれたらいいなっていう気持ちで(自分も)生きていきたいなという思いを込めました。

 ◇“泣ける”MVで本人も号泣

 ――理容室を営む父親に反発して東京に出て行った娘が登場するショートフィルム仕立ての「東京」のミュージックビデオ(MV)が“泣ける”と話題です。これにはどういう感想をお持ちですか。

 「東京」は、もちろん映画のために書き下ろしていただいた曲ではあるものの、きっと私たちの生活の中でこういう気持ちってあるだろうと思って、ストーリーのあるビデオを作ることでこの曲の意図を分かっていただけたらいいなあという思いで作りました。映画を見たときも、原作を読んだときも、MVの映像を見たときもそうですけど、できることがあるうちに、親にはちゃんと伝えなきゃいけないし、時間というのは永遠にあるわけじゃないんだなというのは強く感じたんですね。ちょうど今の時期、親元から離れて、夢に向かって生きようとしている人がけんかしている最中にあのビデオを見て、「ちょっと親に謝っておこう」みたいなのがあればいいなあと。

 ――MVの上映会があって、観客の皆さん、泣いていらっしゃったそうですが、周りの反応はいかがですか。

 とにかく泣いたと言われますね。私もデオができた翌日にテレビの収録に向かう車の中で、テレビでビデオのことを聞かれることになっていたので「これ、確認しておいた方がいいよ」って、なんの情報もなく、ストーリービデオだよと渡されまして。「はい」って見始めて、もう心が痛いというか、身につまされるというか。私も結構、親の言うことを聞かなかったので、ああこういうのあるよねと思っていたら、あれ、あれ、あれって思って5分20秒くらいから涙腺が崩壊して(笑い)。

 ダーッと涙が出てきて、最後のところで号泣していたんですよね。見終わったころにスタッフが後ろをちらっと振り返って、私が号泣しているのを見て大爆笑していた(笑い)。「ひどいよ、今からテレビの収録があるのに、こんなに泣いちゃったじゃない」って(笑い)。

 あのビデオを見て、本当にちゃんとしようと思いました。親には伝えられることは伝えたいとか、いまだに大人になっても親とけんかすることとかもあるけれど、いつまでできるか分からないですから、親孝行しようと思いました。

 ◇「東京」へ来るときにみんなドラマを抱えている

 ――「東京」というタイトルに込めた思いは? やはり映画の舞台、日本橋にかけたんでしょうか。

 私たち(チーム)はタイトルをつけるのを最後にすることが多くて、今回のこの曲もやっぱりその日本橋だからというのももちろんあるんですけれど。親元から離れて、東京出身者じゃない人が上京してくる理由って、夢を追いかけて来るんだとしたら、東京に来るときにみんなドラマを抱えているんだろうなという、そういう思いもあって「東京」なんです。

 もちろん、加賀恭一郎も松嶋さんが演じる浅居博美も(東京に夢を持って出てきていて)小日向文世さん演じる父と松嶋さん演じる娘が東京で隠れて会っていて、「東京」っていうのはすごく特別な場所だなと思ってこのタイトルになりました。

 ――映画も曲も楽しみにしている人に向けてメッセージを。

 映画は新参者の最終章で完結編。何が加賀恭一郎を作ったかということも全部分かりますし、人と人とのつながりだったりとか、究極の愛だったりを考えさせられる作品です。あと、松嶋菜々子さんが素晴らしい。あんなに、息をのんだシーンってなかなかない。CMに「あなたはミステリーで泣いたことがあるだろうか」とコピーがついてますが、その通りだろうなと思って。あんなに泣けるミステリーはないし、ぜひ大きなスクリーンで見たい映画です。

 「東京」という楽曲自体は、もちろん親との関係性を見つめ直すきっかけになったり、(親に)言えることを言おうと思ってもらえたらいいなと。MV(ミュージックビデオ)を含めてそう思うんですけれど。映画のために作った曲でもあるので、「祈りの幕が下りる時」の一番最後にかかったときに、なんのためにこの曲ができたかということが分かってもらえる気がするので、映画と一緒に楽しんでいただけたらなと思います。

 ◇マンガ大好き アニメは「一休さん」

 ――JUJUさんが一番最初にはまったマンガ、アニメ、ゲームは?

 マンガは「あさりちゃん」ですね。小学生のときに単行本(コミックス)で買っていました。「あさりちゃん」で始まって、マンガはずっと好きで読んでいます。最近好きなマンガは「仕掛け人 藤枝梅安」とか「鬼平犯科帳」とか。コンビニで売っているコミックス「藤枝梅安」「雲盗り暫平」「鬼平犯科帳」……とかをいつも買いに行ってしまって、よく考えたらこれ持ってるなって、同じのを4冊も持っていたりしたんですけど(笑い)。あと昔、姉が買っていたのを読んで苦しくなったのはおかざき真里さんの「サプリ」です。

 アニメは「一休さん」「妖怪人間ベム」「トムとジェリー」が好きだったんです。「妖怪人間ベム」はあの怪しさ。おどろおどろしい世界なんだけど、ちょっとコミカルじゃないですか。それが夕方の午後4時台に放送されていて、見るのを楽しみに家に帰っていたなと。「一休さん」はああいう時代に心を引かれる子供だった。いまだに私、昔の日本に生きていたいなという人なので。「一休さん」に関してはDVDセットが家にずらっとあります。11巻だけないんですよね。どこに行っちゃったんだろう(笑い)。

 ◇最近気になるファッションアイテムは…

 ――おしゃれなJUJUさんですが、最近一番気になるファッションアイテムは?

 今一番ほしいなと思うのは揺れるピアス。垂れていたり、揺れるタイプ。色は、カラフルなものもシルバーだったり、ゴールドだったり、こだわりはないんですけれども、とにかく揺れるものを見ると、つい手に取っているなというのはあります。

 メガネも好きです。最近は金縁の丸メガネが一番好きかもしれない。グッチの丸くて色が入っていて文字が書いてあって、ちょっとコミカルな感じのものも好きです。最近は丸眼鏡が好きですね。

 (丸メガネが気になる理由は)私の好きなバスケットボール選手がかけていたから。ブルックリン・ネッツのディアンジェロ・ラッセル選手なんですけど。最近、NBAばっかり見ているんです。リーグパスというのを買って、スマホから自分の好きなところに飛ばして大画面で見られるという。すごく便利なんですよ(笑い)。

  ――今後の抱負を教えてください。

 今年は1月のシングル「東京」のリリースから始まって、私の中で一番大好きなアルバムができて、2月21日にアルバム「I」をリリース。4月からは史上最大公演数のホールツアーとして44公演というツアーもありますし、ますます音楽だらけな1年にしていけたらなと思っています。

 <プロフィル>

 ジュジュ シンガー・ソングライター。12歳ごろからジャズシンガーを志し、18歳で単身渡米。2004年にメジャーデビュー。3枚目のシングル「奇跡を望むなら…」(06年11月発売)で注目を浴びる。16年10月にリリースしたカバーアルバム「スナックJUJU~夜のRequest」がロングヒットを記録。自らがスナックのママになるというコンセプトで開催した全国ツアーは10万人超を動員。翌17年10月にはビッグバンドジャズライブを東京と大阪で開催した。新参者シリーズは「麒麟の翼」(2012年)の主題歌を担当して以来、6年ぶりに主題歌を担当した。2月21日にアルバム「I」をリリース。4月から2年ぶりとなり全国ホールツアー「JUJU HALL TOUR 2018『I』」(全44公演)の開催が決定している。

映画「祈りの幕が下りる時」の主題歌「東京」を担当したJUJUさん
映画「祈りの幕が下りる時」の主題歌「東京」を担当したJUJUさん
(C)2018映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会
(C)2018映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会
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祈りの幕が下りる時
出典:YouTube

阿部寛、「新参者」完結でインド映画の「オファー待っています」<「祈りの幕が下りる時」大ヒット御礼舞台あいさつ>

映画「祈りの幕が下りる時」の大ヒット御礼舞台あいさつに登場した阿部寛さん(左)と溝端淳平さん
映画「祈りの幕が下りる時」の大ヒット御礼舞台あいさつに登場した阿部寛さん(左)と溝端淳平さん

 俳優の阿部寛さんが2月4日、東京都内で開かれた主演映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督)の大ヒット御礼舞台あいさつに登場。映画は刑事・加賀恭一郎の活躍を描く「新参者」シリーズの完結編で、イベントは1月27日に公開された同作が2月3日までに観客動員数が50万人、興行収入が6億円突破したのを記念に開催。阿部さんは「8年間で大切な作品となり、僕を成長させてくれた作品」と感慨深げに話し、「出演したキャスト、ここまでの作品に仕上げてくれたスタッフに感謝します。感無量の作品に仕上がりました」と喜びを語った。

 「新参者」は人気作家・東野圭吾さんの小説が原作で、2010年4~6月にTBS系「日曜劇場」枠でドラマが放送された。その後、2本のスペシャルドラマ「赤い指」(11年)、「眠りの森」(14年)が制作され、12年には映画「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」が公開されるなど人気シリーズとなった。

 今回は、13年9月に発売された「加賀恭一郎シリーズ」10作目の「祈りの幕が下りる時」(講談社)が原作。これまで明かされていなかった加賀の“母の失踪の謎”がついに明らかになる。東京都葛飾区小菅のアパートで、滋賀県在住の押谷道子の絞殺死体が発見され、アパートの住人、越川睦夫も行方不明になっていたが、2人の接点が見つからず、捜査は難航。やがて捜査線上に舞台演出家・浅居博美(松嶋菜々子さん)が浮かび上がる……というストーリー。

 舞台あいさつには、共演の松嶋さん、溝端淳平さん、桜田ひよりさん、福澤監督も出席。イベントでは、阿部さんらが観客からの質問に答えるコーナーがあり、「共演者から見た阿部さんの意外な一面は」と質問された溝端さんが「先日、阿部さんと取材を受けたときに、インド映画に出たいと言っていて驚きました」と明かした。阿部さんは「事実です(笑い)。インド映画は見ているだけでハッピーになれるんですよね。出演したいです。オファー待っています」と話して、笑いを誘っていた。

 舞台あいさつでは、博美の少女時代を演じた桜田さんの演技についても触れられ、阿部さんは「映画を見終わった後に、この子誰?って思った。(桜田さんの演技に)すごく感動した」と明かし、溝端さんも「泣いているシーンは天才」と評価。松嶋さんは「撮影したときは中学3年生だったと聞きました。せりふがなくどういうシーンなのかを見せるのは表現力がないとできない。これからがますます楽しみな女優さん」と大絶賛。桜田さんは「面と向かって言われると、にやけが止まらない」と照れ笑いを見せていた。

祈りの幕が下りる時
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<祈りの幕が下りる時>阿部寛 ロングインタビュー(下) 松嶋菜々子は「心で演技する人」 10年後の展望も語る

映画「祈りの幕が下りる時」に主演した阿部寛さん
映画「祈りの幕が下りる時」に主演した阿部寛さん

 阿部寛さんが主演を務めてきた「新参者」シリーズの最新作にして完結作「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督)が、1月27日に封切られる。メガホンをとったのは、昨年好評を博したTBS系連続ドラマ「陸王」を演出した福澤克雄さんだ。阿部さん主演の連続ドラマ「下町ロケット」(15年、TBS系)も福澤さんが手掛けていることから、「僕は勝手に信頼関係ができていると思っている(笑い)」と話す阿部さんが、福澤監督との撮影を振り返りつつ、共演者について語った。

 ◇集中力を要求される現場

 「新参者」シリーズは、人気作家、東野圭吾さんの「加賀恭一郎シリーズ」(講談社)を原作に、これまで、2010年の連続ドラマと2本のスペシャルドラマ、そして1本の劇映画が作られてきた。シリーズ完結作となる今作では、東京葛飾区で起きた殺人事件をきっかけに、これまで謎だった加賀の母の失踪の理由が明らかになっていく。

 阿部さんは福澤監督に、「とにかく明るいし、面白いし、力はあるし、半面、誰でも緊張させられるという面もある」と全幅の信頼を寄せる。そして今回、「新参者」シリーズ初参加だからこそ、「“新しい風”をたくさん吹き込んでくれた」と話す。その一つが、加賀に、原作にはないせりふを言わせたり、自分の迷いや自分のことを卑下する言葉を吐かせたりした点だ。そこには、「犯人にたどり着くまでの加賀の葛藤というか、そういう人間らしい部分をあえて見せる」という福澤監督の狙いがあったが、それは阿部さんにとって「まったく新しいことでした」と明かす。

 映像の作り方についても阿部さんは、ある場面が、野村芳太郎監督作「砂の器」(1974年)を彷彿(ほうふつ)とさせると指摘した上で、そこから事件の真相が明かされるクライマックスにつなげていく福澤監督の手腕を、「本当に素晴らしい」と賛辞を惜しまない。ちなみに福澤監督は過去に連続ドラマ「砂の器」(04年)を手掛けており、福澤監督自身、野村監督のオリジナルの大ファンだという。

 さらに阿部さんが挙げたのは、捜査会議の場面。そもそも福澤監督の現場は、「その都度その都度、明るいところ、重いところで空気の作り方が全然違って来るんです。だから常に集中力を要求される」そうで、その捜査会議の撮影でも、捜査の指揮をとる大林刑事役の春風亭昇太さんのしゃべりの速度を「もっと速く、もっと速く」とテンポを上げさせ、そうやって追い込んでいくことで、阿部さんいわく「あたかも事件のせいで追い込まれていくように見える」演出をしていったという。

 ◇松嶋さんの「計算のない芝居」と「俯瞰で見ていた」溝端さん

 事件の鍵を握る女性、浅居博美を演じるのは女優の松嶋菜々子さんだ。松嶋さんと初共演の阿部さんは、当初、松嶋さんに対して、「家政婦のミタ」(11年)の影響から、クールな印象を抱いていた。しかし実際の松嶋さんは、「大人で、気取りがなくて、力が抜けていて、何でもしゃべってくださる」と、あまりの気さくさに驚いたという。そのうえ、「芝居となると、あんなにきれいな人が、涙も鼻水もためらいなく流すんです。そこに“計算”はなく、そのままの感情、心でおやりになる人。本当にすてきな女優さん。というか、人間としてすてきな方です」と絶賛した。

 一方、シリーズ開始以来、溝端淳平さんが演じるのは、加賀のいとこで捜査1課の刑事、松宮脩平だ。今回の松宮は加賀に対して、敬語ではなく、いわゆる“タメ語”を使っている。阿部さんによると、もともとの台本は敬語だったそうだが、溝端さんが福澤監督に、「(加賀と松宮は)いとこ同士だから、タメ語にしたいと提案した」という。

 そんな溝端さんを阿部さんは、「今、若い俳優さんたちがたくさん出ているから、いろいろ苦労もあると思う」と慮った上で、「一つ一つのシーンに対してこだわって、自分の役だけではない、作品全体を俯瞰(ふかん)で見ることを今回やっていましたね」と、25歳下の後輩の成長ぶりに目を細める。

 ◇10年後の自分、そして今年の抱負

 これまで、さまざまな役を演じてきた阿部さん。それこそ、“加賀恭一郎”に出会う前は、「エキセントリックな役ばかりだった」と苦笑する。しかし、加賀という役は、「いつの間にか僕の背骨になっていた。心でお芝居したり、目だけで表現したりすることに最初は苦手意識がありましたが、その軸ができることによって自信になっていったんです。それで、『下町ロケット』もやりやすかったと思うし、いろんな成長が、もしかしたらあったのかもしれない」と、加賀役が自身にもたらしたものを推測する。

 もともと、10年先の自分を「よく考える」そうだが、その10年後も、「男優ですから、白髪になっても、髪が薄くなってもいい。年相応に見えて、その年齢の役がちゃんとできる年の取り方をしていけたら」と気負う気配はない。そんな阿部さんにとって今作は、18年の幕開けとなる作品であり、その後も、「空海-KU-KAI-」「北の桜守」「のみとり侍」と出演作が続く。「まずはこの作品。自分の中で、すごくいい出だしが切れたと思うので、この作品に恥じないよう、いいお仕事をしていけたらいいなと思います」と今年の抱負を語る。

 そして「今回の作品でこのシリーズは完結しますけど、8年間、この作品を愛してくださった皆さんにきっちりと納めたいと思ってやった作品です。だからこそ福澤監督という(シリーズを)客観視できる方に入っていただいて作りました。自信作に仕上がったと思います。ぜひ、劇場に見に来てください」と締めくくった。映画は1月27日から全国で公開。(取材・文:りんたいこ)

祈りの幕が下りる時
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出典:YouTube

<祈りの幕が下りる時>阿部寛 ロングインタビュー(上) 筋肉質から体重を15キロ落とし肉体改造「人から心配された」

主演映画「祈りの幕が下りる時」について語った阿部寛さん
主演映画「祈りの幕が下りる時」について語った阿部寛さん

 阿部寛さん主演の映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督)が、1月27日から全国で公開された。阿部さんは、2010年に放送された連続ドラマ「新参者」以降、8年間、断続的ではあったが、警視庁の刑事、加賀恭一郎を演じ続けてきた。今作は、その「新参者」シリーズの最新作であり完結編。加賀を演じた経験が、俳優としての「自分の背骨」になった一方で、今回5度目の加賀を演じるためには「過去を断ち切る必要があった」と語る阿部さんに、撮影について話を聞いた。

 ◇過去作を見直す

 「新参者」シリーズは、人気作家、東野圭吾さんのミステリー小説「加賀恭一郎シリーズ」を原作に、これまで連続テレビと2本のスペシャルドラマ、そして、1本の映画が作られてきた。今作では、ある殺人事件の捜査線上に、ひとりの女性が浮上。さらにその事件が加賀の失踪した母とつながっていくことで、加賀自身の“最大の謎”が明らかになっていくという展開だ。事件の鍵を握る舞台演出家、浅居博美を松嶋菜々子さんが、加賀の母を伊藤蘭さんが演じる。

 阿部さんは、前作のスペシャルドラマ「眠りの森」(14年)から3年ぶりに加賀を演じるに当たり、これまで映像化されてきた新参者シリーズの全作品を見直したという。それによって初期のころの気持ちを振り返ることができ、加賀という人物を「客観視できた」と話す。それは同時に、「同じ役を続けて演じていくと、いつの間にかスーパーマン的になっていくんです。今回はそういうものを一掃する」ために必要なことだった。

 ◇過去を断ち切る

 というのも、「8年ずっと引っ張ってきた父親との確執の部分、つまり母のこと」が事件に絡んでくることから、「これまでの加賀だったら、自分の内面を見せないんですけど、今回はそこを見せて行かなければいけなかった」からだ。

 どのように表現しようかと考えたとき頭に浮かんだのが、11年に放送されたスペシャルドラマ「赤い指」だった。「母と父の確執に一番迫った作品なんです。そのときのイメージがずっとあって、そこをちょっと意識した」と明かす。

 しかし、李正美さんの脚本と福澤監督が要求したのは、むしろ、「赤い指」から離れることだった。「非常に苦労しました。『赤い指』の感覚を断ち切らなければいけなかったんです。『赤い指』のときは、今作のような母との結末を、僕は想定していなかった。それが今回、ああ、こういうことだったのかと腑に落ち、その部分を考えながら(気持ちを)絞り出していくことは、結構難しかったです」と打ち明ける。

 ◇日本橋・人形町は「第二の故郷」

 体重も落とした。「テルマエ・ロマエ」(12年)以降、体に筋肉がついていた。「加賀の身体は筋肉質じゃない」ことから、17年の年明けから、「夜9時以降、物は食べない」「好きなサウナに通う」などし、体重を約15キロ落とし、半年後の撮影に備えた。ただ、一気に体重を落とし過ぎたために、「痩せると意外と老ける(笑い)」ことに気付き、そのうえ「人から心配される」こともあり、今は当時より5キロほど増やし、自身のベスト体重を維持しているという。

 印象に残るシーンを尋ねると、しばらく考えてから、「たくさんありますね」とした上で、「だけど、すべてがあの最後の強烈なクライマックスにつながっていきますからね。全部です」と言い切った。

 撮影の都度、日本橋・人形町を訪れるのは、「いとこに会いに行く」感覚で、「そのときどきで、(地元の)皆さんと世間話をしたり、お店にしばらくいさせてもらったり、何か食べさせてもらったり、プライベートでもお参りに来たりしていますから、本当に第二の故郷みたいな感覚を勝手に持たせていただいています」と笑顔を見せる。ちなみに、和菓子屋の列に並んだり、買い求めた人形焼きなどを頬張ったりする加賀の姿はおなじみだが、阿部さん自身も甘いものは「大好き」で、人形町の和菓子屋はだいたい訪れたという。

 ◇恭一郎は「自分の背骨」

 「30代のころは、刑事ものの連続ドラマは、色がつくと避けていた」という阿部さん。40代半ばを過ぎ、「年齢的にもそろそろ刑事ものをやりたい」と思っていたころ、舞い込んだのが加賀恭一郎役だった。しかし、「普通の感覚で物をしゃべっていく。それでいて、すごく鋭い刑事」「派手な動きはなく、目や心、そういう芝居の一番大事なところでしか見せられない役」は思いのほか演じるのは難しかった。

 さらに当時は、「加賀恭一郎の、原作にあるような洞察力の鋭さを、映像にしたときどう表現するか」「優しい刑事さんで、人当たりがすごくいいというところはちゃんとやりたいと思いました。だけどそこにたどり着くところで、刑事特有の怖さみたいなものを出さないと、このシリーズはできないと思ったんです。そうしないと、ほかの刑事ドラマと似てしまうから。その差をどこで出すか」と深く考えたという。

 それでも、8年続けるなかで、「自分の背骨というか、いろんな役柄をやる上での軸になっているんだなということに、最近気づきましてね。気付いた途端に終わるんですけど(苦笑い)、そこを軸にしていろんな役ができていたのだと思います」と巡り合った加賀恭一郎という役に改めて感謝していた。映画は1月27日から全国で公開。(取材・文:りんたいこ)

祈りの幕が下りる時
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溝端淳平、「新参者」シリーズ完結で阿部寛に涙で感謝 田中麗奈&松嶋菜々子もらい泣き <「祈りの幕が下りる時」初日舞台あいさつ>

映画「祈りの幕が下りる時」の初日舞台あいさつに登場した(左から)松嶋菜々子さん、阿部寛さん、溝端淳平さん、田中麗奈さん
映画「祈りの幕が下りる時」の初日舞台あいさつに登場した(左から)松嶋菜々子さん、阿部寛さん、溝端淳平さん、田中麗奈さん

 俳優の阿部寛さん主演の映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督)の初日舞台あいさつが1月27日、東京都内で開かれ、阿部さんや溝端淳平さんら主要キャストが登場した。映画は2010年のドラマ「新参者」(TBS系)からスタートした刑事・加賀恭一郎の活躍を描くシリーズの完結編で、溝端さんは「(阿部さんと共演してきた)8年間は一生の宝物です」などと感謝を述べながら感極まって涙。田中麗奈さんや松嶋菜々子さんも“もらい泣き”する展開になり、阿部さんも「こんな展開になるとは思いませんでした。うれしいです」と感激していた。

 舞台あいさつには、阿部さん、松嶋さん、溝端さん、田中さん、JUJUさん、福澤監督が出席した。溝端さんは「8年前の20歳のころ、右も左も分からない僕を大きな器で包んでくださって感謝しています。8年あると節目だったり、悩んでいるときがあるのですが、そのたびに少ない言葉で導いてくれて感謝しています。8年間は一生の宝物です。阿部さんをそばで感じられなくなるのは寂しくなりますが、背中を追いかけていきたい」と語った。

 溝端さんのメッセージの後で、松嶋さん、田中さん、JUJUさんから花束を贈られた阿部さんは「これで引退します」と照れ隠ししつつ、「溝端くんが嘘をついているんだと思って、後ろをみたら田中さんが涙していたので、ここはそういうことを言っちゃいけないなと思った」と明かした。さらに、最後は「彼とすごく楽しい時間を費やさせていただきました。(映画では)最初の20分を力強く引っ張ってくれて、(主人公の)加賀が出るまでしっかりレールを引いてくれたことに感謝していますし、楽しいなと思いました」と溝端さんに感謝を伝えていた。

阿部寛、「新参者」シリーズ完結で「本当に寂しい」 東野圭吾に続編執筆リクエスト <「祈りの幕が下りる時」初日舞台あいさつ>

映画「祈りの幕が下りる時」の初日舞台あいさつに登場した阿部寛さん
映画「祈りの幕が下りる時」の初日舞台あいさつに登場した阿部寛さん

 俳優の阿部寛さんが1月27日、東京都内で開かれた主演映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督)の初日舞台あいさつに登場した。今作は東野圭吾さん原作で刑事・加賀恭一郎の活躍を描くシリーズの完結編で、2010年の連続ドラマ「新参者」(TBS系)から主演を務めてきた阿部さんは「本当に寂しいですけどね。最後にふさわしい作品になったと思います。感無量です」と心境を明かし、「後は東野さんが(続編を)書くかどうかですね」と続編執筆をリクエストした。

 舞台あいさつには、松嶋菜々子さん、溝端淳平さん、田中麗奈さん、主題歌を担当したJUJUさん、福澤監督も出席した。溝端さんと田中さんも「寂しい」と繰り返すなど、作品への強い思い入れを漏らした。今作でシリーズ初参戦となる松嶋さんは「テレビシリーズから拝見してファンだったので、私も寂しい。一視聴者としても東野先生に続編を書いていただきたい」と阿部さんの続編要望に“援護射撃”を加え、観客を沸かせていた。

 「祈りの幕が下りる時」は2013年9月に発売された東野圭吾さんの小説・加賀恭一郎シリーズ10作目の「祈りの幕が下りる時」(講談社)が原作。刑事・加賀恭一郎の“母の失踪の謎”が明らかになる。東京都葛飾区小菅のアパートで、滋賀県在住の押谷道子の絞殺死体が発見され、アパートの住人・越川睦夫も行方不明になっていたが、2人の接点が見つからずに捜査は難航。捜査線上に舞台演出家・浅居博美(松嶋菜々子さん)が浮かび上がる……というストーリー。

祈りの幕が下りる時
祈りの幕が下りる時
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祈りの幕が下りる時
祈りの幕が下りる時

<映画みどころ紹介>「祈りの幕が下りる時」阿部寛の鬼気迫る“ラスト加賀恭一郎” 両親との過去も明らかに

映画「祈りの幕が下りる時」のビジュアル (C)2018映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会
映画「祈りの幕が下りる時」のビジュアル (C)2018映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会

 東野圭吾さん原作の「新参者」シリーズ完結編「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督)が、1月27日にTOHOシネマズスカラ座(東京都千代田区)ほか全国で公開される。2010年に放送された連続ドラマ「新参者」(TBS系)からスタートしたシリーズもついに完結編。俳優の阿部寛さんが演じる警視庁日本橋署の刑事、加賀恭一郎もこれで見納めかと思うと、寂しさが募る。松嶋菜々子さんが演じる今作のヒロインの不幸な生い立ちに、失踪した加賀自身の母親の話も絡み、謎解きの面白さに加え、親子の絆を骨太に描いた心にずしんとくるストーリーだ。

 阿部さん主演の「新参者」は、10年4~6月にTBS系「日曜劇場」枠でドラマが放送された。その後、2本のスペシャルドラマ「赤い指」(11年)、「眠りの森」(14年)が制作され、12年には映画「麒麟の翼~劇場版・新参者」が公開されるなど人気シリーズとなった。

 今回の完結編は13年9月に発売された「加賀恭一郎シリーズ」10作目の「祈りの幕が下りる時」(講談社)が原作。これまで明かされていなかった加賀の“母の失踪の謎”が明らかになる。東京都葛飾区小菅のアパートで、滋賀県在住の押谷道子の絞殺死体が発見され、アパートの住人、越川睦夫も行方不明になっていた。2人の接点が見つからず、捜査は難航。加賀は押谷が中学の同級生で舞台演出家・浅居博美(松嶋さん)を訪ねて東京にやって来たことを突き止める……という展開。山崎努さん、及川光博さん、溝端淳平さん、田中麗奈さん、伊藤蘭さん、小日向文世さんらが出演。「半沢直樹」や「下町ロケット」など数多くのヒットドラマを手がけた福澤監督が手がけた。主題歌はJUJUさんの「東京」。

 これ以上の完結編はないだろうという珠玉の仕上がり。ストーリーに主人公・加賀の親子関係が巧みに絡み、山崎さん演じる父との確執、伊藤さん演じる母の失踪の全貌が明らかになる。どうして加賀は日本橋署勤務にこだわるのか。そもそも加賀とはどういう生い立ちでどんな性格の人物なのか。今作ですべてがはっきりしてスッキリした。

 一方、松嶋さん演じる浅居博美の生い立ちも“えげつない”。母が借金を作って男と駆け落ちし、残された父と夜逃げ。追い詰められた父娘のとった行動とは……。殺人事件の謎が一つずつ明らかになっていくにつれ、そうならざるを得なかった父娘の悲しい運命にやり切れない思いでいっぱいになった。

 阿部さんは今回、「加賀は筋肉質ではないだろう」と他の撮影のためにつけた筋肉を落とし、体重も15キロ減らしたという。8年演じた加賀のキャラクターを熟知しているからこそ鬼気迫る役作りで見せた阿部さんの“ラスト”加賀恭一郎は見逃せない。

(C)2018映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会
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祈りの幕が下りる時
出典:YouTube

阿部寛、松嶋菜々子に「やっぱ超キレイだな」 映画「祈りの幕が下りる時」ロケ地でヒット祈願  

映画「祈りの幕が下りる時」のヒット祈願を行った阿部寛さん(左)と松嶋菜々子さん
映画「祈りの幕が下りる時」のヒット祈願を行った阿部寛さん(左)と松嶋菜々子さん

 俳優の阿部寛さんが1月21日、女優の松嶋菜々子さんと映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督、1月27日公開)のヒット祈願を東京・日本橋にある水天宮で行った。黒スーツ姿の阿部さんとあでやかな着物をまとった松嶋さんは公開前最後のイベントとして 映画の舞台となった日本橋に舞い戻った。松嶋さんの着物姿の印象を聞かれた阿部さんは「やっぱ超キレイだな」と今作で演じた加賀恭一郎のせりふを用いて表現し、周囲の笑いを誘った。

 水天宮で祈祷(きとう)を受けた阿部さんは「公開が待ち遠しいです。皆さんに早くお届けしたいですね」とコメント。松嶋さんも「ワクワクしています。たくさんの方に見ていただきたいです」と話した。阿部さんは日本橋への思いを「本当に皆さんにお世話になりました。ここは僕にとって第2の故郷です」と感慨深げに語った。今年の抱負を聞かれると、阿部さんは「まずはこの映画をできるだけたくさんの方に見ていただくことです! それから先は、その後、考えます」と笑顔で答えた。松嶋さんは「1月からこのような大作に関わることができ、士気が上がっています。このまま1年、頑張っていきたいです」と力を込めた。

 「新参者」は人気作家・東野圭吾さんの小説が原作で、2010年4~6月にTBS系「日曜劇場」枠でドラマが放送された。その後、2本のスペシャルドラマ「赤い指」(11年)、「眠りの森」(14年)が制作され、12年には映画「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」が公開されるなど人気シリーズとなった。

 今回は、13年9月に発売された「加賀恭一郎シリーズ」10作目の「祈りの幕が下りる時」(講談社)が原作。これまで明かされていなかった加賀の“母の失踪の謎”が明らかになる。東京都葛飾区小菅のアパートで、滋賀県在住の押谷道子の絞殺死体が発見された。アパートの住人、越川睦夫も行方不明になっていたが、2人の接点が見つからず、捜査は難航する。やがて捜査線上に舞台演出家・浅居博美(松嶋さん)が浮かび上がる……というストーリー。加賀のいとこで捜査1課の刑事・松宮脩平を溝端淳平さんが演じ、昨年ヒットした連続ドラマ「陸王」(TBS系)の福澤監督がメガホンをとった。

祈りの幕が下りる時
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溝端淳平、阿部寛とコンビ役で8年前から“シークレットシューズ” 「僕が低いわけじゃない」<「祈りの幕が下りる時」名古屋イベント>

名古屋市内で行われた映画「祈りの幕が下りる時」の舞台あいさつに登場した溝端淳平さん
名古屋市内で行われた映画「祈りの幕が下りる時」の舞台あいさつに登場した溝端淳平さん

 俳優の溝端淳平さんが1月19日、名古屋市内で行われた映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督、27日公開)の舞台あいさつに、主演の阿部寛さん、福澤監督と登場した。刑事・加賀恭一郎の活躍を描く「新参者」シリーズの完結編で、阿部さん演じる加賀とともに捜査に当たる、警視庁捜査1課の刑事で加賀のいとこ・松宮脩平を、8年前から演じる溝端さんは「普段はしないんですけど、阿部さんと共演する時は少し、背が高くなるように(靴にソールを)入れています」と靴を“シークレットシューズ状態”にして出演していることを明かして、観客をどよめかせた。

 阿部さんは、溝端さんの告白に「言わないようにしてやったのに……」と笑いつつ、「新参者の最初の時に、溝端君が差を気にしているから、そんなに気にしているんだったらとインソールを(用意して)『2センチと1センチどっちにする?』って聞いたら、2センチを持って行ったんです」とインソールをプレゼントしたことを暴露。溝端さんは「僕が低いわけじゃないんですよ。阿部さんが高いんですよ!」と観客に訴えた。

 この日、溝端さんは冒頭から、観客に向かって「僕は身長177センチあります。とても小さく見えているかもしれないですが、阿部さん190センチ、監督も190センチです。それだけは、まずお伝えしたい」とアピール。撮影について「街を歩いていると、ちょっと(道に)傾斜があったりして、僕が高い方だとちょうどいいんですけど、阿部さんが高い側に立ったときは……。なるべくコンビで肩の高さも合えばと思いながら、気をつけているところもありました」と苦労を語っていた。

祈りの幕が下りる時
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阿部寛、「新参者」加賀刑事役は「すごく怖かった」 シリーズ開始当初を振り返る <「祈りの幕が下りる時」名古屋イベント>

名古屋市内で行われた映画「祈りの幕が下りる時」の舞台あいさつに登場した阿部寛さん
名古屋市内で行われた映画「祈りの幕が下りる時」の舞台あいさつに登場した阿部寛さん

 俳優の阿部寛さんが1月19日、名古屋市内で行われた主演映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督、27日公開)の舞台あいさつに登場した。刑事・加賀恭一郎の活躍を描く「新参者」シリーズの完結編で、阿部さんは「心で捜査するまっすぐな刑事をやるのは、正直、すごく怖かったですよ」とシリーズ開始当初を振り返った。

 阿部さんは「前までは、エキセントリックな役が多くて……。みなさんご存じの『結婚できない男』とか」と振り返り、「8年前にチャレンジ精神で(加賀役を)やったんですけど、こうやって8年続いて今日の日を迎えると思わなかった」と感慨深げ。「前作から3年経っているんですけれど、新たな気持ちでみなさんに最後の作品を届けようと思ってやりました。今までに最高の作品ができたんじゃないかな」と言いながら、「これから(試写を)見るんですよね。ハードル下げとかないと……」とジョークを飛ばして観客を笑わせていた。

 舞台あいさつには、加賀のいとこで、警視庁捜査1課の刑事、松宮脩平を演じる溝端淳平さん、福澤監督も登場した。

祈りの幕が下りる時
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阿部寛、「新参者」シリーズ完結に「寂しい思いある」 <「祈りの幕が下りる時」レッドカーペットイベント>

映画「祈りの幕が下りる時」のレッドカーペットイベントに登場した阿部寛さん
映画「祈りの幕が下りる時」のレッドカーペットイベントに登場した阿部寛さん

 俳優の阿部寛さんが12月12日、東京・日本橋で開かれた主演映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督、2018年1月27日公開)のレッドカーペットイベントに共演者らと登場した。同作は、自身が演じる刑事・加賀恭一郎の活躍を描いた「新参者」シリーズの10作目となる完結編で、阿部さんは「加賀恭一郎は僕の基盤であって、いつでも帰ってこられる役者の芯の部分だと思ってやってきた。この役が最後だと思うと寂しい思いはあります」と明かした。

 阿部さんは「8年間この役をやらせていただいて、僕はいろいろエキセントリックな役が多かったですが、ここまで真っすぐな役をやらせていただくことはなかった」と振り返った。また今回、捜査線上に浮かび上がる舞台演出家・浅居博美を演じた松嶋菜々子さんについて「『家政婦のミタ』で、すごくクールで堅い人と思いきや、初めて仕事をさせていただいたと思えないほど温かい感じだった」と話した。

 イベントに登場した松嶋さんは「(同シリーズの)ドラマを拝見させていただいていたので、初めてお会いしたときに『加賀さんがいる』と思って、いろいろな意味で感激した」と語り、「違った役でもぜひご一緒させていただきたい」と阿部さんとの再共演を希望していた。

 イベントにはほかに、溝端淳平さん、田中麗奈さん、春風亭昇太さん、飯豊まりえさん、伊藤蘭さん、小日向文世さん、福澤監督も出席した。

 「新参者」シリーズは、東野圭吾さんの小説が原作。「祈りの幕が下りる時」はシリーズ10作目となる完結編で、これまで明かされていなかった加賀の“母の失踪の謎”が明らかになる。東京都葛飾区小菅のアパートで、滋賀県在住の押谷道子の絞殺死体が発見され、アパートの住人の越川睦夫も行方不明になっていたが、2人の接点が見つからずに捜査は難航。やがて捜査線上に浅居博美(松嶋さん)が浮かび上がる……というストーリー。

祈りの幕が下りる時
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「祈りの幕が下りる時」阿部寛主演「新参者」完結編の予告公開 鍵を握る松嶋菜々子も登場 主題歌はJUJU

祈りの幕が下りる時
出典:YouTube

 俳優の阿部寛さんが主演で刑事・加賀恭一郎の活躍を描く「新参者」シリーズの完結編となる映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督、2018年1月27日公開)の予告編が、このほど公開された。予告編には、捜査に奔走する加賀や、松嶋菜々子さんが演じる物語のキーマンとなる女性演出家・浅居博美などが登場し、歌手のJUJUさんが歌う主題歌「東京」も流れる。

映画「祈りの幕が下りる時」の本ポスター(C)2018映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会
映画「祈りの幕が下りる時」の本ポスター(C)2018映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会

阿部寛、松嶋菜々子と初共演 「新参者」シリーズ完結編「祈りの幕が下りる時」2018年公開へ

映画「祈りの幕が下りる時」で初共演する阿部寛さん(左)と松嶋菜々子さん (C)2018映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会
映画「祈りの幕が下りる時」で初共演する阿部寛さん(左)と松嶋菜々子さん (C)2018映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会

 俳優の阿部寛さん演じる凄腕の刑事・加賀恭一郎の活躍を描く「新参者」シリーズの完結編となる映画「祈りの幕が下りる時」が2018年に公開されることが、分かった。阿部さんのほか、加賀のいとこで警視庁捜査1課刑事・松宮役の溝端淳平さん、加賀の父親をみとった看護師・金森役の田中麗奈さん、加賀と確執のある亡き父・隆正役の山崎努さんらレギュラーキャストも続投する。さらに今作では、物語のキーマンとなる女優で演出家の浅居博美役で松嶋菜々子さんが出演。阿部さんと松嶋さんは今回が初共演となる。

 「新参者」は人気作家・東野圭吾さん原作の刑事ドラマで、10年4~6月にTBS系「日曜劇場」枠で放送された。その後、2本のスペシャルドラマ「赤い指」(11年)、「眠りの森」(14年)が制作され、12年には映画「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」が公開されるなど人気シリーズとなった。

 今回の完結編は13年9月に発売された「加賀恭一郎シリーズ」10作目の「祈りの幕が下りる時」(講談社)が原作で、これまでに明かされていなかった加賀の“母の失踪の謎”がついに明らかになるという。「半沢直樹」「下町ロケット」などの演出を手がけた福澤克雄監督がメガホンを取る。

 今回の映画について、主演の阿部さんは「加賀は父親との間に確執があるんですが、今回の話では母親のことも初めて描かれ、さらにそのことが捜査にも絡んでくるという展開です。また松嶋さんが事件の鍵を握る人物・博美を演じますが、共演は初めてです。どんな博美を目の前で見られるのか楽しみにしてます」とコメント。

 また、松嶋さんは「阿部さんとは初めてご一緒させていただきますし、長年の人気シリーズに参加させていただくことをとても光栄に思っております。私が演じる浅居博美という役は、悲しい過去を背負った陰のある女性という印象です。撮影にはこれから合流となりますが、レギュラーの出演者の皆さんと共にすてきな作品にできたらと思っております」と意気込んでいる。

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